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高齢になる前に知っておくべきリハビリ・ケアの考え方

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【本マガジンの対象】 ご高齢者のご家族、これから高齢期を迎える方、要支援・要介護の方、OTS
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2021年1月の記事一覧

【高齢期ケア】「いつお迎えがきてもいいんよ。」の心理

【高齢期ケア】「いつお迎えがきてもいいんよ。」の心理

「もう、いつお迎えが来てもいいよ。」

という言葉、

介護保険サービスに就かれている方なら

一度は聞いたことがあると思います。

みなさんならどう答えますか?

A「そうですね、もうすぐ来ると思いますよ」

B「何言ってるんですか、長生きしてください」

Bが圧倒的に多いのではないかと思います。

Aはそもそも思わない。

その時の状況やご利用者の精神状態、

または個々の性格や生き様によって

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【高齢期リハビリ】自分を把握することは健康への近道

【高齢期リハビリ】自分を把握することは健康への近道

「あなたは縄跳びを連続何回飛べますか?」
ちなみに私は35歳のときに、町民運動会の長縄を30回飛び、ぶっ倒れる寸前になりました…。

よく動けてた20代の感覚で「これくらい大丈夫」と思って調子に乗ってしまいました。

その頃は日常、運動する機会もなく、自分がどの程度、動けるのか、わからなかったんです。

つまり、

自己イメージ(自分が思う自分像)



ホントの自分

が一致してなかったんです

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【高齢期リハビリ】リハビリは何のためにするのか?

【高齢期リハビリ】リハビリは何のためにするのか?

訪問リハビリ「作業療法士のあさ」です。

生活が拡大した!介護度が下がった!受け持ちご利用者が介護度認定更新で「介護度3」から「要支援2」になりました。

本人の努力、多職種連携、家族の協力などの賜物だと思います。

ケアマネジャーの反応しかし…

担当ケアマネさんより、「もっと重度のはず、もう一度介護度の審査を要請します。」と連絡がありました。

あれ?喜ばしいことでわ?

介護度基準ちなみに介

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【高齢期リハビリ・ケア】人気記事ランキング

【高齢期リハビリ・ケア】人気記事ランキング

いつも読んでいただきましてありがとうございます。

おかげさまで、2020年9月1日からnoteをはじめて現在、43記事になりました。

私事ですが気がつけば41歳。リハビリに携わって今年で15年。おそらく約800人くらいの方に作業療法をしてきたと思われます。

40歳を越えたときに、今まで作業療法士として得た知識と経験を少しでもケア・リハビリ業界、それに携わられている方に還元していけたらという想

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【高齢期リハビリ】機能回復か生活能力向上か

【高齢期リハビリ】機能回復か生活能力向上か

作業療法士のあさです、こんにちは。今回はこんな言葉から。

「こんなことなら料理や洗濯なんかできなくてもよかった。」訪問リハビリのご利用者がおっしゃった言葉に胸をつらぬかれました。

要介護度3から要支援2になった方の言葉でした。

「身体の状態」はそんなに変わらないですが「生活上できること」が増えた結果、介護度が下がった方です。

ここ一年で家事やセルフケアなど「できること」が増え、一緒に喜んで

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【高齢期ケア】退屈は痛みの大敵

【高齢期ケア】退屈は痛みの大敵

「退屈」
取り立ててすることがないこと、時間を持て余す状態

今回は「退屈」は痛みを強めるという話です。

うちには子どもが二人、小・中学生の男の子がいます。

子どもって痛みを訴えることありますよね。

成長痛?脱水?甘えたい?風邪?緊張性頭痛?

などなど、色々と原因を考えては頭をひねります。

痛み原因の予測によって対応を変えるのですが、その中の対応方法のひとつとして、うちでは

好きなアニ

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【リハビリ】価値観はひとつじゃない

【リハビリ】価値観はひとつじゃない

お母さんはわかっていない 俺は歩けなくてもいいんだこのタイトルに引き込まれました。

noteクリエイターacoさんの記事です。

脳性麻痺の中学生のお子さんがお母さんに放った言葉。

お母さんはわかっていない 俺は歩けなくてもいいんだ「歩けることは嬉しいこと」というお母様の価値観。

頑張ればきっと歩けるようになるという周囲の期待。

それに応えたい息子さん。

歩くための努力を継続されてきた。

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