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高齢期リハビリのココロエ

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これから高齢者になる方たちへ。高齢者リハビリ17年の作業療法士が考える高齢期リハビリにおけるたいせつなことをお伝えしていきます。リハビリは決して機能訓練だけではないんですよ。先入… もっと読む
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#生活リハビリプランナー

高齢期リハビリのココロエ40 介護サービスは『楽しみ作り』に注目しすぎでは?

高齢期リハビリのココロエ40 介護サービスは『楽しみ作り』に注目しすぎでは?

高齢になったらどんな施設に入りたいですか?と色んな方に尋ねますと
『趣味のサークルがあるところ』
『利用者同士の交流が盛んなところ』
『健康管理を随時してくれるところ』
『機能訓練をしっかりしてくれるところ』
『マッサージなどリラックスできるサービスがあるところ』
と様々な答えが返ってきます。主に『趣味』『交流』『医療』『リラックス』がキーワードで『健康』を保ちながらで『楽しみ』がある場所が人気な

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高齢期リハビリのココロエ33【老化とはどうにもならんこと】

高齢期リハビリのココロエ33【老化とはどうにもならんこと】

 わたしは『再発がん』でして『がん』と『共生』しておまりす。寛解するのであれば、『がんに抗うで抗病』なんですが、現代医療の限界と自然の摂理により『抗病』ではないんですよね。いわば「もう、しゃあない!残り時間をできるだけ充実させよう!」という心持ちです。
 ここでですね、民間療法や壺や念珠を購入したり、エビデンスが乏しい最先端医療?には手を伸ばしたりしません。不思議なチカラや最先端医療?へ高額なお金

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高齢期リハビリのココロエ28 『歩けないなら家に帰ってくるな!』

高齢期リハビリのココロエ28 『歩けないなら家に帰ってくるな!』

「車椅子なら家に帰ってくるな。」
「家に帰るには歩けないといけない。」
高齢者リハビリ(わたしは老健施設勤務:介護保険サービスのリハビリ施設)に関わってますとそんな言葉をよく耳にします。これはご家族の発言なんですが、反対に自分が同じ立場ならどうでしょうかね。「車椅子でも帰らせてくれ!なんとでもなる!」って言うんじゃないでしょうかね。
 私達、リハビリの専門家からみればご家族のストップにより在宅復帰

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高齢期リハビリのココロエ27 利用者・家族はウソをつく?

高齢期リハビリのココロエ27 利用者・家族はウソをつく?

セ=セラピスト 利=利用者 家=家族
セ「立ち上がれますか?」
利「できません、立たせてください」
→実際はものにつかまれば立てる

セ「歩けますか?」
利「全然、歩けないんです」
→実際は歩行器で歩ける

セ「◯◯さんは、ごはん食べておられますか?」
家「食欲が無く食べられてないんです」

→いつもの7割程度は食べられる
 えてして、医療職・介護職スタッフが利用者本人や家族へ質問した時に『客観的

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