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No more Spiritual(1)−見える世界と見えない世界のはざまで−

はじめに


私はセッションの中で、相手に「宇宙からのメッセージを届ける」ことをしています。初めて聞く方は、「それって、怪しくない?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。そのお気持ちは心の底から理解できます。

私自身が、この「宇宙」と「怪しい」の間で悩んでいたからです。

私は海外駐在員の妻として11年になりますが、実はそれと並行して、「目に見える世界と見えない世界のはざま」で揺れ動く11年でもありました。

スピリチュアルの世界に出会い、傾倒し、嫌悪し、信じないと固く決心した私が、今日まで歩んできた物語です。

目次

第1回  見えない世界との出会い【★今回はここ】
第2回  見えない世界を初体験
第3回  見えない世界への傾倒
第4回  見えない世界に対する嫌悪
第5回  見えない世界の消滅
第6回  見えない世界との再会
第7回  見えない世界と平凡な人間
第8回  見えない世界からのサイン
第9回  見えない世界と迷い
第10回  見えない世界との終着駅
あとがき  宇宙から受け取ったメッセージ


1. 見えない世界との出会い


スピリチュアルの話に入る前に、少し当時の私の状況をお話します。

2007年、最初の駐在は韓国でした。7年続けた仕事を辞めて行ったものの、韓国生活は約半年で終わります。

日本に帰国後、私は以前のように会社員に戻ろうかどうしようか、と悩んでいました。一度、会社員の生活から離れてみると、本当にやりたい仕事が何なのかが分からなくなったからです。

その上、今後も夫の転勤の話がないとも限らない。
さらには、子供ができず不妊治療も始めていました。

この状況で、再び会社員生活に戻ることは、心身に負担がかかるのではないかと、二の足を踏んでしまったのです。

ならば、組織に所属する働き方ではなく、手に職をつけて、いつでもどこでも自由にできる仕事の方がいいのではないか。そう思いながらも宙ぶらりんの時間は過ぎていきました。

そんなある日、偶然の出来事が起こります。

エステサロンに行く機会ができたのです。

そこの女性オーナーは私の母と同じくらいの年齢。2年前に参加したトルコツアーで一緒になり、偶然にも近所に住んでいることで意気投合。

私が子供ができず悩んでいると伝えたところ、自分のサロンで提供している「よもぎ蒸し」が身体に良いからやってみたら、と声をかけてくださったのがきっかけでした。

仕事もせず、子供もできず、一日時間を持て余していた私にオーナーはとてもよくして下さいました。私はよもぎ蒸しに通うようになります。

サロンはオーナーの自宅のむかいにあったので、オーナーの旦那さんにもたびたびお会いするようになりました。



父と同年代の旦那さん。気さくで、とても気が合いました。韓国から帰化された方だったので、私は駐在をきっかけに始めた韓国語の勉強を続けようと、彼から韓国語を習うようになります。

そんな中、エステにも興味を持ち始めました。エステは手に職。将来の仕事になるのではないか。その思いを抱くうちに、オーナーがスクールも兼業していることを知ります。私はそこで、エステの技術を学び、エステティシャンの資格をとるまでになりました。

資格が取れたタイミングで、サロンのスタッフが独立することに。その空いた席に、私が入ることになったのです。私は、サロンとご自宅に、毎日通いました。

アットホームを超えた、もはや、マイホームような居心地。実の両親よりも、オーナーご夫妻との時間の方が圧倒的に長かった3年。

そんな生活の中で、ある日、旦那さんが一冊の本を差し出しました。


「みかちゃん、これ読んでみな。人生、変わるよ。」


その本が、『ザ・シークレット』(ロンダ・バーン著)だったのです。

いわゆる、「引き寄せの法則」と言われる内容でした。そのような世界に、一切縁がなかった私にとって、それは目からウロコが落ちるほどの衝撃でした。

何より衝撃だったのは、その本を紹介してくれた旦那さんが、普段はとても現実的で、目に見えない「宇宙の法則」を信じるような人ではなかったことでした。

私はこの「引き寄せの法則」があれば、望むことは何でも手に入るのだ、とハイな気分になったことを覚えています。

こうして、人生はじめての「目に見えない世界」は、本として現れたのでした。


第2回  見えない世界を初体験 に続く


★河崎みかホームページ https://www.mikakawasaki.com/
★Instagram https://www.instagram.com/mika_ocean07/


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