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No more Spiritual(9)−見える世界と見えない世界のはざまで−

(前回あらすじ)もうひとつの「声」はずっとメッセージを送っていた。その正体が判明し、私はようやく「悪」の呪縛から解かれ、見えない世界と和解する。

目次

第1回  見えない世界との出会い
第2回  見えない世界を初体験
第3回  見えない世界への傾倒
第4回  見えない世界にた対する嫌悪
第5回  見えない世界の消滅
第6回  見えない世界との再会
第7回  見えない世界と平凡な人間
第8回  見えない世界からのサイン
第9回  見えない世界と迷い【★今回はここ】
第10回  見えない世界との終着駅
あとがき 宇宙から受け取ったメッセージ


第9回 見えない世界と迷い




分かったことは、ふたつ。

私が対話していた「声」は、宇宙からのメッセージだということ。

そして、

私が生かされている意味は、そのメッセージを必要な人に届けること。


私は机の前で、腕組みをしていました。



怖い。



これを、公にするのが、怖い。



夫は、なんと言うだろう。



これからセッションに来てくれる人は、なんと言うだろう。

みんな、どう思うだろう。



怖い。



何日もこの恐怖から抜け出すことができませんでした。

そんな私の背中をゆっくり押してくれたのは、YouTubeで知った「先人たち」でした。

先人たちとは、目に見える現実世界とスピリチュアル世界の二つを深く理解し、その両輪を駆使して実績を残している方々です。

私は彼らの足元にも及ばないけれど、彼らが言っていることは分かる。分かるということは、私が行き着いた2つの結論を理解してくれる人はいる、ということだ。



私の頭がおかしくなったわけでは、ない。


よね?




なかなか人にメッセージを伝えることに踏み切れない中、私は「声」が本当に自分が作り上げた幻想ではないことを、何度も実験していました。

例えば、「本当に宇宙の声だということを、私に知らせてほしい」と聞きます。


数日の間に、4時44分というゾロ目を3回も目にしました。偶然だろうと思いながら、車を運転していると、前の車のナンバープレートが

444 4444

なのです。

私は、ギャッ!と言って、息を飲みました。

これは、偶然?

私が意識しているから、ゾロ目に気づくだけ?

またある日は、ネックレスとピアスをネットでオーダーしました。

その時から何度も、あるお店の絵が頭に浮かぶようになります。その店は、たまたま数ヶ月前に立ち寄っただけの、小さなセレクトショップ。

でも、もうネットで頼んでるしなぁ。

ところが、待てど暮らせどジュエリーは届きません。
トラッキングしようと調べてみると、オーダーしたはずの商品はカートに入ったまま。支払いが終わっておらず、注文されていなかったのです。

私は、そのカートからあらためて注文しようとしました。でも、何回やっても、

Oops! Sorry, not found !


ページが見つからない、と出てきて買えないのです。

そもそも、なぜジュエリーを買おうとしたかというと、おしゃれに疎い自分に悩み、「洗練された自分になりたい」と相談したイメージコンサルタントの方のアドバイスがきっかけです。

その方の「シルバーのシンプルなジュエリーをつけると良いですよ」という言葉を、大切に実行しようとしていたのです。

また頭に、あの小さなお店が浮かびました。


明日、行ってみるか。


翌日、車を走らせてそのお店のドアを開けました。

カウンターには、右のレンズが丸、左のレンズが四角という不思議なメガネをかけた店主がいます。

「探しているものがあったら、何でも言ってくださいね。」

そう声をかけられたので、

「シルバーのネックレスとピアスを探しています。」

と答えました。

「私は、小柄なので、シンプルなものを。」

店主はニッコリとうなずくと、ガラスのショーケースからいくつかジュエリーをカウンターの上に並べました。

それは、私が想像していたよりも、ずっと素敵なデザインのものでした。

鏡で合わせながら、それもいい、あれもいいね、と楽しい会話が続き、

「これにします。」

満足のいくジュエリーが、そのお店で手に入ったのです。
しかも、ネットで買うはずだったものよりも、安く。


素敵なジュエリーが買えた以上に、私はあの小さなお店で、心から接客を楽しんでいる店主と同じ時間を過ごせたことが、何よりも嬉しく、心が温かくなりました。

これも、ただの偶然?

私がただ、頭に浮かんだ絵に、気づいただけ?





その時、ハッとしたのです。



気づいた、だけ?



そうか。



私は「気づいた」だけなんだ。



宇宙はみんなにメッセージを送っていて、


私はその声に



「気づいただけ」なんだ!



肩の荷が、すっと降りた気がしました。


第10回  見えない世界との終着駅 に続く


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