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No more Spiritual(7)−見える世界と見えない世界のはざまで−

(前回のあらすじ)疲弊し、未来を描けなかった私が始めたのが「コーチング」。しかし、講師である「コーチ」が、なんと目に見えない世界を再び私の元へと運んできたのだった。

目次

第1回  見えない世界との出会い
第2回  見えない世界を初体験
第3回  見えない世界への傾倒
第4回  見えない世界にた対する嫌悪
第5回  見えない世界の消滅
第6回  見えない世界との再会
第7回  見えない世界と平凡な人間【★今回はここ】
第8回  見えない世界からのサイン
第9回  見えない世界と迷い
第10回  見えない世界との終着駅
あとがき 宇宙から受け取ったメッセージ


7. 見えない世界と平凡な人間




勾玉のプログラムを受ける少し前から、私は異変を感じていました。コーチングで頭を整理するために、ノートに筆を走らせていた、ある日。

突然、手がこう書いたのです。


「私は、宇宙とつながっている」

「宇宙がメッセージを送っている」

「それを言葉にして、たくさんの人に届ける」

「それが私の使命」


手が勝手に動いた、というには語弊があります。私の意識ははっきりしていて、最初にこう始めたのです。

「最近、YouTubeでスピリチュアル系のものをやたらと見ちゃうな。」

日記のように、書くつもりでした。

その時、右側の後頭部から、別の何かが言葉を発するのを感じたのです。それを書き留めたのが、先の言葉たちでした。

そのうちに、主語が「わたし」から「あなた」になっていきました。
私に話しかけているような口調なのです。

このように書くと、ストレスで頭がおかしくなったんじゃない?と思われるかもしれません。

その通り。

私も、ついに自分はおかしくなってしまったのだ、と震えました。

これは、誰にも言えない。

でもノートを開くと、その声を書き留めずにはいられない。


私は一体、何をしているのだろう。




そんな中でも、私は日本人としての誇りと、落ち着きを取り戻していきました。

そしてある時、気づいたのです。


「私は今日まで、守られてきたのだな」



日本神話の神々から始まった「日本人」として、この時代に生まれた自分。
先祖代々つながってきた、私という命。
祖父母と両親に愛されてきた自分。
夫と子供に愛されてきた自分。



今日まで生きている、自分。



このことが、とてつもない奇跡であることに気づいたのです。
これを今まで、普通のことだと思って生きてきた。
でも、生きてきた、のではなく、「生かされてきた」のだとしたら?



今日まで私が生きるように、
周りの人々がしっかりと守ってきたのだとしたら?



今日まで守られ、生かされてきた自分には、
やるべきことがあるのではないか?



そのやるべきことのために、
今日まで生かされてきたのではないか?



このような考えが、頭の中に突然浮かんだのです。そして、

「ああ、そうだったのか」

と、腑に落ちた感覚が広がりました。


私は、平凡な人間だと思っていた。
大金を稼げるような突出した才能があるわけでもない。
壮絶な過去を乗り越えてきたわけでもない。
幸せな家庭に育ち、幸せな家庭を作ってきた。
悩みはいつもあるけれど、生きていけないほどの悩みではない。



その平凡な私が、今日まで生かされている。



その意味とは?



にわか哲学者よろしく、私の脳は、私の心は、一問一答を繰り返しました。そして、ある感情が押し寄せてきたのです。



「ありがたい。今日まで守ってもらって、ありがたい」



子供の送り迎えの車の中で、突然湧き出てくる感謝に、涙が止まりませんでした。

運転中はサングラスをしていることにも、感謝。
おかげで、後ろの席で音楽に合わせて大きな声で歌っている子供に、涙を流しているのを悟られずに済みました。



私には、生かされてきた意味がある。



 第8回  見えない世界からのサイン に続く


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