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No more Spiritual(8)−見える世界と見えない世界のはざまで−

(前回のあらすじ)平凡な私が今日まで生かされてきた意味とは何か。私ではない、もうひとつの声を書き留めながら、守られてきた自分の存在に気づく私であった。

目次

第1回  見えない世界との出会い
第2回  見えない世界を初体験
第3回  見えない世界への傾倒
第4回  見えない世界にた対する嫌悪
第5回  見えない世界の消滅
第6回  見えない世界との再会
第7回  見えない世界と平凡な人間
第8回  見えない世界からのサイン【★今回はここ】
第9回  見えない世界と迷い
第10回  見えない世界との終着駅
あとがき 宇宙から受け取ったメッセージ


8. 見えない世界からのサイン



その頃には、ノート上での「声」との対話にも慣れていました。自分ではない、もうひとつの「声」が何なのか不思議に思いながらも、その答えが楽しみになっていました。

また、時々その「声」を試してみたりもしました。

「何月何日、私は何をしている?」

「このブログ、続けた方がいい?」

その答えを、私の手がスラスラと書いていくのが、本当に楽しかったのです。

しかし、試すうちにその答えが、いわゆる「予言」の通りにならなかったり、マイナスのことを言うようになってきました。

「あなたのブログは今すぐ閉じたほうがいい。よからぬ人がやってくる」

とか、

「この声を否定する人には、大きな罰が与えられる」

とか。

ブログはすぐに閉鎖しました。

しかし、心に不安で嫌な気持ちが残ったままの状態で、私は「声」に尋ねることがだんだん怖くなってきたのです。

聞けば聞くほど、不安になる。

そんな時、例のコーチとのセッション日がやってきました。
このことを話せるのは、彼女しかいない。

私は恐る恐る相談してみました。

すると、彼女はこう言ったのです。

「それは、低次元の存在とつながっているからだね。高次元の存在は、みかさんを不安にさせるようなことは言わないよ。だって、みかさんをサポートしようとしているんだから。」

低次元の存在…

なんだ、それは…

これ、信じていいのだろうか…

スピリチュアルに縁のない人が聞いたら、ズッコケそうな会話をしてるんじゃないだろうか…

自分自身にも、スピリチュアルにも、まだ半信半疑の状態だった私は、コーチの言葉に、ただ、うなづくしかありませんでした。


そんなこんなで、ライフコーチとしての活動が思うように進みません。いや、むしろ進まないようにしていたのは自分でした。

私のコーチングには、何かが足りない。

その思いが、私の足を止めるのです。セッションの募集をするのが怖くなりました。

そんなある日。

本でも買おうと思い立ち、kindle本の一覧をスワイプしながら目ぼしいものを探していました。

しかし、これというものがありません。

私はいつものクセで、「声」に聞きました。

「今、私が読むべき本を教えてください。」

そして、スワイプを続けていると、一冊の本が、突然、目に飛び込んできたのです。



『シータヒーリング』



私は、ゾワゾワッと総毛立ちました。


一瞬にして、10年前の出来事の数々を思い出したのです。固く封印して、その名前すら忘れていた、あのシータヒーリング。

それを「声」は、再び私の目の前に置いたのです。



これだったのか。



私が対話していた声は、これだったんだね。



10年前のあの日から、
ずっと私に声を送ってくれていたんだね。





すべてなるものの、創造主。




宇宙、なんだね。




そんな気持ちが、じんわりと心に広がりました。



「私たちの声を、必要な人に伝えて。」




そう言い続けてたんだね。


無くしたと思っていた、パズルの最後のピースが見つかったようでした。



第9回  見えない世界と迷い に続く


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