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私の世界一周旅行記(Venezuela編)~「どの国が一番良かった?」の答え~

世界一周して約20ヵ国訪れた私は、「どこの国が一番良かった?」とよく聞かれました。その時必ず答えるのが今日ご紹介するベネズエラです。

一番良かった、と言うと少し意味が違う気もするので補足。私が訪れた国、今回の世界一周以外で訪れた国も含めて、今ままで行った国全部良かったし、どの国も「もう一回行きたい!」と後ろ髪を引かれつつ帰国してました。だから一番なんて決められません!!(笑) なので冒頭の質問をされた時の私の答えとしては、「強いて言うなら、食べ物部門、観光部門、人部門など自分の中での部門別でランキングを付ける、ただ、一番心に残った国はベネズエラだよ。」なのです。

と、この話をするとほぼ毎回「ベネズエラってどこにあるの?」と返ってくるし、こんだけ言っておきながら私も行く前は「Where is Venezuela?」状態で行ってしまったので、今日は私が大好きなベネズエラについてと、なぜこの国が一番心に残っているのかについて書きたいと思います。

①ベネズエラってどんな国?
②一番心に残っている理由
③私が伝えたいこと

①ベネズエラってどんな国?

私が訪れる前の唯一のベネズエラ情報はとにかく危ない・治安が悪いということ。ネットにも結構そのような記事が載っています。行ってみて思いましたが、確かに治安が悪いです。なので国家総出で迎えてくれました。警察官?の方々がたくさんおられて楽器に合わせて歌を歌ってくれるなどして私たちを出迎えてくれました。

《ベネズエラ・ボリバル共和国》
公用語:スペイン語
首都:カラカス
人口:約3100万人(2018年)

石油の確認埋蔵量が世界一。鉄鉱石や天然ガス、金、ダイヤモンドなどもある。だから1980年代までは南米一裕福な国だったんです。

ところが石油に依存した経済になってしまい、原油価格が下落すると、政治の腐敗などもあり不安定になりました。1999年からは社会主義政権となりましたが2人目のマドゥロ大統領が独裁国家を作りまして。アメリカはベネズエラに対して経済制裁。アメリカの経済制裁とベネズエラの悪政で、数年前からハイパーインフレが起こっています。ハイパーインフレとは、物の値段が1ヶ月で倍以上になることなのですが、去年1月のインフレ率は268万%、つまり一昨年まで100円で買えたものが去年1月末には268万円になっているという…。逆に言うと、268万円のお金が一ヶ月で100円の価値しかなくなるということ。恐ろしすぎませんか?!ベネズエラの通貨・ボリバルはもう価値を持っていません。

殺人率は日本の約300倍。人口の約1割が国外に流出。(コロンビア、ペルー、チリなど)

と、分かりにくくて申し訳ないんですが、ざっとこんな感じです。えっと、自分で調べてても思いましたが、この情報だけだととても行きたいと思える国ではありませんよね?でもなんでこの恐ろしい?国が私の大好きな国なのかお伝えします。

②一番心に残っている理由

簡潔に言うと、私が出逢った人たち皆さん素敵な人だったから!!!本当に皆さんフレンドリーで笑顔だった。日本人が来るのが珍しいからということもあるかもしれないけど、すれ違うだけで微笑んでくれるし優しいし、「え?治安が悪い国危険な国ナンバーワンて聞いてたけど、出逢った人皆良い人すぎるんだけど…?」ってずっと思ってた。

ベネズエラには二日間いたんですが、一日目は現地の方と交流するツアーに行きました。私はその時関わった子供たちの表情が忘れられません。世界一周した国の中で子供たちの表情がダントツ印象に残っています。人懐っこくて、可愛くて、挨拶程度しか覚えて行っていなかったスペイン語で話して、折り紙すごく喜んでくれて。もちろん、子供以外、大人の方(お兄さんお姉さんを含めて)も皆さんフレンドリーで笑顔がすごく素敵で。もう、本当に。動画も写真もいっぱい撮ったけど、何回も見返してるもん。

でもおそらく、私が出逢った方々は、ベネズエラの中でもまだ余裕がある方なのだろうなと思いました。人口の7~8割が貧困層のベネズエラでは、学校に行くことができない子供たちがいっぱいいます。一瞬一瞬生きることで精いっぱいの方たちの方がたくさんいるんだろうな。スラム街には危ないから行くことはできませんでした。スラム街いっぱいありました。どんな生活をしているんだろう。知らないことのほうが、たーくさんある。

ちなみに、「エル・システマ」という音楽教育システムが始まったのはここベネズエラです。無償で参加できる教育システムで、今では25以上の国に広がり、日本でも2012年にエル・システマジャパンが設立されました(福島県相馬市など)。エル・システマの目指すゴールは、音楽で子どもたちを貧困と犯罪から救うこと。オーケストラでの合奏を通して生きる目的や喜び、協調性を育み、若者の人材育成を進めようという取り組みです。エル・システマの方々とも関わる機会があったのですが、皆さん本当に優しくて、演奏を聴かせていただくという貴重な経験もしました。また聴きたいなあ。

③私が伝えたいこと

〇〇人だから~とか、○○の会社の人だから~とか、○○学校の人だから~とか、そういうレッテル貼るのは、偏見もつのは辞めよう!!ってこと。

そう言っときながら、私もそういうレッテル貼って人を判断してました。本当に恥ずかしい。なかなか難しいところもあると思う、確かに、ベネズエラで例えると、殺人率も高かったりするし危ない国であるとは思うし怖い人もいるんだとは思う(私は出会ってないけど)。でもね、みんながみんなそうじゃない!その国の人とか、その会社の人とか、その集団の人とか、その学校の人とか、そのコミュニティだから、で判断するんじゃなくて、その人自身を見て、その人自身を知ろうって思う。何回も言うけど、ベネズエラで出逢った人達はみんな素敵で親切な人だった!また自分で行けるようになったら、スペイン語が喋られるようになったら、絶対行きたいって思う国。

こんなに素敵な人たちがいーっぱいいる国なのに、危険で経済制裁も受けてて貧困問題も深刻で苦しい生活を強いられてる人がたっくさんいるのがすごく悲しい。いろーーーんなことを考えた国の一つ。

次の投稿ではカラカス観光について書こうと思います♪

ここまで読んでくださりありがとうございました!

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