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【南米 自転車放浪記】№3 勇気を出して一歩踏み出すと、自分の想像以上に周りがとても応援してくれる

こんにちは。長野県茅野市の工務店エルハウスです。
エルハウスには、20代の頃、自転車でアフリカや南米を旅してしたメンバーがいます。このメンバーが、自転車で南米を放浪していた頃のお話をご紹介していきます。

ブエノスアイレスに到着して、一週間近く、びびってしまって街から出発できませんでしたが。
何とか出発できました。

改めて思うと本当にハードル高かったです、ブエノスアイレスは南米でも屈指の大都市です。大都市っていうのは、治安が悪いんですよ。

日本でも都会の方が治安が悪いでしょう。
海外となると、それにプラスで近隣諸国の貧しい国からの出稼ぎに来て、そのまま帰るに帰れなくなったエリアというのもあったりして。
さらに、車も多いので、自転車は大変で。

海外の旅のスキルがそれなりにある今でも、正直、ブエノスアイレスのような大都市に入ったり出たりするのは嫌です。
田舎の村の方が自転車旅は気楽です。

こういう怖いところは、とにかく頑張って走るに限ります。
自転車旅で困った時は、とにかく走ります。
走っていれば何とかなります。

自転車を一生懸命こいでいる人を襲ってお金を奪おうって思わないでしょう。
アホみたいな考えですけどね。
でも、お金持ちがふらふら歩いていると危ないですけど。
男が汚い格好で一生懸命自転車をこいでいる。
まあ、少なくとも、立ち止まっておどおどしているよりは安全です。

がむしゃらに走ってブエノスアイレスを脱出しました。

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「町を出る」。
この感覚は日本人にはすごく分かりにくいかもしれません。

日本って何かしらずっと町です。
特に平野部はずっと町。
山間部は町がない部分もあるにせよ。
それでも、試しに茅野から国道20号線沿いに東京に向かってみて下さい。
案外、家ってあります。
もちろん、ないエリアもありますが。
それでも、本当に山奥を別として何十キロもずっと町がないって、なかなか日本じゃないですよね。(北海道は例外ですが)

アルゼンチンを生まれて初めての海外旅行に選んだのは正解でした。
というのも、ガソリンスタンドが充実していて、日本のコンビニ的な感覚で、
水はもちろん、食料も買えます。

さらに市街地に入らなくてもガソリンスタンドはだいたい町外れにあるので、
お金さえ払えばノーリスクで水と食料が買えるわけです!
言葉がわからなくたって商品とお金さえ出せば何とかなります。
素晴らしい!!

究極の話をしますが。
水と食料と寝る場所さえあれば人間生きていけます。
当たり前ですけどね。

世界の大抵の場所で、水と食料はなんとか手に入ります。
アフリカでは結構苦労しますが、それでも、何とか手に入ります。

そして、大問題が発生します。

町に入らなくても大丈夫な状態で進んでいますと・・・。
今度は町に入るのが怖くなってしまうんです!!笑

アルゼンチンって英語が本当に通じないんですよ。
スペイン語のみです。
都市部なんかは、観光客相手にいくらか英語も通じるんですけど。

特にこの当時は言葉が通じないというのが怖かったんですね。

町に入らなかったら、言葉の問題もないです。
ガソリンスタンドなんてボディランゲージで何とでもなりますし。

そして、僕は究極の答えにたどり着くのです。
「町に入るのが怖かったら町に入らなければ良い!!」

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過ぎ去った過去だからこそ、そんな書き方してますけど、
当時は、
「初日にして、死ぬかもしれないな。どうしよう」
「最初の町から出て、いきなりスライムにやられちゃう感じだよなー」
深刻に困りましたよ。

ふらふらと旅してみると分かりますが、今夜の宿がないって結構ハラハラします。
日本国内だったら、
「そこらへんで適当に横になって寝るか。それか近くの町のタクシーでも呼ぶか」
で解決しますけど、やっぱり海外はそうは行きません。

でも、すごく都合の良いところにあずま屋と小屋があって。
なんか交番的な雰囲気を感じたので、
「今夜野宿させてもらえませんか?」
って頼むことにしたんですね。

一応、このフレーズは日本で調べておきました。
?Puedo acampar aqui ,solo esta noche?
文法的に合っているかは分かりませんけど、これで伝わるのは伝わります。

普通に考えれば、町に入って、
「ホテルありませんか?」
って聞くほうがハードル低いんですけどね。笑

でも、小屋にいたおじさんは公務員か何かの雰囲気で結構親切に、OKだよ!って言ってくれたわけです。
自転車でウシュアイア(一番南の町)に向かっているって言ったら、ニコニコして、頑張れ頑張れ、と。
スペイン語なので会話は成立はしていないんですけどね。

ウシュアイア、ビシ(スペイン語で自転車のこと)、カンピン(キャンピングをスペイン語っぽく言っている)。
この3単語で何とかなるものです。

おじさんもいるし、安心して初めての野宿でした。おじさん、ありがとうございました。

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その翌日も町に入るのが怖いので。
今度はガソリンスタンドの近くのベンチと机にて。

僕の勝手な理論ですが。
誰でも使ってい良い机と椅子がある→誰でもくつろいで言ってね→ありがとうございます!一泊ゆっくりさせて頂きます!
はい、完全に間違っている理論ですけどね。

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こちらはカルロスくん。
キャンプしている隣でトラックで休憩していたので、少し話しました。

大きなナイフでパンとサラミを切ってディナーです。
かっちょいいです。
椅子も使いこまれた感じでかっちょいいですね。

カルロスくんは当時24歳。
福田は当時23歳。
カルロスくんは長距離のトラックドライバーで、子どもも二人います。偉いです。
それに対して、福田は大学をやめてぶらぶらと自転車で放浪。ひどいもんです(笑)

「明日は子どもの誕生日なんだ」
「そうなんだ、帰ってあげられると良いね」

スペイン語が話せなくても、数字とボディランゲージでそのくらいの会話は出来るものです。

2日目にして、長距離ドライバー、つまりアルゼンチン車中泊のプロのカルロスくんと知り合えたのは本当にラッキーでした。

「アルゼンチンは、ガソリンスタンドの近くは野宿はOKだと思うよ。オレみたいな長距離のトラックドライバーもよく車中泊してるし」
「ほら、このお湯マシーンがあるからさ。これからお湯をいれたらマテ茶も飲めるぜ!」
ガソリンスタンドには20円ほどでお湯が出てくるマシーンがあるのです。

マテ茶というと、アルゼンチンのお茶ですね。
独特なコップに茶葉をたっぷり入れて、お湯を注ぎます。
金属製のストロー、ボンビーシャで吸うことで、茶葉をこします。
ストローで飲むので、少し冷めるのを待ちます。
このストローで飲むのをまわし飲みするのがアルゼンチンスタイルです。
(こういう詳しいカルチャーについては、この後、徐々に知っていくのですが)

「この水筒と、ボンビーシャがあればマテ茶もエンジョイできるよ!」
今の日本では見かけない水筒も安く売っています。
発泡スチロール+ガラスのような構造なので、落とすと中でガラスがわれます。
最近は日本国内ではガラス魔法瓶ってあまり見かけないですけどね。

そんな具合でいろいろなことを教えてもらえました。

野宿する方法と、食事と、コミュニケーションツールであるマテ茶さえ教えてもらえたのですから、
もはやアルゼンチン放浪マスターです。笑

ブエノスアイレスでTさんが教えてくれたとおり、言葉が伝わらなくてもいろんなことが伝わるものです。

そう、勇気を出して一歩踏み出してみると、案外出来るものなんですね。
勇気を出してやる行動って、自分が思っている以上に周りがすごく応援してくれるものです。

次回は、普通の宿に泊まる話でもしようかなと思いつつです。
次回もお楽しみに。

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