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或る音楽ライターのプレイリスト(2018/08/29)

初めまして。北の国のアレコレする編集部『acyl』の黒澤圭介と言います。noteでは初の記事です。

音楽雑誌『MUSICA』を経てから、音楽ライターの端くれをしておりまして、普段は長いインタヴューやレヴューを書いていることが多いのですが、こちらでは短めに、ザックリとその日聴いた音楽でオススメのモノを古/新/洋/邦関係なくお伝えしていきます。いい音楽に出会えたら幸いです。今回はたまたま洋楽2曲に邦楽2曲。

・Mitski「Nobody」

久々にジャストにハマった楽曲。Mitski Miyawakiのワールドワイドな音楽センスと共に源流として流れる、日本のシティポップならびに80年代のポップスの混ざり具合が絶妙。今の音楽シーンで最も難しい「この人だけの音」を気取ることなく軽やかに示しているのが最高。

・LAMP IN TERREN「花と詩人」

何となく今日の朝イチに聴いたのはこの曲。僕の住む札幌は夏が終わると寒さと共に空気が澄んできて。そんな季節の変わり目は何だかセンチメンタルになるもので、ミニマルなリズム隊と共に耳に届く、空間系のウワモノがフィットする気分でした。彼らが初めて「愛してる」という言葉を綴った名曲。

・Empress Of「When I'm With Him」

EDM的なリバーヴを纏ったリズム隊にファンクギターとオルガンを合わせ、踊るように譜面上を駆け回るファルセットが最高に気持ち良い。オケのバランス感とヴォーカルの相性のハマり方が悔しくなるくらいよくて、日本では何でこの音が出せないんだろうと昼飯を食いながらヘコんだ曲。

・indigo la End「蒼糸」

平成最後の夏にドロップされた、平成最高クオリティのポップス。邦楽ギターロックの枠組みでは戦っていなかったことは、最近の彼らの楽曲からはガッツリと伝わってきていたけど、ここまで隙のないアレンジを施したシティポップには拍手しかない。余談だけど、川谷絵音君は僕と同じ今年30歳を迎える昭和最後の世代で、仮に昭和63年(1988年)作曲センス部門があったら彼は堂々の第一位だと思う。

上ですべてまとめて聴けます。是非。


2018.08.29. fin.

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