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小説を書こうとして挫折した話。

今年の夏は散々な夏だと思う。外はとっても晴れているに、僕の心はちっとも晴れていないし。毎日どうしょうもなくあついのに、僕の内側はちっともアツくならないからである。

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大学4年生、これまで22年の長いモラトリアムの中で、最後の夏休み。こんなにまとまった時間を自分のためだけに使える期間は、今後普通に生きていたらないと思う。

だから僕は旅に出たかった。特に日本の外に出て、世界中をバック1つで旅したいと思っていた。それこそ社会に出たら難しい事を、最後の夏にやりたかったのである。

しかしながら、今年は海外はおろか、国内でさえ旅をするのは難しくなった。決して自分だけに訪れる不幸ではないが、残念。非常に遺憾ですと言わざるを得ない。「変えられない環境を嘆くのではなく、自分自身の行動を変えろ」僕はこの言葉好きだが、今ならうるせえと一蹴できる。

だから僕は最近毎日家で本を読んだり、Netflixで昔好きだったアニメを見たり、Youtubeを見たりしている。外に出てもいいんだけど、最近あついし、家にいることが美徳とされる情勢下なので、特に外に用事を見つけない限り無限に家にいること以外ない(就活期にバイトも辞めた)。

ちなみに僕が好むのはもっぱらビジネス書など、実生活に何らか還元できるもの。それ以外の活字を娯楽として読むくらいなら、前述したようにアニメをはじめとした動画形式のコンテンツを消費することを好む受動的な男が僕である。


そんな僕だが、小説を書こうと思い立った。

小説を書こう

というのも、自分も世に何かを生み出したかったのである。毎日誰かが作った作品やコンテンツを消費するばかりで、自分で何かを紡ぐという経験を一切しなくなっていた。空虚な受け皿と化す自分に嫌気がさしたと言ってもいい。

今思えば幼い頃の僕はとてもクリエイター気質で、算数に国語、教科は構わず授業用のノートに自作の漫画を描き、友人に見せることをもっぱら好んでいた。ただ、休み時間でさえ教室で絵を描いているようなタイプでは決してなく、中休みには外に出てドッチボールやドロケイに勤しみ、授業の時間になると教師に気づかれ激怒されるまで創作活動を続けるようなバイタリティ溢れる少年だった。

そんなクリエイターの気質をもって力強く生きてきた僕だ、noteで短編小説を書くなんて朝飯前だと思っていた(まさに真夜中のうちに済まそうと思っていたから朝飯前なのである)。

しかしながら、構成を考えようとするも、そもそもアイデアが浮かばない。中学校の頃、よく作文が学年のお便りに掲載されるほどの文才を有すこの僕がである。自分のゆるぎない自信がわずかに揺らいだ瞬間だった。22年の人生で初めての経験をした。

Youtubeで小説を書くポイントを解説している動画もあったので、視聴した。「ありえない事象同士を組み合わせてストーリーを作る」非常に参考になる内容だったが、僕の脳内で思いつく事象を組み合わせてみても、事の結末を想像するとなんだか陳腐に思えてきてしまい、中々文字が進まなかった。要は挫折したのだ。

僕はそもそもそんな壮大な物語を書きたいわけではない。どちらかというと、ひと夏のリアリティに富んだ男女の乱れた恋物語とか、そういったものが書きたいのだ。対象とする年齢で言うと20代前後。現代の男女が一読したらすぐさま「エモいわぁ」こういってくれるような短編小説をぼくは書きたい。

きっとそれだけで僕の自尊心は満たされるに違いない。

だが、今日は小説が書けなかった。しかたない。せめて現在の感情を書き綴りたいと考え、このnoteを書いてた。クオリティは求めない、開き直って文章を書くと本当に早く書けるものである。つくづく、こういう割り切りが大事だなと思う。

以前書いたnoteで僕は、「週に1回は投稿する?」と書いた気がする。有限不実行極まりない。だから訂正する。本当に気が向いたときに書いていくことにする。こちらも同様、案外こういう風に割り切った方が続くんじゃないかなという目論見がある。

異様に長い駄文を読んでくださった方がいれば、ありがとうございました。小説は絶対にリベンジします。


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