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note34目:万年ダイエッターの憂鬱

今日も今日とて腰が痛い。

落ちた紙を拾うのも億劫になる。
いつもならさっとかがんで拾い上げるが、ゆっくりと立ち上がって痛みがないのを都度確認しながら腰を曲げて拾っている。
ひとりスローモーションを絶賛実施中だ。


ボクシングジムも、マッサージも予約をキャンセルし、日々の筋トレやストレッチもできなくて「どうしよう、太ってしまう……」と不安になる。

やはり食事制限しかないのか、いやだっ! 食べたいっ! 

欲望には勝てず頭を悩ませた結果、ダイエット飯を作ることにした。
『ヘルシーな食材で満腹気分♪』をかかげ、旦那にはいつも通りちゃんと夕飯を作ってやるぜ。相変わらずいい嫁だと思う(個人談)。



コロナ渦でリモートワークになった際、まったく外に出なくなってしまい大いに太ったことがあった。

その時流行っていた断食を取り入れるとスルスルと痩せて行き、過去最高の低体重をたたき出したが、食べ始めるとおもしろいぐらいすぐに戻った。
まじあの時期ってなんなん? 
と夢のようなひとときは泡となり、一気にふりだしに。

リバウンドが喜ばれるのはバスケだけ! 
ダイエットには不要っ! 


しかし戻ってしまったからには自分に合っていなかったということだ。
無理なく続けられることを見つけなければいけない。
ダイエットとは一過性のものではなく、日常なのだ。

あれから数年、試行錯誤を続けているが未だに自分に合ったダイエット法を見つけられずにいる。

元の体重以上に増えてしまった時は焦って無茶をしたりしたが、人って慣れてしまうもの、いつの間にか増えた体重に違和感を持たなくなって平気になってしまうのだ。鏡見てもなにも思わなくなってしまうのだ

おそろしやおそろしや。


これで旦那も体重増加に悩んでくれていたら、「ふたりで頑張って痩せようねっ」と協力し合えるのに、いかんせん奴は太らない。

夜中にお菓子食べようが、アイス食べようが、全く太ったりせず、「逆に俺太れないんだよね~」と殺意抱きそうなことを平気で口にする。

そんな旦那と一緒にいるせいか、つい私も隣で同じように食べてしまうのだ。
「おいしそうだね~」「一口ちょうだい」とか言って一口どころで終わらない。
そういえば昔、深夜に旦那が鍋焼きうどんを食べていて、ついつまむだけのつもりが、ほとんど私が食べてしまったこともあったっけ?

なんでお前は太らないんだ? 
どうして私だけ太る?



生まれながらの体質というのはあるかもしれないが、不公平すぎる。

「太りたい」って私も悩んでみたい。

いつでも脱げるプロポーションでいたいわっ。



嫁がプロテイン飲んだり、ストレッチやマッサージにいそしんでいる横で、旦那がぽつりと言った。

「お酒やめればいいじゃん」


その時私はこう答えた。


「ばかじゃないの?お酒は生きがいなのっ!」



だからこいつは痩せないのだと冷えた視線を感じていても、私は飲むぞ、ビールを飲むぞ。

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