どうすれば勉強するか

先日ある先生から「家で勉強しない子にどうやって課題に取り組ませればいいか」と、ご質問をいただきました。

今回は家庭での学習について書いていきます。

前提として、宿題がどうしてもできないという子はいません。
一部の子を除いて、学校の授業はみんな受けられているからです。
「勉強ができない」というのは勉強をやりたくない、勉強よりも優先したいことがある、ということでしょう。
解決としては、勉強に取り組むまでの障害を取り除くことが必要なのではないかと思います。
実際に、生徒さんが家に帰ってからどうやって勉強をするかを考えていきます。
勉強の習慣がついていない子は、まず学校のカバンを自分の部屋に持って行かないかもしれません(笑)
家に帰ったら、学校のカバンを玄関に放り投げてお菓子を食べてごろごろしているんじゃないかと思います(笑)
そこから勉強にいたるまでのプロセスは、

①自分の部屋に鞄を持っていく
②鞄から勉強道具を机に出す
③机の前に座る
④ペンを持って宿題に取り組む
⑤1ページ解く
⑥2ページ解く
⑦3ページ解く……

と、いうような流れではないでしょうか。
いかがでしょう。実際に取り組むまでをイメージしていただくと、意外と①~④のあいだで挫折していることが多かったりしませんか?(笑)
いざやりはじめると、課題の量はそれほど問題ではないかもしれません。
ワークを2ページやるのも3ページやるのも、行動としては大きな差はないでしょう。
宿題ができなかったよ、というのは、取り組む以前のハードルでみんなつまずいているのかなと思います。
例えば、宿題をやろうと思ったけれども、カバンを自分の部屋に持って行くのが面倒だった、とか。
あるいは、鞄を部屋まで持ってきたけれども、勉強の道具を出せないまま寝てしまった、とか。
何とかして勉強の道具は出したけれども、ベッドでスマホを触りはじめてしまった……といったケースが多いと思います(笑)
課題の内容より、むしろはじめる前のハードルの方が高いのかもしれません。

そういった子への指導として、3ページできないなら2ページでいいかな?というのは、生徒さんの実際から考えるとあまり適切な調整ではないかもしれません。
本当に学習の習慣がついていない子の場合は、まず自分の部屋に毎日カバンを持っていく!というのが宿題でもいいんじゃないのかなと思います(笑)
カバンを持っていけるようになったら次は椅子に座る、椅子に座れるようになったら勉強道具を出してみる、というように、行動をベースに課題設定を組み立てていくと学習の習慣が身についていくかもしれません。
支援が必要な生徒には、まずはスタートラインに立つところからフォローアップしましょう!

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