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トルコ・イスタンブール首都移転の歴史的背景とは?タクシム広場からガラタ塔までの探訪

トルコのイスタンブール探訪2日目では、トルコ在住の友達とともにタクシム広場から始め、ショッピングや教会巡りを楽しみながらガラタ塔まで徒歩で訪れました。帰りはトラム(路面電車)での旅を経験しました。この旅では、イスタンブールの歴史や地理的な重要性についても触れながら、イスタンブールの城壁やトルコ国内での高速バス移動の魅力についても紹介します。

まず、イスタンブール空港(IST)からタクシム広場までは、タクシム広場行きの空港シャトルバス「Havaist」を利用すると約90分で到着します。私たちが宿泊しているアパートからは、地下鉄を乗り継いで約1時間10分ほどでタクシム広場に着きました。

貿易、文化、宗教の交差点、イスタンブール

イスタンブールは、ボスポラス海峡を通じてヨーロッパとアジアを結ぶ都市です。古代から中世にかけてシルクロードの西端として重要な役割を果たし、貿易や文化交流、イスラム教とキリスト教が融合する場所として発展してきました。

イスタンブールからアンカラへ。歴史から見る首都移転の必要性

イスタンブールの歴史を少しだけ振り返ってみましょう。この街は紀元前660年頃に古代ギリシャ人によって「ビザンティオン」として建設され、その後ローマ帝国時代には「コンスタンティノープル」として再建されました。330年にローマ帝国の新しい首都となり、約1000年間ビザンチン帝国の首都として栄えました。

歴史の転機が訪れたのは1453年、オスマン帝国に征服されてから。この時に「イスタンブール」として知られるようになり、壮大なモスクや宮殿が次々と建設されました。イスタンブール探訪1日目に訪れたスルタンアフメト・モスク、通称ブルーモスクはその代表例の一つです。青いタイルで覆われた美しい内部は、まさに息をのむような光景でした。

もう一つの見どころはトプカプ宮殿。これも同じ時代に建てられたもので、オスマン帝国の栄華を感じさせる豪華さが特徴です。宮殿内の庭園や博物館も見ごたえがあり、歴史の深さを感じさせてくれます。

1923年にトルコ共和国が成立すると、初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルクは首都をイスタンブールからアンカラに移しました。

ここで問題です。紀元前660年頃から首都として重要な役割を果たしてきたイスタンブールですが、なぜトルコ共和国設立とともに首都をアンカラに移す必要があったのでしょうか。

答えは、イスタンブールが海に面しているため外敵からの攻撃を受けやすかったからです。対して、アンカラはトルコの中央に位置し、政府の統治が効率的になると考えられました。さらに、アンカラはトルコ独立戦争中に革命運動の中心地として重要な役割を果たし、新しいトルコ共和国のスタートを象徴する場所として選ばれたのです。

では、首都移転後のイスタンブールはどうなったのでしょうか? 実は、イスタンブールはその後も東西の文化が交差する多文化都市として発展を続けています。歴史的な建造物や美しい景観、豊かな文化が息づく街として、多くの人々を魅了し続けています。

街の中心地、タクシム広場の意外な名前の由来とは?

イスタンブールの歴史を知ったうえで、改めてこの街の中心地、もっといえば心臓部とも言える重要な場所、タクシム広場を紹介します。

タクシム広場は、イスタンブールの象徴ともいえる場所で、市民の生活や観光の拠点として非常に重要な役割を果たしています。歴史的な背景を持ちながらも、現代的な都市の顔を持つこの広場は、さまざまな文化や人々が交差する活気に満ちたエリアです。

広場の名前「タクシム」は、オスマン帝国時代にここが水の分配地点(タクシム)として使われていたことに由来します。現在では、広場を中心に商業施設やレストラン、カフェ、ホテルなどが立ち並び、日中はもちろん、夜遅くまで多くの人々で賑わっています。

タクシム広場には、近代トルコの父とされるムスタファ・ケマル・アタテュルクの銅像が立ち、新しいトルコ共和国の象徴的な場所としても知られています。また、広場の周辺には多くの文化施設や劇場もあり、芸術や文化の発信地としての一面も持っています。

独立か植民地か。背水の陣で挑んだ初代大統領のアタテュルクの闘い

トルコの人々と仲良くなりたいのであれば、トルコ共和国初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルクについて基礎的な知識を持っておくことをお勧めします。アタテュルクは、第一次世界大戦後、オスマン帝国が混乱の中にあった時代に、トルコの独立運動を指導した革命家です。

1920年8月、セーヴル条約により、トルコの前身であるオスマン帝国は多くの領土を失い、帝国の解体が決定的となりました。このときアタテュルク率いるトルコ軍は独自の戦略で国土を守り、1922年のモスクワ条約とローザンヌ条約を結ぶことで、トルコは独立を回復しました。1923年11月1日、トルコ大国民議会はオスマン帝国を終焉させ、スルタン制を廃止して現代のトルコ共和国を宣言するに至ったのです。昨年の2023年は、トルコ共和国の設立100周年を迎えた特別な年でした

アタテュルクの功績は計り知れず、もし彼がこの戦いに負けていたら、トルコは植民地化されていたでしょう。彼は外国の植民地化を防ぎ、トルコの独立と主権を確立したことで、多くのトルコ国民から敬愛されています。

私もトルコを訪れた際には、カフェや岸壁のモニュメントなど、アタテュルクの存在を感じる場面に出会いました。彼の偉業を称えることは、トルコ国民との間で共感を深める良いきっかけになるかもしれませんね。

政治的な側面が垣間見られるタクシム・モスク

タクシム広場を歩いていると、ひときわ目立つ建物があります。それがタクシム・モスクです。トルコの大統領エルドアン氏によって建設されたこの宗教施設は、実は深い政治的な背景を持っています。

エルドアン氏は敬虔なイスラム教徒であり、彼の支持者たちによって推進されたこのモスクは、イスタンブール市内でのイスラム教徒の礼拝場所不足を解消するために建てられました。しかし、このモスクの建設には多くの反対意見もありました。初代大統領アタテュルクが掲げた世俗主義に反するとして、反対派からは懸念の声が上がり、政治的な議論を巻き起こしました。

何気なく通り過ぎたモスクでしたが、実際にはトルコの政治的な側面が垣間見られる重要なスポットでした。このように、イスタンブールの街を歩くだけでも、その背景には様々な歴史や政治的な物語が隠されているのです。

ヨーロッパの歴史が息づくタクシム、ベシクタシュ地区

歴史の話が長くなりましたが、ここからはタクシム広場からガラタ塔までの街歩きを紹介していきます。

タクシム広場は、イスタンブールの主要な観光地の一つであり、平日の昼間でも多くの人が行き交っていました。一緒に観光していた友達が「あの人は○○人で、あの人は○○人だ。なぜならメイクが濃い、服装が派手。整形している」と言いながら人々を観察するのは面白かったです。メイクや服装、美容整形、さらに観光の目的などを推測する友達の意見を聞き、現在のイスタンブールの街の様子をより深く知ることができて楽しかったです。

コンスタンチノープルやオスマン帝国時代にも、商業目的で多くの人々がこの地を訪れた歴史を考えると、時代が変わっても人々の目的は変わらないと改めて感じました。

歴史的にも古く、オスマン帝国時代からの建物や独特の雰囲気が残るヨーロッパ側

ヨーロッパ大陸とアジア大陸を繋ぐ位置にあるイスタンブールは、地理的特性によってヨーロッパ側とアジア側、2つのエリアに分かれています。今回、私たちが訪れたのは、ヨーロッパ式の建物が立ち並ぶタクシムやベシクタシュ地区です。アジア側は、カドゥキョイ、ウスキュダル地区があるので、時間があれば両方訪れてみるのもいいかもしれませんね。

スペイン・バルセロナ発のファッションブランド「MANGO」

タクシム広場からガラタ塔までの道、イスティクラル通りには、多くのファッションビルやレストラン、カフェが軒を連ねていました。その中には、私のお気に入りのショップ「MANGO」もあり、立ち寄ることにしました。

「MANGO」は1984年にスペインのバルセロナで生まれたファッションブランドで、色鮮やかなアイテムやナチュラル素材のバッグ、小物が特徴です。オフィスワーク向けのスタンダードなシャツやジャケットから、リゾート感溢れるワンピースまで、さまざまなシーンで活躍します。価格は、シャツが約5000円、ワンピースが約1万円前後です。デザインセンスが良く、素材や縫製もしっかりしているので、大好きなショップです。

オレンジと紫をベースにしたワンピース。ストライプのグラデーションで華やかさと細見え効果アップ

MANGOは、以前セブ島で見つけたワンピースが気に入っていて、トルコでも同じブランドを見つけて嬉しかったです。初めて知ったのですが、MANGOは世界100か国以上に店舗を展開しており、日本でも東京都渋谷区神宮前の裏原宿に店舗があるそうです(住所: 原宿董友ビル1F)。次回、原宿を訪れた際には、訪れてみたいと思います。

気になったのは、ストライプ柄で透け感のあるグリーンのシャツでしたが、日本とフィリピンの友達に送った写真を見てもらったところ、どちらもペパーミントグリーンのシャツを推しだとのこと。残念ながらそのシャツはMサイズがあるものの、少し大きかったため諦めることに。代わりにブラックのナイロンシャツを見つけて購入しました。

実はこれまでブラックのシャツを持っていなかったので、ちょうど良い買い物ができて良かったです。オンラインショップもあり、時々セールもやっているので気になる方はチェックしてみてくださいね。


一度は食べてみたい。デザイン性あふれるトルコのホールケーキ

ホールケーキのデザインが魅力的なトルコのケーキショップ。とくに、ケーキの側面がチョコレートでおしゃれにデコレーションされているのが特徴で、見た目だけでなく美味しさも感じられます。

トルコの伝統的なスイーツやカフェでのドリンクはかなり甘いイメージです。ケーキもそれに負けない甘さが想像されますが、実際の味はまだ試していないのでわかりません。いつか機会があったら、一口だけ味わってみたいです。

高い尖塔や色鮮やかなブルーの装飾的なアーチが印象的「聖アントニオ教会」

ガラタ塔に行く途中にあった聖アントニオ教会。トゥネリ地区にあり、19世紀に建てられたカトリックの教会です。教会の建築様式はネオゴシック様式で、典型的なゴシック建築の特徴が見られます。高い尖塔や色鮮やかなブルーの装飾的なアーチ、彫刻が施されたファサードなどが特徴です。

訪れた際は夕方だったため、教会内はステンドグラスから差し込む柔らかい夕日に包まれていました。

パフォーマンスは店員の気分次第? トルコ風アイス事情

トルコ風アイスクリームは、通常はその独特の食感とともに、売り手が特定のパフォーマンスをすることで知られています。しかし、私が訪れたお店では残念ながらパフォーマンスはありませんでした。他のお店ではパフォーマンスを楽しめることが多いので、次回は違うお店で体験してみたいと思います。

トルコ風アイスクリームの特徴である、弾力性のある質感と滑らかなクリーミーさは、存分に味わえました。

オスマン帝国時代から続く伝統。トルコの野良犬、野良猫事情

布専門店の軒先で眠る猫

トルコ国内では、よく道を自由に歩く野良犬(大型犬)や野良猫を見かけました。これはオスマン帝国時代から続く伝統で、犬が街の警備やゴミ処理を手伝ったり、猫は街のネズミや害虫を駆除するために活躍していたことがあるようです。また、イスラム教の影響もあり、動物を保護する文化があることから、野良犬や野良猫との共存が一般的です。一方で、野良動物の管理や保護に関する課題もあり、都市部では避妊手術や福祉向上の取り組みが進められています。

私個人としては、犬にかまれて狂犬病にかかりたくないし、糞尿の後片付けもあるので、街全体で放し飼いにするよりも個人所有で飼ってほしいなと思います。

新鮮な果物を使ったフルーツドリンクショップ。ケバブなどのフード類も販売
種類や味、形が豊富なキャンディーショップ。お土産に買っていくのもよさそう

トルコの旅で見つけた素敵なものの一つが、トルコランプです。トルコランプは主にオスマン帝国時代に栄え、宮殿や寺院、豪華な邸宅で広く使われていました。この時代はイスラム教の影響を受けた建築や装飾が隆盛し、トルコランプもその一部として重要な役割を果たしてきました。

トルコランプは、伝統的なオスマン様式のデザインが特徴で、手作りの繊細な彫刻やカラフルなガラスが魅力的。ランプを灯すと、部屋が幻想的な雰囲気に包まれて心癒されます。形や色、デザインが違うので、一つひとつ見ていたらあっという間に時間が過ぎてしまいそう。

イスティクラル通りでは、色々なお店を覗いてみました。インテリアショップで目に留まったのは、ブルーのバスタオル。そのタオルはなんとイギリス製。友達から「トルコに来てイギリス製のタオルを買うの?」と笑われましたが、色鮮やかなスカイブルーの生地に、一本、黄色のストライプが入ったデザインが気に入ったので購入することに。セール期間中だったため、通常の半額で買えたうえに、同じ値段のタオルをもう1つ無料でもらえて、とてもお得な買い物でした。

イスタンブールの市街やボスポラス海峡を一望できるガラタ塔

ショッピングを楽しみながら歩いていくと、ガラタ塔に到着しました。この塔は、14世紀にジェノヴァ共和国によって建てられたもの。元々は防衛のために築かれた要塞であり、後に監獄や火災監視所としても使用されました。現在では、ガラタ塔はイスタンブールの観光名所として知られ、展望台からは市街やボスポラス海峡の素晴らしい景色を楽しむことができます。

観光名所の1つであるガラタ塔ですが、実は今回は登るのをやめることに。というのも、入場までに1時間以上かかり、さらに上に登るまでに時間がかかりそうだったため。夕方6時くらいだったので、夕日に照らされた市街やボスポラス海峡の美しい景色が見えるかもしれませんが、ショッピング後で疲れていたこともあって、外から見学することに。
料金は、トルコ人と外国人向けの入場料があり、2024年現在、大人1人あたり約25トルコリラ(約3.5米ドル)です。

ガラタ塔そばの道から見た海の風景

夕日に照らされ、オレンジ色に染まった街並みが広がっています。日が沈むにつれて、街の灯りがひとつひとつとつけられ、トルコの美しいランプが街を彩ります。

タクシム広場からガラタ塔までは徒歩で行った後、帰りは「ノスタルジックトラム」と呼ばれる赤い路面電車に乗って帰ることにしました。このトラムは1871年に導入され、最初は馬がトラムを引き、それがレールの上を走っていました。1912年には電動化され、1950年代に一度廃止されましたが、市民や観光客の要望に応えて1990年に「ノスタルジックトラム」として復活しました。

ノスタルジックトラムは、赤いボディと木製の内装が特徴的で、過去のトラムのデザインを忠実に再現しています。車内は観光客でにぎわっていたものの、友達が席を譲ってくれたので座って外の景色を眺めながらゆっくり移動することができました。

乗車したのが夕暮れ時だったこともあり、だんだんと陽が落ちてあたりは暗くなり、街中の明かりが灯り始めました。トラムの窓から見える風景は、まるで映画をみているかのように感じられたひと時でした。

タクシム広場に着いたときにはすっかりあたりが暗くなっていました。ライトアップされたタクシム・モスクは、昼間とは違った幻想的な雰囲気を醸し出していました。

タクシム広場からガラタ塔までは約1.5キロメートルで、徒歩で20、30分ほどの距離です。私たちはショッピングや教会に立ち寄っていたため、午後3時から夜9時すぎまで楽しい時間を過ごしました。

ガラタ橋、ペラ博物館、ドルマバフチェ宮殿を巡る観光スポットガイド

ガラタ塔からタクシム広場までの散策では、ほかにもさまざまな観光スポットを楽しむことができます。たとえば、ガラタ塔を出発してすぐのガラタ橋では、ボスポラス海峡の景色を眺めながら、橋上のシーフードレストランで新鮮な魚料理を味わうことができます。次に、イスティクラル通りに向かう途中で、イスタンブール現代美術館に立ち寄るのもおすすめ。トルコの現代アートを堪能でき、アート好きにはたまりません。

オスマン帝国時代の芸術や文化を展示している歴史に興味がある方には、ペラ博物館がおすすめ。また、美しいアーケードのチチェキ・パサージュでは、レストランやバーが並び、夜の街歩きを楽しむのもよさそうですね。タクシム広場近くには、オスマン帝国末期の壮麗な建築が見られるドルマバフチェ宮殿もあるので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

ガラタ塔からタクシム広場までの道中は、イスタンブールの魅力を存分に味わえるルート。歩きながら、歴史と現代が融合する街の風景を楽しんでみてください。

イスタンブール陥落を防いだ中世最強の城壁

今回は訪れていないものの、友達が教えてくれたイスタンブールの要塞と城壁と要塞についても紹介します。

イスタンブールの要塞と城壁は、都市の防衛と歴史的な重要性を象徴する遺産。イスタンブールにある要塞のなかでも有名なテオドシウスの城壁は、5世紀に建設され、約6.5キロメートルにわたってコンスタンティノープル(現在のイスタンブール)を囲みました。外堀、外城壁、内城壁の3重の守りになっており、その壮大な防衛システムは数々の攻撃に耐え、現在も一部が残り、UNESCOの世界遺産に登録されています。

一方、イェディクレ要塞はテオドシウスの城壁の一部として機能し、オスマン帝国時代には重要な軍事拠点として利用されました。ここは、海に近い場所に建てられてることもあり、城塞の塔からはマルマラ海が一望できます。ほかにもいくつか要塞や城壁があるので、1日かけてイスタンブールの攻防を感じる歴史ツアーを組んでみるのもいいかもしれませんね。

(補足/イスタンブール市城壁の歩き方)

(補足/世界史教師が登って解説「テオドシウスの城壁」)


旅のトラブルを楽しむ方法

トルコの国旗色なのか、街中には赤い看板のお店が多い印象

イスタンブールの探訪を2日間楽しんだ後、翌日はトルコの友達が住む街に向かうことにしました。飛行機を使えば2時間ほどで到着できる国内線もありますが、今回は費用を抑えて高速バスで移動することにしました。

滞在していたアパートから電車とタクシーで移動しましたが、運転手が道を間違えたり、移動に時間がかかったため、バスの出発時間に間に合いませんでした。そんなトラブルがありましたが、電車からタクシーに乗り換えることで、タクシム広場などの観光地とは違ったイスタンブール市内の雰囲気を楽しむことができました。

見知らぬ土地を旅すると、時々予期しない出来事に遭遇します。私の経験上、予約したホテルが廃墟だったり、飛行機のチケットが運行上の問題で3回取り直しになったりと、ほぼ毎回と言っていいほどいろんなハプニングに見舞われます。
そのとき不運だと思うか、非日常体験ができたと思うかで、旅の満足度も変わってきます。今回はトラブルというほどのことはなかったものの、これも楽しい思い出の一つとなりました。

ハイウエイバスでトルコ国内7時間の旅

友達がアパートからのルートを調べてくれたおかげで、高速バスの乗り場には無事にたどり着けました。もし一人だったら、自分ではたどり着けなかったかも? ここまで無事に案内してくれた友達に感謝してます

午後3時過ぎ。友達の住む街まで、高速バスに乗って7時間くらいあるため、軽食を食べておなかを満たすことに。

高速バスのシートは意外と広くて、USBスロットやモニターもついていたので、とても快適な旅ができました。

ハイウェイバスでの移動中、トイレ休憩でサービスエリアに立ち寄りました。ここでの食事は、電子レンジで温めた手軽なものではなく、店内で調理した料理が提供されていました。写真の食事は、約1000円で、ジューシーな肉にマッシュポテトとチーズがトッピングされているようでした。また、ガーリックライスもとても美味しかったです。

沈みゆく夕日をながめながら

バスで7時間もかかると聞くと「疲れそう」「退屈」と思うかもしれませんが、私は旅行中の移動時間は外の景色を見ているので退屈しません。友達が窓際の席を譲ってくれたおかげで、イスタンブール付近では、広大な海を眺めながら海面がキラキラと輝く風景を、内陸部に入ると平野や風力発電機が点在する風景を眺めながら、少しずつ変わっていく窓の外の風景を楽しむことができました。

太陽が完全に沈んだ後の黄昏時は、しばしば神秘的な雰囲気が漂います。街の明かりが点り始め、空の色が濃くなりつつも、まだ光が残っているため、景色が美しく映えます。バスでの長時間の移動は、窓の外の時間の移り変わりを感じることができる貴重なひとときなので、私はこの時間がとても好きです。

長時間のバス旅行は、あっという間でした。時間がないときは飛行機を使うのも手ですが、トルコ国内の風景を楽しみたい人は、バスでの移動もいいかもしれません。

次回は、友達の住む街の様子について紹介していきます。トルコにはたくさんの個性的なカフェやレストランがあり、どれも魅力的。大自然に囲まれた山のふもとのカフェや、高台から夜の街を一望できるカフェなど、特集ができそうなくらいおしゃれなところばかりでした。

ほかにも、友達の紹介でバーベキューに参加したり、プールで泳いだり、ストリートフード巡りをしたり。トルコで滞在した3週間の旅をこれから少しずつ紹介していきます。


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