マガジンのカバー画像

Mを歌ってくれたM

93
いちゃキャバ嬢をマジで好きになってしまった男の波乱万丈の物語
運営しているクリエイター

#待ち合わせ

046_彼女の誕生日 ~待ち合わせはいつもドキドキ~

046_彼女の誕生日 ~待ち合わせはいつもドキドキ~

2月15日(土)
この日、ボクは会社に出勤していた
彼女との約束もあって、
夕方までは会社で仕事をすることにした

彼女との待ち合わせは17時。
3時間前に、
電話で起こしてほしいと頼まれていた。
どっちがキャバ嬢で、
どっちが客なんだ。

けど、遅刻されるくらいなら、
電話で起こすくらいは、全然構わない。

ボクは彼女に電話する時刻を、
スケジューラーにインプットして、
仕事を始めた。

仕事が

もっとみる
061_笑顔が眩しすぎて

061_笑顔が眩しすぎて

3月6日(金)
「おはよ」
「今日はお店に行くか、実家に帰るかどっちになったの?」
「お店行くなら、一緒に夕飯食べよー」

「おはよ」
「じゃあ実家帰るのやめるー」

「ありがとー」

数時間前に会ってたはずなのに、
やっぱり彼女に会いたくなる。

依存症

今日はタイミングがよかったのか、
彼女からの連絡がすぐきた。

そして、
予想外に同伴することになった。

期待していなかっただけに、
ボク

もっとみる
068_ホワイトデー ~幸せな待ち合わせ~

068_ホワイトデー ~幸せな待ち合わせ~

3月16日(月)
ボクは、
バレンタインデーのお返しを、
鞄にそっと詰めて、
出社していた。

15時30分
彼女から連絡がない。
また寝てるのかな?

「連絡ないけど、今日予定通りの時間で大丈夫?」
「まだ起きてないなら、19時待ち合わせは厳しそうだね?」

ボクは、期待感を持たず、
彼女にLINEした。

最悪のケースも考えていた。
彼女と約束する場合、
ドタキャンもあり得るくらいに思っていな

もっとみる
074_そのLINEは思いやりで満ち溢れている

074_そのLINEは思いやりで満ち溢れている

3月23日(月)
15時15分
「明日だけど、16時に待ち合わせでいいかな?」
ボクは、時間と待ち合わせ場所の確認をした。

明日久しぶりに会えることと、
彼女は初めて東京タワーに登るということで、
ボクは、東京タワーのHPを何度も確認して、
トワイライトタイムを目指して、
16時からのプランを考えていた。

20時10分
「うん、了解!」
彼女から返信があって、
ちょっとホッとした自分がいた。

もっとみる
075_忘れられないデート~part.1~

075_忘れられないデート~part.1~

3月24日(火)
今日のことが楽しみすぎて、
睡眠不足のボクだけど、
彼女の誕生日以来のデートだから、
朝からボクのテンションは高かった。

彼女とは、
ボクの会社の近くの駅に、
16時に待ち合わせ。

ボクの心の中では、
既にカウントダウンが始まっていた

こんなにも、
彼女に会えることが、
嬉しいなんて。

心の声が漏れないように、
溢れる想いが飛び出ないように、
ボクは必死にこらえて、
出社

もっとみる
076_忘れられないデート~part.2~

076_忘れられないデート~part.2~

3月24日(火)
この日のデートプランは、
野球観戦が中止になって、
彼女がちゃんとスケジュールを
空けてくれていることを
確かめてから、考え始めていた。

前に彼女から、
「見たい映画があるんだよね」
と教えてもらった。
その場で、一緒に検索して、
amazon primeで見れることが分かった。

「見るなら、どこだろ?」
ボクは、彼女に聞いてみた。

「個室のマンガ喫茶かな?」
「そうだよね

もっとみる
077_忘れられないデート~part.3~

077_忘れられないデート~part.3~

3月24日(火)
16時5分

待ち合わせの時間は、
16時だった。

ちょっと遅れてるのかな。
最初はそんな軽い気持ちだった。
「今、どのあたり?」
彼女にLINEした。

LINEが既読にならない。

こっちに向かってる途中かな。
歩いてるから、
既読にならないのかな。
まだ、そんな思いだった。

5分後、
彼女に電話をしてみた。
けど、電話も出ない。

そんな時、ボクの脳裏に、
あの日のこと

もっとみる