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美大生の視点から見る!!公募展!!山形県水彩画会展。

みなさんこんにちはハールです。今回選んだハッシュタグは『休日の過ごし方』

大学生になると空きの時間が増え始めて何をすればいいのかよくわからなくなります。(資格の勉強があるんですけどね・・・)

とにかく今回は休日に行った『山形県水彩画会展』の話を美大の学生であるわたしの視点で記事に語っていこうと思います。

注意して欲しいのですが、これからわたしが語るのはあくまで個人の主観であるということを前提にご覧ください。

#休日のすごし方

・公募展の参加者に大学生ゼロ!?

今回わたしが赴いたのは『山形美術館』です。

わたしの通っている大学の制度に『キャンパスメンバーズ制度』
というものがありまして、学生証を提示すると通常展示と特別展を含む入場料が無料になるのでよく休日を利用して通っているのです。

特におすすめなのはクロードモネの1906年『睡蓮』ですね。

モネの『睡蓮』は種類がありますがわたしはこの睡蓮が大好きです。

本題に入りますが、山形美術館ではその時『山形県水彩画会展』が開催されていました。
主催は『山形県水彩画会』。協賛は『彩画堂』

という感じで、会員の方や山形県の一般の方(小中学生を除く)が誰でも自分の作品を美術館に展示することができるという素敵な展示会なのです。
しかも作品の出品手数料は1点3000円、さらにもう1点増すごとに1000円追加という感じでなかなかリーズナブルな感じしませんか?
しかも学生は何点でも1000円で良いというのです!!
自分の作品を山形の地元の方に知ってもらう良いチャンスだなと自分は思いました。どうやら山形市の方から賞のようなものも貰えるようなので誰かしら学生が参加しているのだろうと思っていました・・・


『学生さんは誰も参加していないんですよ。。』


『えっ・・・』

わたしはびっくりしました。
確かに美大生のみなさん学生生活お忙しいものと存じます。自分の作品の制作に忙しいこともわたしは承知です。
ですがだれ一人として参加していないというのには驚きました!
この水彩画展の広報の仕方にも原因があるのではないのかなとも思いましたが、、、『Twitterの告知とかInstagramを活用するタイプの展示会の雰囲気ではないよなあ』とも思いました。
会場には年配の方が多く、お互いが知り合いの方もかなりいたように感じます。
わたしの通っている大学は山形の企業なんかとの共同産学なんかが盛んな大学なので地域との関わりが強いイメージだったのですが、少し勿体無いのではないかとも感じましたね。
地域と大学の関わり方はもっと親密なものにできるとも思ったので、これからの課題はそのようなものになると思います。
実際最近だと『大学の小中高化』というものがあり、『ただ通うだけ』ではなく実際に自分から動いていくことが重要視されているものだと自分は考えています。

・公募展の作品と美大生の作品の違い

今回の公募展の出品作品は水彩画がメインのもので合計で55作品もの水彩画が展示してありました。
山形市出身のかたが多く会場の様子も全体的に和やかな雰囲気でした。

ここで書かせていただくのはこの公募展とわたしが今まで見てきた『美大生』の作品の違いです。あくまでわたしの主観なので参考程度に。

まず公募展の作品は抽象的な表現をするよりも目で見たものありのままに描く作品が多かったように感じられます。
山形の景色はとても素晴らしく蔵王山などの山々に囲まれた雄大な自然やビル街、静物、人、景色を描いた作品が多かったのです。
もちろん抽象的な表現をしている作品はあったのですが、その作品も良い意味でとてもわかりやすくポジティブな表現をしているものが多いという印象を受けました

これはわたしの推測ですが、参加者の方たちは年配の方が多く今までの年月で見てきたもののそのままの良さを形にするのが得意な方が集まっているのだと思います。とにかくこの公募展の参加者さんたちは年齢的にも『美大』には通っていないでしょう。

つまり何が言いたいかというとわたしが今まで見てきた美大生の作品はぱっと見で何を表現しているのかがわかりずらく、人に考えさせる作品を作る学生が多いのではないのか。ということです。
ここで勘違いしないでいただきたいのは何もわたしは美大の学生さんの作品が嫌いというわけではなく、ものを考えずにぱっと見でわかる作品を書くのが良い!!
と思っているわけではないということなのです。
芸術美術というものはかなーーーり変幻自在で決まった形のないものです。
時には風景を楽しむものやポジティブなものに時には現代の風潮なんかを批判するネガティブなものに。
しかも絵に描いたり彫刻にしたりインスタレーションにしたり、その手段も多いったらありゃしません!!

・美術をどんな形にするかはその人次第

今回の短い旅を通して学んだことは、やはり美術というものは変幻自在、十人十色一つとして形を決められるものではないということなのです。
公募展の作品にはありのままの自分の目で見た景色と感動をキャンバスに描きおこすという楽しみがありました。
これは純粋に描くことを楽しんでいるようにもわたしの目には見えたわけです。
美大に通う方はその中で教授にあれこれ言われたり、他人とぶつかり合い、研磨されていくわけですが、行き着く先がどんなものになるのか想像もつきません。
なんだか少なくとも、課題問題ばかりを考えているとまっすぐで自然の雄大な景色のような作品は作れなくなるような気がわたしにはしますがね・・・
今回の記事はこれくらいにしようと思います。みなさんも有名な画家の展示ばかりではなくこのような公募展なんかにいくのも(自分で参加するのも)良い経験になると思いますよ〜
ではまた!!

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