付き添い入院でみえた心の声

世界からの隔離

突然社会と切り離された

恐怖でしかなかった

どうしよう
どうしよう
どうしよう

子どもが今は入院中なんだから

しっかりしなきゃ
しっかりしなきゃ

思えば思うほど
頬に涙が流れる

かすかな心の声

弱い私が心の中で小声で言った

しっかりなんてできない

逃げちゃだめだ
逃げちゃだめだ

逃げたいよ

ママという仮面を外した

14歳の私が心の中にいた

付き添い入院中は心の声と
向き合おう

子どもが点滴のお薬中
スヤスヤと寝ている

心の声へインタビュー

私『本音をいって』

心の声『急ぎたくないんけん』

私『そっかぁ』

心の声『ゆっくりがいいとよ』

私『そうよね』

心の声『焦りなくない』

私『たくさん頑張ってきたもんね』

14歳の私は膝を抱えて泣いてる
心の声『キャパオーバーやもん』

私『たくさん休もう』

泣きながら話す心の声

心の声『焦って動いても、へちまのように心はスッカスカ』

私『そうよね』

心の声『色々不安やろうけど、大丈夫やけん。休みぃよぉ』

私と心の声は抱きしめあった
『今までよくがんばってきたね』
『休みたおそう』

日本のママは24時間労働

付き添い入院は

朝急いでゴミだし

幼稚園へ急いで送迎

料理をつくらなくていい

掃除もしなくてもいい

夜子どもの寝かしつけ

なんて至福すぎる時間

海外の友人は

『日本のママは何でもしないといけない』
『だから日本人とは結婚しない』

確かに

タイやアメリカなどではシッターがいる

日本もシッターも罪悪感なく

頼める値段と環境がほしいなぁ

最後に

心の声はずっとそよ風のような
小さな声で話してたんだよね

でも見ないふりしてたんだ

猪突猛進🐗
突っぱしる性格だから

止まれ
止まれ
止まれよのサインとして

たまに大きな病になる
出血したりするんだよな

もういいかげんに
ハイスピードはやめよう

本来の私はスロー
ゆっくり話
ゆっくり動く

付き添い入院の今から
スローをはじめよう

私へ
『今までお疲れ様。
本当によくがんばってきたね。
たくさん頑張ってきたんだから。
たくさん休もう。
あなたは大丈夫。
生まれた時からできるこだからね。』