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眞葛焼、そして陶を探究していく

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眞葛焼をはじめとして、陶磁器に魅入られた方々の素敵な記事をまとめています。
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2023年11月の記事一覧

超絶技巧、未来へ!〜明治工芸とそのDNA@三井記念美術館

超絶技巧、未来へ!〜明治工芸とそのDNA@三井記念美術館

三井記念美術館で開催中の「超絶技巧、未来へ!〜明治工芸とそのDNA」展へ行きました。

水を注ぐと本当に花が開く「竹の水仙」を作られた大竹亮峯さんの月下美人。最初聞いた時は耳をうたがいましたが、ご自身のSNSで動画を載せていらっしゃって、おお!と思いました。この月下美人も水を注ぐと花が開くという作品。
観られて良かったです。実物を目にすると、クオリティは勿論、作品を作り上げるために費やした膨大な労

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宮川香山眞葛ミュージアム(神奈川県横浜市・横浜駅)

宮川香山眞葛ミュージアム(神奈川県横浜市・横浜駅)

江戸幕府が大政奉還してから間もない明治時代。西欧列強に追いつこうと考えていた明治政府が、その技術の高さをアピールするのに参加したフィラデルフィア万国博覧会の中で世界から絶賛された工芸品がある。その名は眞葛焼。高浮彫と呼ばれた技法によって焼き上げられた陶磁器を作ったのは宮川香山という一人の陶芸家によるもので、こちらの宮川香山眞葛ミュージアムは、その世界に絶賛された作品たちを惜しみなく紹介しているミュ

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「横浜眞葛焼 宮川香山の技」(鎌倉・吉兆庵美術館)

「横浜眞葛焼 宮川香山の技」(鎌倉・吉兆庵美術館)

 平塚市美術館の展覧会で俄然気になってしまった初代宮川香山(眞葛香山)。自宅で、美術館でピックアップしたパンフレットを見ていたら、鎌倉は小町通りにある吉兆庵美術館(和菓子販売の「宗家 源 吉兆庵」が運営する美術館)が宮川香山の展覧会をやっているとのこと。行くに決まってます。宮川香山のこと、眞葛窯のことなど、知らないことは結構あったんですが、今回の展覧会で一通り知ることができました。

 初代香山(

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