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詩 「色は匂へど 散りぬるを」

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ゆ  け  そ  よ
め  ふ  え  に
ま  ね  ん  か
ほ  む  な  た
ろ  る  こ  ら
は  も  い  ぬ
を     ち  や

わ  き  ゑ  あ
す  み  へ  う
れ  さ  し  せ
お  り  の  と
く  つ  ひ  て


語訳;

世間に語れない 逢瀬だけど
疎遠な恋路   酔い偲ぶ
昨夜眠る間に  君はもう居ない
夢と幻を    置き残して__

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

「いろはうた」とは
47音全ての一字を重複することなく
七五調(7音・5音の順で繰り返す形式の詩のこと)で構成されています。

作者不明のこの歌は冒頭から大変美しく意味も深い。

《 いろはにほへと 》
色は匂へど 散りぬるを

語訳;
花は咲いているけれど  いずれは散ってゆく

それは男女の悩める恋路に似ています。
許されることもなく
その行先は実るとも判らないのに
男と女は時として惹かれ合うことがあるのでしょうか。

その心境を表現してみようと
新たな「いろはうた」として創作してみました。

日本には和歌という素晴らしい文化が息づいていますね。

温故知新と原点回帰
言の葉を一枚いちまい丹念に並べたり、古語の意味を調べてみたり。
新たな発見があるものでした。

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