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詩集

55
心のまゝに紡いだ言葉の断片 言の葉を磨き上げ羅列をして並べています。 詩のようなものをまとめています。
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2022年5月の記事一覧

詩 「るり色のソネット」

詩 「るり色のソネット」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

哀しみに暮れる朔夜
優しさを満たす十五夜
目に見えるすがた形の変わりようが
鏡のような水面に映る

深いるり色をした
透き通る水面の上に
いくつものガラスの小舟を遊ばせて
感じるまゝに漕いでゆく

形あるものはこわれゆくことを知り__
波紋は水面に映る月のすがたを揺らし
光は千々に乱れて反射する

人は哀しみと優しさを胸の奥底に秘め

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詩 「ジェラートが溶けるまで」

詩 「ジェラートが溶けるまで」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

あたしはミルク
あなたはチョコ

あたしたちって
となりあうジェラートみたい

甘すぎなあたしを
あなたのほろ苦さで包んでね

息を止めて
こめかみが疼くような
甘いキスをして

ふたりきりのhug
時よ止まれのおまじない__
《 Non Sugar No Life 》

ふたりだけの甘い魔法の時間
ジェラートが溶けるまで__

〜°〜

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詩 「130万フィートの邂逅」

詩 「130万フィートの邂逅」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

ゆりかごに身を委ねるように
高度130万フィートで軌道を描いている

母なる地球はこの上なく
美しい瑠璃色をしていた

愛しき人が地上にいる
「きみのことを愛していた__。」

想いは重力となり
きみの元へと惹き寄せられる





夜空を見上げていると
天の川がうっすらと滲んでいる

はるか上空に描かれた
ひときわ美しい光の余

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詩 「 Sincere 」

詩 「 Sincere 」

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人が羨むような
美貌や才能があるわけでなく

人に誇れるような
富や名声があるわけでもない

誠実と言う名の
ひとひらの花に問いかけてみる__

目に見えることが全てではない
自分自身へと回帰する
心秘めやかに咲く誠実を
見失わないようにと

君が教えてくれた
その花言葉に
想いをめぐらせて__

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

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