#64 カフェで始まる世間話
関西出身の人と話をしている時に東京での暮らしの話を聞くと、よく話題にあがるのが、
“東京の人は冷たい”
っていう話
歩いていてぶつかっても謝らないし、
みんな忙しく動いていてロボットみたい、とか。
関西に住んだことはないから体感として関西の暮らしがどんな感じなのかはよくわからないけど、ホテルで働いていた時に大阪に行ったことのある外国人に「東京と大阪どっちがいい?」と聞くと「大阪」と答える人が多かった。理由は「人があったかいから」
だからきっと関西の人が言う東京の人は冷たい、っていうのは本当なのかもしれない。
東京でスターバックスとかで並んでいて、並んでいるお客さん同士で会話が始まることはまずない。
だけど、アメリカではそういう場面で普通に会話が始まる。そうやって簡単に人とカジュアルに繋がれるところはアメリカの大好きなところだ。
ネブラスカの大学にいた時、あるカフェで並んでるお客さんと会話が始まった。相手は父親と娘の二人組で、話を聞くとニュージャージー州からオレゴン州まで娘の引越し中なのだという。
アメリカの地理がわからない人のために地図を表示するとこんな感じ↓
まさにアメリカ横断中の2人
端から端まで行くのに1週間。その父親は娘をオレゴンに送り届けたあと、ひとりでニュージャージーまで戻るのだという。
その休憩に、たまたま通りかかったネブラスカの田舎町でハイウェイを降りて、いまこうして自分たちと会話してる。
そのスケール感とか偶然性とかランダムな感じとか、すごくおもしろかったし、本当にその場で何分か会話しただけだけど、今でもこうして覚えてる衝撃的な出会いだった。
インターネットが発達し、いろんなものがAIにとって代わり、人口も減っていく日本。
ますます人と繋がりにくくなるのかなと思うとなんだか悲しくなる。
もっと簡単に人と繋がれるやわらかい社会であればいいな。カフェでの世間話を思い出して、そんなことを思った。
待ち時間 カフェから始まる おしゃべりが とても楽しい りとるはぴねす🤗
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