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ドイツ業界誌ファクトリー・イノベーションの対談取材全部(和文)
※翻訳アプリのまま掲載しているため、名前や日本語におかしな箇所があります。
デジタル化, 生産計画, 技術
人工知能はCNCプログラミングをどう変えるか
日本企業ARUMのCEO、平山貴之氏に聞く
読了時間:8分
06 June 2023 by クラウディア・シュミット
人工知能はCNCプログラミングをどう変えるか
© Adobe Stock/Adin
数々の賞を受賞したCNCプログラミング
倒産寸前の加工屋を黒字会社に変貌させた話〜変貌した社員たち①〜
メンテナンス能力の高い工場長Sさん
オーエスイーで働いて30年。
研磨一筋で鉄、ステンレス、アルミの研磨の腕は一流。
切削や組立、擦り合わせ技術も持ち、オーエスイーの精神的支柱。
しかし、アルムM&A後は気持ちが不安定な時期もあり、他の社員と退職の相談したり、業務時間にハローワークの募集を見たりしていたことも。
わたしと二人で食事して、何度も語り合って、厳しい時期を一緒に乗り越えてきた。
今
倒産寸前の加工屋を黒字会社に変貌させた話 その7
オーエスイーを立て直せ④ 赤字社員たちとの闘い
わたしの考えでは赤字社員は、赤字社員になりたくてそうなっているのではないと思う。
しかし、毎日無気力であったり、会社の方針に従わず暴走したり、改善活動には断固反対をしたり、その精神態度を続けることで、いつの間にか赤字社員となっていくのだと思う。
習慣とは怖いものである。
特に悪い習慣は断つのが難しい。
赤字社員の多くは俯瞰して物事を見れず、データ
倒産寸前の加工屋を黒字会社に変貌させた話 その6
オーエスイーを立て直せ③ 「お客様」と対決せよ!
売上第一位、第二位顧客に値上げを要求する。
下請け企業体質になっていたオーエスイーとしては非常に難しい決断である。
しかも、その二社からの受注を失ってしまうと、年間売上の半分以上を失うことになる。
つまりは、仕事を切られてしまえば必ず倒産するという状況だったわけだ。
勿論、社内からも反対が起きた。
「お客様の言うことに全力で従ってやるのが俺たち
倒産寸前の加工屋を黒字会社に変貌させた話 その5
オーエスイーを立て直せ① 工場を綺麗に
2016年4月。
先代社長も解任して、わたしがオーエスイー新社長に就任した。
わたしがまずやったのは徹底した5Sである。
図面は散乱。
工具もあちこちに散らかり放題。
切り粉は掃除せず放置。
クーラント液で床が滑りやすい。
故障した機械も放置。
材料置き場もバラバラでどの製番か分からない。
事務は重複作業だらけで残業ばかり。
「まずは毎朝掃除」
「床も
倒産寸前の加工屋を黒字会社に変貌させた話 その4
「オーエスイーの社長を今期限りで辞めてもらいます」
先代社長に対するわたしの通告はシンプルだった。
そこからは先代社長の泣き落としやら、脅しやら、怒りやらで時間が過ぎる。
あまりにも口汚い言葉もあったため、ここでは割愛したいと思う。
先代社長との話し合いが終わると、経理担当の奥さんにも解雇通知をする。
奥さんは「この歳でどこかで働くわけにもいかず、何とか話し合いでカタが付きませんか?」と追い縋
倒産寸前の加工屋を黒字会社に変貌させた話 その3
赤字企業の落とし穴② 杜撰な受注
オーエスイーを買収した初年度は、先代の社長がまだ代表として会社経営に携わり、お客様との折衝や受注活動を担当していた。
そして、金沢から派遣したわたしの右腕が補佐をする立場として、部品一点一点の原価の記録を付けていた。
それまでのオーエスイーは原価管理なるものをやったことがなく、そうした記録もなかった。
全ては先代社長のカンコツの世界だったわけだ。
「Yさん(わ
倒産寸前の加工屋を黒字会社に変貌させた話 その2
M&A成立。
オーエスイー社長に会社を売ってくれるように打診をしてから一年で、契約締結となる。
メインバンクと当時の顧問税理士にオーエスイーの企業調査を依頼して、「問題なし」の回答をもらってのスピード契約だった。
わたしとしては起業して10年目のM&Aであり、心躍っていたし、経営者仲間にも若気の至りで「俺はM&Aするんだ」と格好を付けたりしていた。
しかし、これが赤字企業特有の体質との地獄のよ
倒産寸前の加工屋を黒字会社に変貌させた話 その1
秋田県秋田市。
株式会社オーエスイー。
精密金属部品の切削加工、放電加工、研磨加工を社内で一気通貫で行なう会社。
創業30年で新工場も建設し、業績も順調に見えた。
しかし、わたしの会社であるアルムがM&Aをした頃には、中身はボロボロ、死に体の会社だった。
M&Aしたのが2015年。
2023年3月度の決算で三年連続黒字となる予定だ。
倒産必至の加工企業をどう盛り返して、再生させたのかを振り返ること
サプライチェーンに関する思索 その7
サプライチェーンに関する思索を前準備、QCD、在庫に分けてやってきたが、結論として言えば、自動化やデジタル化でサプライチェーンを再構築する、網の目を繋ぎ直す必要があるということだ。
ここで我々アルムの野望を聞いてもらうことにする。
既にリリースしているARUMCODEをあらゆる加工現場に合わせたフィッティングをすること、あらゆる加工機に合わせてバージョンアップすること、さらにはARUMCODE
サプライチェーンに関する思索 その6
サプライチェーン・マネジメント(SCM)について思索を深めていくと、単純に生産性という言葉では片付けられない苦労ともどかしさがあることが分かる。
調達企業と加工企業双方の努力と、継続的な変化が求められることも気付かされるに違いない。
上流工程から下流工程での要諦と、どのようにQCDを創り出していくのか、自動化とデジタル化がなぜ必要なのかも理解できたに違いない。
SCMの上流から下流まで自動化
サプライチェーンに関する思索 その5
サプライチェーンを調達企業と加工企業、マクロとミクロを合わせながら考えてきたが、実は生産性より大事なものがあることに気付くと思う。
生産性を上げていくことより、計画通りの納期で、計画通りの数量を、計画通りの品質で供給していくこと、また、発注をすることの方が大事だ。
マネジメントにおいて流動しやすい生産性をどうにかするより、 この「計画通り」というのが難しい。
企業経営でもそうだが、計画より下方
サプライチェーンに関する思索 その4
前回はサプライチェーンにおけるコスト問題の解決をどう図るか考えてきた。
前述のように中国産を国産と偽ったり、バックエンドで人が作業しているのにAIや自動化と嘘をつくのは、真摯に開発している競合他社にいらぬ説明や検討をさせることになったり、AIや自動化に対して歪んだ理解を世間様に与えることになったりして、社会的に多大な損失を与えることになる。
最近の製造業でその嘘に乗っかるYouTuberや、プラッ
サプライチェーンに関する思索 その3
今回からようやく調達活動の絶対条件であるQCDについて記述したいと思う。QCDについては既に読者が知っているものとして話を進めていく。
今回は特にC(コスト)について扱う。
前回の記事で、国産と偽りながら中国産を供給していた加工企業の話を取り上げたが、需要を満たす面では問題がないとしても、サプライチェーンの冗長性からは大問題であることを考えた。
他社で出来ないような価格での調達実績が出来てしまう
サプライチェーンに関する思索 その2
前回、加工企業がサプライチェーンの一部を構成する事前準備として、企業査定がなされることを記述した。
相当管理が杜撰だったり、財務評点が低いとサプライヤー登録が見送られるわけだが、それでも何とか大企業と取引できる手段はいくつかあることにはある。しかし、ここでは割愛する。
サプライチェーンの課題の一つとしては、この企業査定があまり機能していない、普段の業務で活用されていないことにある。
余程計画生産
サプライチェーンに関する思索 その1
ユーザー、または消費者に必要な部材や製品を適切なQCDを持って届ける供給網のことをサプライチェーンと我々は呼んでいるが、ユーザーの発注・購買活動、原材料調達、生産加工、在庫管理、流通や販売など、非常に多岐にわたる。
ここでは特に製造業に関わる部材調達に絞って考えを進めていきたい。
製造業の部材調達はまず生産工場のリサーチ、能力査定から始まる。
その工場の生産設備から始まり、人材、原価管理、工程