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【卒論】札幌のお笑い市場の現状と課題【令和2年度】
自分が2020年に頑張ったことと言えば、就活と卒論の一言に尽きます。いや、むしろほとんど卒論の記憶しかありません。
私は人生の半分をお笑いに浸って生きてきたので、大学生活最後の一大プロジェクトである卒業論文に関しても「そうだ!お笑いについて書こう!」と軽率な判断を下しました。
その名も
「札幌のお笑い市場の現状と課題」
です。
中学生の頃から(勝手に)お世話になってきた地元のお笑い
9年来の推しが賞レースの決勝に行った
東京のライブシーンを席巻する勢いの若手ピン芸人Yes!アキト。この時代にお笑いファンを名乗るならばその名を知らない者はいないだろう。
数年前まで彼が札幌でローカルの芸人として活動していたことは知っている人も多いはず。
私はそんな彼を今から9年ほど前から知っている。
2013年の秋。当時中学3年生。小学生の頃から好きだったお笑いを家の中で見るのに飽きたらず、半ば冒険に出かけるような気持ちで地元
⑯札幌のお笑い市場の現状と課題【引用文献/引用書籍/引用記事/引用WEBサイト/引用資料】
引用文献引用書籍大﨑洋・坪田信貴『吉本興業の約束 エンタメの未来戦略』、文春新書、2020年8月20日
木村政雄『笑いの経済学 ―吉本興業・感動産業への道』、集英社新書、2000年1月23日
ラリー遠田『教養としての平成お笑い史』株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン、2019年3月15日
引用記事AERA dot.「霜降り明星が牽引する『お笑い第七世代』は、令和の”笑い”の主役になれるのか?
⑮札幌のお笑い市場の現状と課題【第8章 おわりに】
第8章 おわりに
本稿ではアンケートやインタビュー、他県との比較分析などを通して北海道、中でも札幌市にて営まれている「お笑い市場」に着目し、そこにおける現状と課題を明らかにすることで今後の発展可能性について考えてきた。上記したとおり、札幌という地での「お笑い文化」は長い歴史を持つ一方で、その実情はあまり知られておらず数多くの課題を抱えていることがわかった。
ここまで、アンケートやインタビュ
⑭札幌のお笑い市場の現状と課題【第7章 課題と今後の発展可能性】
第7章 課題と今後の発展可能性
今回、大学生へのアンケートならびに現役で活動している芸人や構成作家のインタビューなどを通じて、札幌でお笑い活動を行っていく上でのさまざまな課題が明らかになった。はじめに、札幌でお笑い活動を行う上で発生している課題点をまとめていく。
まずは「環境」について述べていく。ここでは、地域の特性や住民の特性などがお笑い産業と合致していないことで不調和が発生している「地
⑬札幌のお笑い市場の現状と課題【第6章他の地方との比較/6.1 福岡の特徴/6.2 福岡のお笑い】
第6章 他の地方との比較
ここまでの研究からわかるように、札幌ではお笑い活動が盛んではないようだ。しかし、「地方地域」という環境下であってもお笑い活動が盛んに行われている場所は存在している。中でも条件的に札幌と類似しているにもかかわらず、お笑い産業が発展している地域がある。本節ではそのような他の地方地域と札幌の比較を行い、分析していくことによって、その地域で行われているお笑い環境の現状やお笑
⑫札幌のお笑い市場の現状と課題【5.3.5 今後の札幌と自身の活動について】
5.3.5 今後の札幌と自身の活動について 最後に札幌お笑い界の今後や自身の活動について尋ねた。
札幌も自身の出身地でありお笑い文化が発展している福岡のようになって欲しいかは微妙であるという。理由を尋ねると、札幌と福岡では「種類が違う」のだという。当時福岡が博多華丸・大吉の力によってお笑いブームという名の“爆発”が起きたような時代とは違い、今はそのような爆発が起きにくくなっているのである。現代は
⑪札幌のお笑い市場の現状と課題【5.3 道外出身の札幌芸人の視点による札幌お笑い界の評価と他地域との差/5.3.1~5.3.4】
5.3 道外出身の札幌芸人の視点による札幌お笑い界の評価と他地域との差 日時:2020年10月27日 午前10:00-12:00
場所:ドトールコーヒーショップ 札幌狸小路店
対象者:お笑いコンビ・センチメンタル 今里拓登
5.3.1 経歴 1992年4月15日出生。福岡県宮若市出身。お笑いの世界には小学生の頃から憧れを抱いていたが、幼馴染の転校を機に一緒にネタを披露したのが原体験。高校卒業