卒業式前日の学級会。あなたなら何をする?前代未聞の提案内容とは?
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共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
「ああ、いよいよ明日は卒業式・・・」
「明日を迎えれば、もう先生と生徒の関係ではなくなる・・・」
そんな寂しさを抱えながら迎える卒業式前日。
「まだこの子たちに出来ることはないだろうか・・・」
と思っている最中、
みなさんだったら何をするでしょうか?
筆者が新卒1年目の頃に、別れる寂しさ満載だった姿を見かねて、当時の教頭先生がある学級会の実践を教えてくれました。
それを聞いた途端に、
「それだーーーーーーーー!!!!」
と思った筆者はすぐさまそれを実行しました。
その内容は
「同窓会を開く計画」
を話し合う学級会です。
この記事では、6年生の最後の学級会で行った実践の様子と、その後のことを書いていけたらと思います。
肩の力を抜いて、楽しんで読んでいただけると有難いです。
最後の学級会「同窓会を開こう!」
卒業式前日の最後の学級会。
その頃には、筆者はクラスの子たちを見るだけで涙が出てきそうでした笑
しかし、その時には、今生の別れのように感じていた卒業式の先に、一筋の光が見えていたのです。
それは
「例え卒業しても、同窓会で会えるかもしれない!」
という思いです笑
そんな教師の自分の願望のままに、最後の学級会は開かれました。
「今日は最後の学級会です。この学級会で、先生はみんなにどうしてもお願いしたいことがある。このまま明日、卒業式を迎えて、みんなと会えなくなるのは寂しすぎる。先生はとても我慢できない。そこで、このメンバーでいつの日か同窓会を開く計画を話し合いませんか?」
子離れならぬ、生徒離れできない未練たらたらの筆者が発した提案。笑
「お願いを聞いてくれるかな~」
と心の中で祈っていましたが、みんなの反応はめちゃくちゃポジティブなものでした。
「イエ~イ!!」
「先生、それいいね!!」
「楽しそ~♪」
その反応に安心した筆者は、内心では
「教頭先生、マジで、前日までに教えてくれてありがとう~!!」
と思いながら、具体的な計画を話し合っていきました。
6年生にもなると結構現実的で、
「中学生の内は、ほとんど同じ中学に進むメンバーだからやってもあまり意味がない。」
「高校3年生は受験だから避けた方がよい。」
「大学生になると東京などに行ってしまう人もいるのでは?」
などの意見が出され、結果として
「5年後の高校2年生の時」
に決まったのです。
場所は、クラスの子にラーメン屋を経営している家庭があったので、そこにお願いするとよいのでは?と勝手に話し合ってお願いすることにしました笑
「俺の父ちゃん、絶対いいっていうぜ!!」
と頼もしいその子に伝言を頼み、翌日にOKをもらってきてくれたのです笑
同窓会の実行委員をどうするか?
計画を決めるまではよいのですが、実際に5年後になったときに、誰が幹事をやるのかが重要です。
筆者の勤務している地域では、代表委員というリーダー的なポジションの子どもが前期、後期に2人ずつ分かれていたので、その4人にお願いすることに。
男子2人、女子2人で、5年後に周囲と連絡を取るためにも都合がよいと考えたからです。
ただ、問題なのは連絡手段をどうするのかということ。
当時は、現在よりははるかに緩かったですが、丁度、子どもとLINEを交換するのはどうなのかという風潮が話題に上がり始めていた時代でした。
職員室内でも
「気を付けましょうね」
という雰囲気が少し漂い始めていた中、
筆者は、
「LINEじゃなくてメールならいいだろう」
と訳の分からない理屈を展開し、子どもたちに渡す予定だった筆者が作った思い出のアルバムの中にこっそり情報を忍ばせたのでした笑
ただ、真面目な話、筆者は連絡をとれるようにしておくことは、ある種、大事なことだと思っています。
教員時代は、
「教師というのは、子どもたちを卒業させて終わりではなく、教え子たちが人生で困ったときに頼れる社会的資源の1つになることが大切だ」
と思っていたからです。
ですので、
「何かあったら先生に連絡したい」
と頼ってくれる子どもを断ることはしませんでした。
(LINEではなくてメールにしていたとは思いますが・・・)
現に、未だに、進路のことや、人生の生き方のことについて、相談されることがあります。
・・・話が脱線しましたね笑
そして、子どもたちが卒業した後。
その頃は、小学生の段階でスマホをもっている子どもたちは少数。
しかし、中学生になってスマホを買ってもらった子たちも増えたようで、いつのまにか、元6年〇組のグループラインができていました。
それからもちょくちょく遊びに来てくれた卒業生たちは、
「先生、同窓会本当にやるんだよね?」
「あと3年だね!」
などと、みんなで決めた同窓会のことをしっかり覚えてくれているようでした。
同窓会開催!
そして、いよいよ卒業して5年が経った、子どもたちが高校2年生になる頃・・・同窓会が開かれました。
部活で忙しい子ども、既に私立で遠方に行ってしまった子ども、どうしても連絡がとれない子ども、などなど、様々な事情があり集まることができなかったメンバーも当然います。
それでも、20人ほどのメンバーが集まり、同窓会を開くことができました。
諸事情あり、お店は焼肉店になりましたが、それでも、びっくりするぐらい教え子たちは大人になっていて、心から安心と感動を覚えました。
「何ももっていない教師になりたての自分がこの子たちの人生を台無しにしてしまったらどうしよう・・・」
と当時思っていたことに反比例し、立派になっていたことへの安心感。
そして、すっかり自立してそれぞれの進路を考えていたことへの感動を感じたのでした。
当時のあれこれを話しながら、時には泣きそうになりながら、子どもたちと未来のことについて語る時間は、
人生の時間が凝縮された至高の一時
だったと思います。
同窓会の支払いは、もちろん筆者のおごりです。
新卒の時に教頭先生から、
「俺が若い頃は、部活の後に近所の焼き鳥屋に連れて行って、『好きなもん食え!』ってよくやっとったわ~」
という話を聞かされ、
「いつかやってみてぇ~!!」
と思っていたので、ようやく夢が叶ったのでした笑
そして、次の年には受験を迎えることになる教え子たちに、本を一人一人にプレゼントしました。
『手紙屋 蛍雪篇』という、「勉強の意味」を見出すために非常に役立つ本。
この時期の、この子たちにはぴったりだと思ったからです。
当日来れなかった子の中で、連絡手段を知っている教え子には郵送で送りましたが、どうしても渡せない子どもがいたことは
「申し訳なかったな・・・」
と思っています。
そして、
「いつかお酒が飲めるようになったら、また集まりたいね~」
なんて言って、同窓会を後にしたのでした。
まとめ
その後も、子どもたちとはつながりが続き、筆者が学校を異動する時に別れの挨拶をしに来てくれたり、ちょくちょく連絡を取り合ったりしていました。
中には、
「結婚したら式に先生を呼びたい」
と言ってくれる子もいて、
「いつかそんな日が来るかな~」
と気長に構えています。
1つ残念だったのは、筆者が教員を辞めてしまったことでしょうか。
自身のこれからのこと、様々な状況の変化を考えて決断したことなので後悔はないのですが、ちょっと悪いことをしてしまったかなという思いはあります。
というのも、丁度退職が決まっていた年に、他校の先生から電話が突然かかってきて、
「今、教育実習生で〇〇君という子が来ているんだけど、『何で先生になりたいと思ったの?』と聞いたら、『尊敬する〇〇先生みたいになりたいからです!』と答えてくれてね~ 是非、先生にも知らせておこうと思ったわけ。」
ということを教えてくれたからです。
その教え子とは電話で懐かしく話をしたのですが、その子からしてみれば、出来れば、同じ舞台で働きたいと思ってくれていたのかもしれません。
しかし、「教育」という広く捉えれば同じ世界でつながっていますし、何かあればいつでも力になりたいと思っています。
教え子たちは、もう立派な成人。
筆者なんかよりも頼もしい存在。
これからの未来をしっかりと自分の足で歩んで行ってくれる。
そう信じています。
筆者の中には、
「まだ、新卒1年目の時に、あの子たちが助けてくれた恩を返しきっていない」
という思いが残っているので、これからも彼ら彼女らの人生で、力になれることがあれば、最大限、自分にできることをしていきたいです。
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明日の記事は
3日間で25m達成!?平均距離300m伸び ウソのようなホントの水泳指導
です。
「がんばらず」に、3日間であっという間に泳げるようになってしまう水泳指導を紹介していきたいと思います。
是非、楽しみにしていてください🎵
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