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【日記】9月20日〜9月26日

9月20日
前日に購入した新しい眼鏡の鼻パッドの角度がキツく、パッドが当たっているところが真っ赤になって痛いので直してもらう。店員さんがパパッと直してくれてあっという間に不快感はなくなった。
3連休最終日の街は人で溢れていた。デパートの入口は入場制限せいで混乱している様子。それを横目に見つつそそくさと帰る。

さくらももこ「焼きそばうえだ」、群ようこ「東洋ごろごろ膝栗毛」を読む。

9月21日
先週に引き続いてアイドルグループグッズの作業。2人1組での作業になったので次第に声が枯れる。そしてピチピチサイズのゴム手袋を装着したので両手が汗でふやけて白くシワシワになった。

昼休みにコンビニ弁当と春雨スープをもそもそ食べているとフォークリフト担当の男性が近くに座った。しばらくしてから何気なくそちらを見ると彼の昼ご飯はカロリーメイト一袋とコーヒーのみだった。それを見た途端に思わず、
「えっ、それだけで夕方まで持つの?」
と心配になった。けれど、後になって"昼がそれくらいで済むような燃費の良い男になってみたいなあ"と少し羨ましくもなってしまった。

9月22日
引き続き手をシワシワにしながら働く。が、とある理由により思わず、
「しぇーしか、くさ」
などと何度も何度も思う。勿論新入りなので何も言えない。

夜、PUFFY「フィーバー・フィーバー」アナログ盤を聴く。「たららん」という曲をアナログ盤で初めて聴き衝撃が走る。こんなにも素晴らしい曲をこれまで何となく聴き流していたのかと激しく後悔する。あまりの衝撃に同曲のシングルCDを引っ張り出して聴いてみたらアナログのような感動は味わえなかった。それもまた不思議なものではある。

夜半、雷鳴。

9月23日
先日まで勤めていた会社から退職関連の書類が送られてくる。書類についての説明書の冒頭には、「長い間本当にありがとうございました」
という一文が添えられていた。
という訳で前職の時に使っていた定期券の期限は明日まで。"都心方面へ自由に行けるのはとりあえず今日までだ"と色々考えたものの特に用も無く妙に暑いので家でレコードを聴きながら小西康陽氏の本を読んで過ごす。

9月24日
朝、ATMに行って預金残高を確認する。前職から最後の給料が振り込まれていた。
アイドルグループのグッズ発送も正念場。先日までがライトユーザー向けの発送ならば今日からは所謂ヘヴィユーザー向けの発送。一人当たりの数の多さに"推しメン"への並々ならぬ愛を感じる。
本来ならば入社直後は色々な部署で研修するのが普通だけれど、とりあえずこの難儀な発送作業が完了するまではこの部署にいることになった。

伝票に書かれているあて先の名前をチェックしながら、この世には本当に色々な名前があるなと実感する。苗字ではなく下の名前で。ひと目見ただけですぐ読み方が分かる名前も沢山あるけれどなかには思わず、
「これ、どうやって読むんだ?」
と首を傾げるような複雑な漢字を組み合わせた名前も数多く見かける。そしてその人の親が名前に込めた思いや願いについて仕事中なのにふと考えてしまったりする。

夜更けに久しぶりに"アル中カラカラ"の動画をひとしきり見る。動画の更新が止まって長い時間が経った。今は何をしているのだろうか。

9月25日
朝、YMO「テクノドン」のレコードを聴きながら以前購入した「小説新潮」をパラパラ読んでいると、群ようこさんの連載エッセイが掲載されているのを発見。もっと早く知っていれば毎月の楽しみになったのに、と少し後悔。あとスズキナオさんの「家族が一番わからない」が気に入ったのでこの方について調べてみようと思う。

昼寝してから給料日になったら買おうと決めていた日用品などを買いに行く。定期券も新調する。はち切れそうなくらいに物が詰め込まれたビニール袋を両手に持ち、肩には取り置きしていたビル・エヴァンスのレコードが入ったトートバッグをさげて鼻息荒く帰宅。

"Amazonで注文した商品が配達完了しました"というメールが来たのでポストを確認するも何も入っていない。どうやら配達員が入れ間違えたらしい。こうなるとどうにもならないので困った。一軒一軒まわって「お宅のポストに間違って荷物入ってませんか?」などと確認する訳にもいかないので誤配されたポストの住人が気づいてくれるのを祈るのみ。

夜、ポストをのぞくと荷物が入っていた。感謝。

9月26日
新しい職場は携帯の電波がほとんど入らないので休憩時間はどうしても手持ち無沙汰になる。読みかけの本を持って行くのもありかなと思ったけれど、いかんせん騒がしいこともあってじっくりと読書に耽るような環境ではない。
悩んだ末にスマホの電子書籍アプリにお気に入りの本をいくつかダウンロードしておいて、それらを気分次第であれこれ読み返すことに決めた。とりあえず「池波正太郎の銀座日記」、群ようこ「どにち放浪記」、東直己「酔っ払いは二度ベルを鳴らす」をダウンロード。加えてダウンロード済みの田渕ひさ子「成る鳴る音日記」シリーズがアプリ内の本棚に並んでいる。どれも好きなところから読める作品。結果的に散財することになったけれどこれで休憩時間が楽しみになった。でも電子書籍は紙の本とは別物なので慣れが必要だ。

さくらももこ「ももこの世界あっちこっちめぐり」を読む。お気楽旅行記だけどそこそこの値段の腕時計をあるだけ大人買いしたり10万円するシャンデリアを何個も買ったりして"やっぱりお金持ちなんだなあ"と読みながら目を丸くしてしまう。

さくらももこさんのエッセイにはよく"死"についての話が登場する。この本でもアムステルダムで安楽死について現地の人達にあれこれ話を聞いた上で改めて自分の安楽死や死生観について思うことが書かれている。その文章を読んでいる今、さくらももこさんはもうこの世にいない。そのことが頭によぎった瞬間とても切ない気持ちになる。

夕闇迫る中、髪を切りに行く。いつも切ってもらう美容師さんとの話題は転職に始まりコロナワクチン、そして仕事の話など。閉店時間が近く自分以外にお客さんがいなかったこともあり、わあわあ笑い合いながら長々と話し込んでしまった。
さらにカットモデルとして写真撮影をすることに。近々お店のブログやインスタに載るそう。良いお店なので少しでもお役に立てるならば。マスク姿だけど。

夜、細野晴臣「はらいそ」を聴く。

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