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【日記】5月22日〜5月28日

5月22日
しばらく時短勤務だった上司がひとまず変則時間ながら8時間勤務に戻った。なので先週までの負担はかなり軽減されることになりそう。
作業量も少なめで静かな月曜日。早めに終わる。
吹き飛ばされそうな暴風を全身に受けながら帰宅。

夜、カタカナ「お知らせ」を聴く。

最近SNSで見かける"私を構成する42枚"を選ぶのは難しい。しかし、自分にとって"最も衝撃的だった1枚"を聞かれたら絶対にカタカナの「お知らせ」という作品を真っ先に挙げる。
今から6年前の春。小さなスタジオで初めて彼らをライヴ見てとてつもなく大きな衝撃に包まれた。その気持ちのまま帰宅して、無料配布されていたこのCDを聴いて1人で再びブチ上がった。そこから彼らのライヴに足繁く出向くようになった。
カタカナの音楽と出会えて忽ち心を揺さぶられた幸せな記憶をいつまでも忘れたくない、久しぶりに聴きながらそんなことを考える。

5月23日
冷たい雨が降る日。
引き続き朝から落ち着いた状態が続く。

所長と契約更新の面談をする。
本当の自分を隠すためにいつもヘラヘラしながら仕事をしているけれど、その姿を見た所長が「どんな時も笑顔なのが素晴らしい!」と評価してくれて昇給までしていただき心から恐縮する。

会社の目の前で追突事故が起きたり財布を落とした人がやって来て無事に見つかったりなど奇妙な出来事の多い1日だった。

事務所の最近入った方がとても不思議な人で、今日も突然「私、寝る時もメガネかけないと眠れないんですよね」と話し始めたので思わずたじろぐ。「寝返りを打ったらメガネが曲がったりしません?」と聞き返すと「そう。だからウチには歪んだフレームのメガネが沢山あってそれをかけて寝てます」とのこと。世の中には色んな人がいるものだ。

ムーンライダーズ「Don't Trust Over Thirty」を聴く。

5月24日
前日早く帰ることが出来たので体調も良い。
軽やかに動き回るも夕方からなんだかんだでバタバタして1時間弱の残業。さらに何故か元リーダーが現れて来週火曜日の入荷量がとてつもないことを知らせて去っていった。

5月25日
前日に知った来週火曜日の件について上司と話し合う。今日から別部署の派遣さんを呼んで倉庫整理しまくって備えることに。自分はその間に翌日の出荷を猛スピードで進める。

今日は面接試験が2回。まず最初に来た方の面接は会議室に入った7分後に終わった。不採用。
18時から始まった2人目は30分ほど面接が続いたもののこちらも不採用。
いつも課長から終わったばかりの面接の話を聞かせてもらうけれど、その度に"ならば自分はどうして採用してもらえたんだろう"と不可思議な気持ちになる。
もし今の所長が面接官だったら自分は採用されたのだろうかと思ったり。

5月26日
金曜日にもかかわらず入荷量は少なめ。まさに嵐の前の静けさ。
1日を通して穏やかな状態が続いてほぼ定時で上がる。明るいうちに帰るのは久しぶりなので嬉しい。
帰り道にテイクアウトすべく立ち寄った牛丼屋で恐怖の地震に遭遇。と言いつつ、その瞬間には目の前に座っていたおばちゃんが何事もなく牛丼をわしわし食べていたので地震ではなく"疲れで頭がくらくらしてるのかな?"と錯覚していた。

夜、bloodthirsty butchers「green on red」を聴く。

5月27日
吉祥寺のレコードショップにジンジャー・ルートの"Nisemono"アナログ盤が売られているとの情報を入手したので午前中に素早く向かう。無事に捕獲。そしてお昼ご飯にまたしてもだし茶漬けを食べる。

今回は鮭いくらを選択

買い物を済ませて帰宅してから重大な買い漏れがあることに気づく。という訳で夕方になってもう一度外出。
もうすぐ梅雨が始まる前の貴重な晴れの土曜日。街は人で溢れていた。

夜、グレアム・コクソン「ライヴ・アット・ザ・ゾディアック」DVDを見る。

5月28日
例によって夜中に目が覚めたのでドラマ「ガチ恋粘着獣」を見る。動画の再生数に振り回される配信者とその配信者に本気で恋をするファン各々の狂気は現実の世界でもそこかしこで起きているのだろう。

明け方に寝直して起床。家から出ずに過ごす日曜日。
朝から田山花袋「蒲団」を読む。先週読んだ群ようこさんのブックガイドに登場する純文学小説。
「蒲団」や「少女病」はどちらも今から100年前に書かれた小説なのに"パパ活"が蔓延する今、この中年男性達の若い女性に対するエゴと捻れた感情はあまりにもリアルに映る。「蒲団」の最後は気持ち悪いというより情けないなと思う。

少し昼寝をしてからマイルス・デイヴィスのレコードをあれこれ聴きながら津野海太郎「歩くひとりもの」を読む。ひとりで生きることの意味と理由について。まさにハードボイルドシングルライフな内容。
今回読んだのはハードカヴァーのオリジナル版で、数年後に刊行された文庫本には"実はこの後に結婚した"というオチがあるとか。

ふと思い立って7月に4年半ぶりのひとり旅をしようと決意。早速ホテル探しをする。今年の夏はモアベターよ。

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