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【日記】9月13日〜9月19日

9月13日
いつも使っている斜めがけバッグの色褪せが酷くなり、さらにベルト部分も所々白く変色し始めてきたので新しいものに買い換える。平日の午前中に地元の街を歩くのは本当に久しぶりで、何だかズル休みしてしまったような気分になる。とは言っても今は束の間とはいえ"無職"の人間なのだが。

父親がショートメールで送られてきた架空請求詐欺の番号に電話してしまったとのこと。相手から46万円の支払いを請求されたらしい。とりあえずGoogleでその電話番号を検索するように伝える。早速調べたところ、やはり"なりすまし"で携帯電話会社も注意喚起するくらいに悪質な会社だった。
直接電話をかけて嘘の請求をするのではなく、ショートメールで不安を煽って相手に電話させて法外な金額を請求するやり方は確かに引っかかりやすい方法だと思う。

CDとアンプを繋ぐ紅白ケーブルを新調したら以前よりもシャキッ!とした音になった。交換してまず聴いたのがレゲエのCDだったから余計にそう感じたのかもしれないけれど。
アナログ盤の音に慣れるとやはりCDはどれも硬い音に聴こえる。そのせいか今では昔に発売されたCDの方が耳馴染みが良い。老化が始まっているのだろうか。

夜、ひとりキムチ鍋を食べる。唐辛子の辛さが苦手なので韓国料理はあまり好きではない。だけどキムチ鍋だけはたまに食べたくなる。通常の月曜日ならば絶対にあり得ない強烈なニンニク臭が家中に漂う。

9月14日
普段あまり行かない場所にあるブックオフへ。前日にネットでその店舗に在庫があるのを確認した上で行く。無事に買えたものの値段がネット表示価格よりも高かったのが少々不満。

昨日のキムチ鍋のスープに貰い物の"ペヤング獄激辛ニンニク焼きそば"のかやくと麺を入れて煮込んだものを食べるも、ふた口くらいで飽きる。食後、使わなかった獄激辛タレをほんの少しだけ舐めてみたら顔から大量の汗が吹き出した。

夕方、雨が降る中買い物へ行く。ついでに古書市に立ち寄って永井荷風の本を買う。

夜、岩下の新生姜の漬け液に漬けた山芋をぽりぽり食べる。とても美味しい。これは久しぶりの大ヒット。うずらの卵や蕪を漬けてみたい。

9月15日
朝の情報番組にPUFFYがゲスト出演するということで見る。新曲の「エッサフォッサ」とても良い曲だった。

マイルス・デイヴィスの初期作品を聴きながら読書に耽る昼下がり。数日前にアーマッド・ジャマルが聴きたくて久しぶりにCDラックに手を伸ばして以来、アナログ盤を所有していないジャズ作品をCDで聴いている。マイルスは1975年までのほとんどの作品はアナログ盤で所有している。が、プレスティッジ時代の初期作品は非常に高額なので今のところはCDで聴くしかない。
ところでジャズのCDに良くあるボーナストラックを無理矢理入れ込む手法はあまり嬉しくない、と感じるのは自分だけか。

群ようこ「いかがなものか」、さくらももこ「もものかんづめ」を読み終えてつかの間の無職の日々はおしまい。

9月16日
新しい職場での勤務初日。研修ということでこれからしばらくの間は数日ごとに各部署に割り振られて作業をする。
まず配属されたのは某有名アイドルグループの懸賞品の発送、という単発案件。ゴム手袋をはめてクリアファイルを検品・数量確認の作業に終始する。メンバーによって枚数が違うところが人気の違いを感じさせて面白い。

昼休み近くに副センター長がフラフラっとやって来て一緒に食事することになった。
「一階にある小さなコンビニで売ってる弁当の種類なんてたかが知れてるじゃん」
そう言われつつ車に乗せられしばしドライヴ。結局、近所のハンバーガー屋さんでテイクアウトしたハンバーガーをもそもそ食べた。
食べながら色々な話をする。その中で前職について聞かれたので勤務時間の不安定さが転職の理由のひとつだと話をしたら、
「はっ?俺が勤めたいわ、そこ」
なんて言い出すから思わず笑ってしまった。

久しぶりにガッツリ働いた日。ひとつ作業が始まると放っておかれるのが何だか気楽で良かった。

9月17日
朝、休憩室に行くとマスク姿がずっと仲良くしてもらっているアーティストさんに激似の方がいたので、"ふと顔を上げて「えっ、何でここにいるんですか?」って絶句されたらどうしよう…!"と一瞬身構えたものの当然のごとく赤の他人だった。
いっそ本人だったらめちゃくちゃ面白かったのになあ、そう思いながらその場を出た。近いうちにこの方から仕事を教わる時があったりするのだろうか。

前日に検品したクリアファイルと以前に仕分け済みのトレーディングカードを振り分ける。数が膨大なので助っ人に派遣さんが10人くらいやって来る。が、どうにもうまくいかない。
何故うまくいかないのだろうと考えたとき、一番の理由は
「アイドルグループメンバーの顔がみんな同じにしか見えないから」
なのでは?と思いつつひたすら作業に集中する。

帰り道、土砂降りのなか会社から駅まで黙々と歩く。それから自宅近くのレコード店で井上陽水奥田民生「ショッピング」アナログ盤を受け取ってから帰宅。ずっと探していたレコードなので手に入れられて嬉しい。

9月18日
台風が近づいていることもあり、ひたすら休む。
2日間ずっとゴム手袋をはめて仕事をしたので手が酷く荒れてしまった。ハンドクリームを塗布する。

さくらももこ「さるのこしかけ」を読む。

"ライヴハウスで新しい音楽に出会うのが好き"と見せかけて実際は"新しい音楽を演奏している若い女の子が大好き"という下心丸見えなおじさんの姿はとても哀れだなとtwitterを眺めながら思う。現実の世界では異性に見向きもされないけれど、ライヴハウスやSNSでは20歳くらいの女の子でもニコニコ相手してくれるから変に舞い上がってしまい、果ては"自分は他人より優れた存在なんだ"と勘違いをしている様は非常に痛々しい。

9月19日
台風一過の秋晴れ。
数年ぶりに眼鏡を新調する。スマホや読書で眼を酷使しているはずなのに視力は何年もずっと変わらない。これから見え方に変化があるとしたら数年のうちにやって来るであろう老眼か。

さくらももこ「たいのおかしら」を読む。「もものかんづめ」から始まる初期エッセイ3作を読み、その素晴らしさを今さら思い知った。そして今の今まで読まずにいたことを心の底から恥じる。

夜、井上陽水奥田民生「ダブルショッピングドライヴ」DVDを見る。映像ではちょっと確認出来ないけれど陽水さん側の前から4列目くらいのところに自分と母親がいる。

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