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【noteで学ぶ腸内細菌26番外編コラム:『腸内細菌の遺伝子解析』という新しい研究が進んでいる。という話】

 こんにちは(o・ω・o)カエルです。

 腸内細菌のお話。
 こんなニュースを見つけまして。

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 面白い記事であり、将来的に多くの人に関係して来る内容だったので紹介しようと思います(o・ω・o)

■つまりどういうこと?




便に含まれる『腸内細菌(死骸など含む)』をゲノム解析し、個人が保有している腸内細菌を特定する


⇒という研究が進んでいる
⇒ゲノム解析にかかる解析費用を小さくしていってる


 って感じです(o・ω・o)
「何が面白いの?」「それ私たちに関係ある?」って思う方が圧倒的に多いと思うので、ちょっと知るだけで「ホントに面白いじゃん!」となる部分を掘り下げていきます。


■ゲノム解析する意味って何なの?


(o・ω・)<何の為に腸内細菌の遺伝子解析なんかするの?


(蛙・ω・)<それはね。


①ヒトが罹患する病気は、人間の遺伝子よりも保有している腸内細菌や生活習慣の影響の方が大きい

【病気にかかるリスク】
『遺伝子 < 生活習慣 ≦ 腸内細菌』


②ヒトは約1000種類の腸内細菌を保有しているが、従来の検査方法では半分程度しか特定することが出来なかった

③ヒトゲノム(遺伝子配列)解析の技術を腸内細菌の特定に流用する事で、個人の健康状態・病気のリスク発見に役立てれる事が解った


(蛙・ω・)<腸内細菌を遺伝子レベルで特定することで、個人個人に合わせた食事改善の提案や、病気になる前に生活習慣を改める事ができるんやよ。


( ´・ω・)<細菌を調べる⇒病気が解る、という図式になるのは何でなんだぜ??


(蛙・ω・)<そもそも、『人間は病気に対する免疫をほとんど有していない』という事が解ってるんやよ。

 人間と細菌は、ヒトが猿だった頃よりも昔から共生関係で生きていて、ケガなどの外部からの感染・細胞の変質(ガン等)の免疫遺伝子は、腸内細菌が保有している事が解ってる。
 がん細胞に反応してがん細胞を攻撃するNK細胞(ナチュラルキラー細胞)という身体の免疫システムがあるけれど、NK細胞を活性化する乳酸菌がいたり、腸内細菌を遺伝子組み換えし、がん細胞に対して働きかける細菌を作ろうという研究もある。
 

 
(蛙・ω・)<つまり、『どんな細菌を保有しているかが判る』⇒『かかりやすい病気が特定できる(免疫を保有しているかが判る)』という図式なんやよ。(簡単に言うと)
 
 
(o・ω・)<なるほどなんだぜ。

 
 

■腸内細菌のゲノム解析費用って幾らなん?


(蛙・ω・)<ニュースでは、「一人あたり1000ドルまでコストを下げる事に成功している」とあるな。
 
 
(o・ω・)<1000ドル……何円なんだぜ?
 
 
(蛙・ω・)< 1 0 万 円 やよ〜。
 
 
(#・ω・)<10万円!? 高いよ!!
 
 
(蛙・ω・)<だから今、研究機関や企業努力で費用を下げる為に頑張ってらっしゃるんやよ。

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(蛙・ω・)<20年前と比較すると、100万分の1のコストになってる。20年前は同じ技術が1兆円していた。逆によく20年で100万分の1までコストを下げることに成功したね。って話やよ。
 
 
( ´・ω・)<一人1兆円が、一人10万円まで下がったのか。それはスゴイ。

 
(蛙・ω・)<その技術を用いて、世界では『100万人の腸内細菌をゲノム解析しよう』という取り組みがスタートしている。多くの人の腸内細菌が解析される事で、腸内細菌の研究は進み、病気を事前に防いだり、腸内細菌の新しい活用方法が生み出されたりするってワケ。
 
 
(o・ω・)<ほうほう。ええやん。日本ではどうなん?
 

(蛙・ω・)<日本はこういう研究分野への投資にまだまだ消極的。科学分野への予算は昔と比べて増えている(内閣の2020年度研究予算は4兆3787億円)ものの、
 世界別の予算で見ると、中国が2016年に1位となり22.4兆円、日本の5倍の投資がされていることになる(国の規模と予算がそもそも違うというのはあるけど)。
 
 ただし、英科学誌ネイチャーに、日本の科学研究がこの10年間で失速していることを指摘する特集が掲載された(2017年)。
 という事実があるように、日本はライフサイエンス研究の後進国かもしれないねー。という事は知っておいた方が良いかも。
 
 
 
 と、まあ、切ない現状ではあるものの、
 ニュースの中で、ヒトゲノム解読にも携わっていた東京大学名誉教授の服部正平さんは

「100万人プロジェクトには、ぜひ日本も参加すべきです。病気のひとも、健康なひとも、赤ちゃんからお年寄りまで、日本で10万人レベルの腸内細菌のデータベースがつくれれば、間違いなく、将来の役にたちます」

 
(蛙・ω・)<と話しています。
 
 

 もう少しコストが下がって、個人レベルで簡単に腸内細菌のゲノム解析ができるような世の中になれば、『腸活』の価値はさらに高くなっていくのでしょうね(o・ω・o)腸活というか、腸内細菌の価値が上がるって感じですけど。
 
 
 
 というニュースの紹介でした(o・ω・o)楽しんで頂けたら幸いです!
 
 それではまた(o・ω・o)ノシ
 
 

【参考資料】
元記事⇒100万人の腸内フローラを丸ごと分析・DB化 欧米で構想
日本の科学研究はなぜ大失速したか 〜今や先進国で最低の論文競争力/大阪大学大学院医学系研究科教授:仲野徹

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