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2月10日 変わるふとん市場の今後は?

今日は何の日?をビジネス視点で掘り下げ「頭の体操ネタ」にしています。
今日の「頭の体操」用質問例はこちら。

→「眠り」について、今後はどのようなカテゴリ、商品、サービスが伸びるだろうか?


全日本寝具寝装品協会が1997(平成9)年に制定した「ふとんの日」です。
「ふ(2)とん(10)」の語呂合せによるものです。

ふとん。実は正確な市場規模は探せませんでした。一つには、業界団体が2つに分かれていることがあります。

「ふとんの日」を制定した全日本寝具寝装品協会、ともう一つ、日本寝具寝装品協会、という団体があるのです(こちらの協会も「ふとんの日」を制定していますが、10月10日です。10が2つで…だそうです)。

ということで、まず、家計調査から「寝具類」の年間消費支出額の推移を見てみました(出典:家計調査(財務省))。

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年間で平均8千円から1万円の間で推移していることが分かります。

次に、寝具寝装市場、の推計がありましたので、少しデータが古いですがご紹介すると、2017年で8,256億円(前年比1.4%増)となっています。

特に、ニトリの「Nクール」シリーズの寝具の伸びが顕著で、16年度582万点だったものが、17年度には860万点、18年度には938万点にもなっているそうです。

さて、もう少し市場を幅広に捉えた、データもあります。

矢野経済研究所の「ホームファッション小売市場に関する調査(2021年)」によると、2021年のホームファッション小売市場規模は前年比0.3%増の3兆3,475億円と推計されています。

2020年実績も微増でしたから、やはり、巣ごもり消費が牽引したようです。
好調なアイテムは、在宅勤務のための「ホームファニチュア」、料理をする機会が増えたことで「キッチンツール」などだそうです。


実際、巣ごもり消費を取り込もうと各社様々な取り組みをしています。
大丸東京店では、外商顧客を対象にZoomを用いたオンライン接客に着手、オンライン商談以外の売り上げも含めて、一昨年10月の寝具の売り上げは前年比24.6%増だったそうです。

オンライン商談は概ね好評で、顧客の寝室を見てアドバイスできるというメリットもあるそうです。

また、成長分野として、「スリープテック」が注目されています。


これは、快適な睡眠を得られるとする寝具や環境を提案するもので、
寝具ではオーダーメイドの枕、睡眠中の人の動きをセンサーで測り、快適な睡眠と起床を促すベット、電化製品では入眠時間に合わせて自動的に明るさを調整するLEDシーリングライト、サプリメントでは熟睡ができると謳うもの、などがあり、正確な統計はないものの、すでに1兆円の市場規模があると推定されています。


先ほどの矢野経済研究所の資料でも、高機能化で商品価格が高くなった寝具の販売手法として、「お試しコース」や「定額レンタルコース」などのサービスが増えていることが紹介されていました。

→「良い眠り」に対するニーズは高まっているようだ。実際「スタンフォード式最高の睡眠」は30万部を超えるベストセラーになった。今後は眠りに関してどのような商品、サービスが伸びるだろうか?


最後までお読みいただきありがとうございます。
過去の投稿は以下にまとめていますので頭の体操ネタに覗いていただければ幸いです。


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