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J&Jの経営理念「Our Credo(我が信条)」は時代が経っても色褪せていません

J&J(ジョンソン・アンド・ジョンソン)が上場を控えていた1943年、
創業3代目が作ったこの経営理念「Our Credo」は、70年以上経った現在においても全く色褪せていないようです。

「世界で最も優れたビジネスドキュメント」といわれるこのクレドには、
基本哲学は時代を超える普遍性があるとの強い信念が流れています。

クレドの優先順位は、お客様>社員>コミュニティー>株主

クレドを簡単に書くと上記のようになっています。
個人的には、お客様の次が社員ってのを素敵に感じますし、
これを70年以上も守っていることは凄いことだと思います。

このクレドをきちんと理解し、運用しているJ&J日本法人社長の記事がとても響いただけでなく、今後の日本の経済的な復活のヒントにもなると思いシェアしますね。

お客様を第一に考える(お客様を喜ばせたい)という点は、
どのような企業でもそうだとは思っています。

ただ2番目に株主や投資家という企業も多いのかなと感じています。
株主だけを見ている経営者もいるとかいないとか。。。

ただJ&Jの話が凄いのは、
先ほどの優先順位をしっかりと守っている点かと思います。

クレドには、会社が4つの分野のステークホルダー(利害関係者)に対してどんな責任を果たそうとするのかが書いてあります。それぞれ優先順位がつけてあって、第1が顧客と取引先です。第2は社員とその家族で、第3にコミュニティー(地域社会)が来ます。最後が株主です。僕は今でも繰り返し読んでいて、この通りにやれば経営はよくなると思っています。

と語る松本社長はこのクレドを信じ、経営に活かしているとのこと。
私としてすごく納得した話が以下の話です。

■「頑張れ」と言うのは給料上げてから
社員に「頑張ったら給料が上がるよ」と言っても、あまり頑張らないです。「給料を上げた。だから頑張れ」と言う方が、絶対に大きな効果があるんです。たくさん払えば、いい社員は頑張る。業績はよくなり、もっと払えるようになる。好循環が始まります。

自分もこれをされたら、やる気出ると思いました。
好循環を作り出すために、会社組織としてできることを率先して実行する。
「投資して回収する」というのをきっちりと実行しています。

多くの場合は、「頑張れば給料上がるから!」だと思いますが、
それは「回収してから投資する」という逆だということです。

この人への投資(期待)というのが、社員を鼓舞するのだと思います。
大きな会社でなくてはできないのかもしれませんが、結局人に投資しなくてはならないと思いますので、結局近道なんだと思っています。

そして以下の文章に最も大切な点が書かれていると感じています。

クレドができてから19年で76年になります。J&Jは、世界中でこれに従ってビジネスをしてきました。有名な企業ではあるけれど、本社の歴代CEOの名前を言える人は、まずいませんよね。それはカリスマをつくらない組織だからです。カリスマというような存在は、クレドだけで十分だということです。

J&Jはカリスマを作らない組織だと言っています。
今、日本で有名な企業を考えた時に、思いつく経営者いますよね?
ソフトバンク、ユニクロ、楽天とかとか。

カリスマがいる組織は、次に続く次世代の経営者が育ちずらいため
一代限りとなる可能性が高くなるのだと思います。
これは記事にもあるように、GEの凋落がそれを物語っています。。。

カリスマを作ってしまうと、
お客様に対して価値を提供し続けるというクレドに反してしまいます。
それならば、このクレドをカリスマとし、その中心にあるビジョンに共感する人たちでこれどの思想を守りつつ、時代にあった経営手法や概念については柔軟に取り入れた企業活動を実施していく。
攻めと守りをうまく使い分けているのだなぁと思います。

最後に、このクレドにまつわるエピソードの一部をお伝えして終わります。
*個人的に以下の部分がグッときました。

「我が信条」を起草したロバート・ウッド・ジョンソンJrは、1932年から1963年まで31年間に亘り、最高経営責任者としてジョンソン・エンド・ジョンソンの経営を主導した人物です。
 彼の「我が信条」への思い入れには強いものがあり、いくつかの至言を残しています。1943年に初めて取締役会で発表したときには、「この文章の中に書かれている考え方が会社の経営理念である。」と説明したのに続けて、「これに賛同できない人は他社で働いてくれて構わない。」と断言しています。
 株式公開企業になるのだから、株主を最後にするのはおかしいという意見に対しては、「顧客第一で考え行動し、残りの責任をこの順序通り果たしてゆけば、株主への責任は自ずと果たせるというのが、正しいビジネス論理なのだ。」と切り返しています。さらに、「この文書の文言は時代の流れや会社発展にあわせて修正してよい。新しい経営概念を導入してもよい。」と柔軟性を見せる一方で、「しかし、基本哲学・思想は不変のはずだ。」とこの信条への確信を述べています。


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