kurokawa Usuke

普段はゲーム実況者をしております。 noteでは、TRPGの感想などを掲載予定。 基本…

kurokawa Usuke

普段はゲーム実況者をしております。 noteでは、TRPGの感想などを掲載予定。 基本的にはネタバレ配慮も含め、 自キャラや卓の雰囲気等々をメインに綴ります。

最近の記事

PC spin-off4 "水沢 信祐"

けたたましい轟音が、頭上を通過していく。 今日も空は忙しなかった。 地元は航空基地のそばだった。兄貴はいつもつまらなさそうに、弟の俺共々が父親に連れられてよく基地を見にきていた。飛び立つ機械を眺めては、心揺さぶる浪漫を感じていた。父は「これが俺の自慢なんだ。父さんがいなきゃ空へ飛べないんだ」と口癖のように呟いていた。兄貴は変わらず、その言葉も空に消えてったようだった。 高校まで特に頭を悩ませる素振りすらなく、 特に夢を考えることもなく進んでいた。 それでも進路は問われるも

    • PC spin-off3 "五東 十眞"

      日本には古来から、悪霊怨霊の類の他に恐れられていたものがある。鬼というのは、現代でも年代問わずして"悪いものの象徴"であるのには違いない。 あまり口も達者ではなかった。 目つきのせいで人がなかなかよりつかなかった。 それでもひとりだけ、心を交わせる友がいた。 友の名は「蓮」だった。蓮は家も近く、家族ぐるみで仲が良かった。父親同士の職場が一致していたのも大きかったのだろうけれど。 生まれてこの方目つきが悪かった。 勘違いされてしまう性質なのだから、善い行いを心がけなさい。

      • CoC自作シナリオ(2作目)”緑ウタ”①

        ごきげんようこんばんは、kurokawaです。 今年は作る側も楽しみたいということで、早速前半は時間がたくさん取れたので創作しまくり卓しまくりの楽しいひとときです。 また、自分がやってきた作品を同卓の別班がどんどん回していってて、 それを見学するのも非常に楽しい。 さてさて、そんな最中の私の自作シナリオどうなってんの?ですが、 一作品目は”White-Duo-”という作品なんですけど、 これは完全に身内用。なので、一旦割愛します。これ上がとりあえず出来たところでちょっと

        • PC spin-off2 "新堂 翔"

          Punch with Pride 俺はずっと"弟"だった。 父親はスポーツが好きだった。兄貴も必然のようにスポーツが好きだった。 兄貴が始めるなら、と俺も気がつけばグローブを渡されていた。兄弟なんてそんなもんだ。 「スポーツはいいぞ。優勝は一つだけだからな。頂点だけを目指せばいい。」 兄貴が言ったあの言葉は俺もその通りだと思った。 だから俺も目指そうとした。でも、兄貴には勝てなかった。いつからか俺は兄貴を超えることだけ考えていた。 俺は一度も兄貴に勝ったことがない。そ

        PC spin-off4 "水沢 信祐"

          TRPG完走感想9"空蝉の如く"

          いつもお世話になっております。kurokawaです。 開幕から物凄いテンションで最後まで楽しさと面白さと、 何もかもがある種でっけぇドラマになっていたセッションをしました。 第九弾。 トドノツマリ海峡 様作、 クトゥルフ神話卓上奇譚「空蝉の如く」 https://booth.pm/ja/items/3516642?BOOTH-APP-CLIENT-VERSION=mijqtvqgktj 本日はァ、こちらのPL感想を展開していきやしょう!! そういえばもう、描写の語りか

          TRPG完走感想9"空蝉の如く"

          TRPG完走感想8"同居人"

          いつもお世話になっております。 kurokawaです。 TRPGではよく、生き方や人類対目の前のこととか、 幸福とは?人間のあるべき姿とは? 本当の意味でその人たちのためになることとは? そう言った選択を迫られますね。 自分自身をキャラクターを投影して見直せる。 そんなところも一つの魅力と思います。 ある意味純粋な"素の自分"がわかるのかな、と。 今回振り返る作品もそういった想いを抱く名作だと感じております。 それ故に、多くの人に愛されてきたのかな。 第8回。餐題奇

          TRPG完走感想8"同居人"

          PC spin-off1 "多賀谷 龍吉"

          ー24年前ー 何の変哲もなさそうだったとある家族がいた。 何の変哲もない、という事は所謂、無関係な他者から見た感想にすぎない。何事も外からではわからない事も多いが、そもそも他人に近隣に対してあまり興味ないのが近年の都心に見られる傾向だと言っても過言ではないだろう。 その家族は地方にいた。それでもあまり目立たず暮らしていた。両親共に働きに出ていた。正直親を知る人たちは子どもを養う余裕があったと思えない。そう言った事を言うかもしれない。 内側から見てみよう。その唯一の長男は

          PC spin-off1 "多賀谷 龍吉"

          ふと思った”いい事”を書くだけ。

          いつもお世話になっております。kurokawaです。 さて、タイトルの通りです。なんてことはない、長文の呟きです。 なんでこれを今書こうかと思ったかと言えば、忘れないうちにメモしておこう。なだけです。別にTwitterで言えばいいことなんですけれど、長くなりそうなのと、 見やすさを思ってこのnoteの場を借りようと思った次第。 何気ない、通勤のルーティンの一風景。 電車降りて、時間が早すぎるので喫煙所に寄ってから職場に行く。 腹が痛い。 私の体はそこそこ無理をしているの

          ふと思った”いい事”を書くだけ。

          TRPG完走感想7"ソープスクール"

          いつおせ。ことよろ。 kurokawaのお通りです。 さて、待ってましたと。ばかりに。聞こえる。その声!! 本日は、ねこずし卓さまより… クトゥルフ神話TRPG 「ソープスクール」「ソープスクール」販売サイト https://booth.pm/ja/items/2108125 を!!!感想していくぅ!! このセッションの頃、結構重いシナリオが多かったんですね〜。 知る人ぞ知る、「同居人」なんかやってたりしてて。 知る人ぞ知る、それからこれか〜って。HO1だっけ?助手

          TRPG完走感想7"ソープスクール"

          TRPG完走感想6"アルケミアストラグル"

          いつもお世話になってるなんとか! kurokawaです。 番外編とも言える。 今回は、現代錬金術TRPG、 "アルケミア・ストラグル"こちらで一本記事作ろうかと。 「現代錬金術TRPG アルケミア・ストラグル」  ルールブック販売ページ https://www.amazon.co.jp/dp/4775318918/ref=cm_sw_r_awdo_navT_a_J26TYCWE5TK95JV5XE16 まずは簡単な挨拶!yo! 今回はカツ丼卓です。 初耳でしたっ

          TRPG完走感想6"アルケミアストラグル"

          TRPG完走感想5"脱獄は乙女の嗜み"

          いつもお世話になっております。 TGCより工具卓のkurokawaです。 久しぶりに使ったこの常套句。 第5弾ともなればある程度のテンプレとか、 アプリの使い方も慣れてきます。 本当は第4弾だったのをプルガトリウムの勢いでズラしたのはごめん。途中まで書いてたんだけどこの記事。 本日はLight Distribution/三守様作、CoC "脱獄は乙女の嗜み" 販売ページ https://booth.pm/ja/items/1751928 こちらの作品の感想文と参

          TRPG完走感想5"脱獄は乙女の嗜み"

          頭の中の引き出し*其の壱"経歴と今後の活動について"

          いつもお世話になっております。 kurokawaです。 今日はこの場を使って、何をするかというと、 ポツポツ呟いたりしたり、ふと近年を振り返ってみての、 自己の感想戦です。なんじゃそりゃ。です。 しかしkurokawaは自己開示の窓を大きく開けて、どうぞ入ってください!誰か手伝ってください!という人間なので、少しでも面白そうと思ってくださったなら少し時間を頂きたい。 さて、この一年、ご縁新たにTRPGに触れる機会や、 友人のゲームをプレイしたりする機会が御座いました。

          頭の中の引き出し*其の壱"経歴と今後の活動について"

          TRPG完走感想4"プルガトリウムの夜"

          いつもお世話になっております。 新設、ごりら卓よりkurokawaです。 普段、ゲームを一緒にやってたり配信やらしているグループ、 ”The Gorilla Club”というものが存在しておりまして(一応オーナーです)、 まあ身内グループなんですけどね。 そこから派生して今回”ごりら卓”というものを作りました。 なんじゃそら?ですが、簡単です。上記のTGCことゴリクラの卓でごりら卓。 さて、そんな新設卓なんですけどまあうちのTGCはTRPGに疎めでして、、 唯一、山田

          TRPG完走感想4"プルガトリウムの夜"

          TRPG完走感想3"羊たちは夢見る"

          いつもお世話になっております。 工具卓よりkurokawaです。 正式名称なんてものはないけど、 工具卓がだいぶしっくり勝手に来てます。 さて、第三弾ですね。 おそらくTRPGをプレイしたのも3回目だった頃のシナリオにつきましてです。 今回は、NanbuWorks/南部卓上企画 様の、 「羊たちは夢見る」🐏の感想戦を展開したいと思います。 工具卓で一番最初にプレイしたのが、超大規模かつガッツリ秘匿シナリオだったんです。 そして、私にとって工具卓での2回目セッションが

          TRPG完走感想3"羊たちは夢見る"

          TRPG完走感想2"死人に口あり"

          どうも。前回は記事としては2つめにして番外編となりました。kurokawaです。 TRPGの感想は山ほど残ってますんでね。 どんどん書いていこう!と思いますが。 kurokawaにおいてこの作品は欠かせません。 初ソロシナリオでした。 早速いきましょう。 第二回目の感想作品はクトゥルフ神話TRPG"死人に口あり"です! サークルこり☆かんさまの、 風切様作のやったことがある方は間違いなく好きだけど嫌いな作品だと!思います!! 第一回のオトギバラシも同サークルの作者さ

          TRPG完走感想2"死人に口あり"

          友人が作ったゲーム完走感想"LIKER"

          おばんどす。 お腹を壊しました。kurokawaです。多分ストレス。 APEX LEDGENSでまさかのダイアモンドにいけそう!いこう!今期いこう!!ってなって必死の日々を休みに費やしました。 久しぶりに色んな方にご協力いただいて、応援いただいてやっぱりこういうのって引き込む力あるんだなとしみじみ。 ご協力頂いた各位、そして応援してくださった各位。多大なる感謝を。 さて、本題です。 友人のラグ氏が突然ゲーム作ったよ、との報告。 お? 見れば、ノベルゲームがそこにある。

          友人が作ったゲーム完走感想"LIKER"