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なんでもない日々

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日常についてのお話です。
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#先生

母校に、5年ぶりに通ってみて・最後の終礼にて

母校に、5年ぶりに通ってみて・最後の終礼にて

高校時代、大好きだった場所。
浪人時代、もう行きたくないと思った場所。楽しかったことも、辛かったことも、やはりここに来ると昨日のことみたいに思い出してしまう。奈良の「ド田舎」で生まれ育った僕にとって、中学から進学した大きな中高一貫校はもはや豪華な城のようなものであった。
全然王寺(学校の最寄駅)なんて都会じゃないのにね。

教育実習に行った。別に教師になりたいと切望したわけではなかった。けれど

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僕をハゲるほど怒ってくれた恩師の話

僕をハゲるほど怒ってくれた恩師の話

最近、母校の同窓会があった。正直日程の都合上、行けるか行けないか微妙なところだったから連絡も出来てはいなかったのだけれど、最後まで参加の是非を待ってくださった運営陣の方々には頭が上がらない。

ちょっと前に、テレビ番組で「金八先生の教え子と、金八先生が共演する」みたいなバラエティを観た。リモコン取り合いの罪で妹と裁判に掛けられるほど、高校生まではかなりのテレビっ子だった僕だが、一人暮らしを始めてか

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白と黒の、冷たくて厳しい世界。

白と黒の、冷たくて厳しい世界。

『PPPPPP』という、ピアノを題材にした漫画を読んだ。主人公は天才ピアニストの息子。他に6人の兄弟(七つ子)がおり、彼ら彼女らは主人公を除き例外なく全員が「映像的な音楽」を創造できるほどの天才。さて、凡人の主人公はそんな天才たちに勝てるのか、みたいな漫画だ。

僕の家族といえば奈良県の秘境・田舎の農家、なのだが。
実を言うと、僕の家系は音楽一家でもある。

物心ついたころから家の中では、母の演奏

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あんまり頑張らない方が、長くはやれそうじゃないかということについて。

あんまり頑張らない方が、長くはやれそうじゃないかということについて。

僕は柔道歴15年,黒帯,弍段の柔道家である。

───なんてカッコつけてみる。本当はたまたま、とてもとても、ゆるゆる続いているというだけだ。

柔道を始めたのは幼稚園の年長さん。「なんかスポーツをしなさい」という祖父の言葉がきっかけだった。
たった4人しかいない幼なじみの男の子が柔道教室に通っていたことを知り、見学に行ってみた。

なにこれ。めちゃくちゃおもろい。

本気でそう思った。柔らかい畳(

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