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シヴァ、は いるか

多神教で有名なインドにとても好きな神様がいる。

とても好きな、というと

「全部知ってて言ってるのか?」っと言われそうだけど、

もちろんそんなことはまるでなく、

今から4年前インドに行ったことがきっかけで知った神様である。

(ちなみに、普段は無宗教です。)

その名を

”シヴァ神”

という。

どんな神様か、一言でいうと、

破壊神...

誰一人残らず、強烈な響きの第一印象を抱かせるだろう。

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破壊神、と聞くと

せっかく積み上げたジェンガを「バァーン...!」と

一気に壊わされるような、そんな容赦なき姿だけが浮かぶかもしれない。

かつてのわたしがそうだったように。

でも、その実態は少し違っている。

大きな創造の裏には破壊がある…

と評されるように

破壊を司る神、でありながら、

慈悲深い面を持ち、新たに創造する、

つまり生み出すアクションにつなげるという二面性を持っている、シヴァ。

生あるものが滅び、また再生するといった輪廻転生のプロセス。

生と死の「死」を司り、破壊と死を象徴するシヴァは、一方で根源の力を司る神でもあるのだ。

生と死、表と裏、朝と夜...

相反する二面性。

シヴァは世界が終末に近づいたときに、もう一度世界を作り直すために、破壊してゼロに戻してしまう...

むずかしいことは、よく分からないけれど

わたしはこう考えることにした。

惰性で生きるなよ、と。

いつも自分の心にシヴァを持て。

もし、そんな部分を自分の中に少しでも見たなら、

そんな自分は、一旦死なせる。

本当は、変わりたいのに、変わろうとしないでいい理由を見つけ、

コンフォートゾーンに甘んじていないか、って

容赦なく尋ねてみる。

変わるエネルギーを入れるキャパがないのなら、

まずは、不要なものを手放してみる。

新しいことをキャッチアップしていくエネルギーも、

不要なものを手放してからでは、入ってくるものの量も質も違っているような気がする。

自分の心に新たなものが入るスペースつくってから、

人の話を聞いたり、実際にやったりしてみる。

すると、以前は目もくれなかった点と点がつながってくる瞬間がある。

全てがおもしろいほどにつながっている。

自分が長年持っている古い考えを手放す。

長年やってきたことには安心感を得るかもしれないけど、

それも、思い切って手放す。

違うなっと思ったら、一旦崩してしまう。

それらに固執している限り、新しい価値は何も生まれないよ、と

気づかされる瞬間が最近はとても多い。

ピンチとチャンスは表裏一体とは、よく言ったものだが

今いる現在地から動き出して、見方を変えるのもひとつだ。

いつも必要なメッセージに耳を傾けられるコンディションでありたい。

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そして、今日も探す。

誰かの姿を通して、シヴァを見

自分の心の鏡に映す。

あの人が頑張っているから、自分も手を抜けない。

そう思わせてくれる存在が。

そう、人間界にも、シヴァはいるのだ。

自分の中に、シヴァはいるか。

その問いかけに Yes. と答えられるのなら、

まだまだ自分も捨てたもんじゃないな、と。

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