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人と暮らしと下町:谷根千エリア

こんにちは

寒暖差はあるものの、暖かな日がだいぶ多くなってきました。
始まりつつある花粉症の季節って考えるとちょっと憂鬱な気持ちにはなりますが、そこを取り除くと気持ちの良い陽気ですし、なんだかフラフラと出歩きたくなりますね。

そんな陽気に誘われて「谷根千」エリアを散策してきました。
谷根千はボクの好きな場所の一つでして、その場へ訪れると落ち着くし、どこか懐かしさを感じさせてくれます。

ということで、
今回はボクの好きな場所の一つ「谷根千」エリアを歩いてみたお話を綴っていきます。

時間が空いた時にチラッとのぞいてもらえたら嬉しいです。

ではいきますね。

❚谷根千

「谷根千」というのは、台東区谷中地区、文京区根津地区、文京区千駄木地区の一帯を指す総称として使われています。
この辺り一帯は、江戸から昭和にかけての下町情緒とも言える空間や風景が残るエリアです。

地域を守る神社やお寺や東京大学や東京藝術大学などの学び場、または森鷗外や夏目漱石に代表される文豪、職人や商人が多く集まっていた場所としても知られています。
そして今なお、庶民的な歴史・文化時代を感じさせてくれる雰囲気を多く残している「谷根千」は建築やアートを好む人たちから愛されています。

ボクも学生時代よくこの辺りを散策していました。
建築を学ぶためのフィールドワークがキッカケで、東京の中心地とは思えないほど、建物の高さも低く(ビルより住宅が多い)木造長屋や路地が残っていたり、その界隈には小さなギャラリーやカフェがあったり、活気を感じられる商店街あったりなど、探索するように歩くだけでとても楽しさを覚えます。

散策と言っても広いエリアなので代表的な場所をピックアップしてみました。

|谷中銀座

テレビやWEB等でも多く特集される有名な商店街。
最寄りの日暮里駅から数分歩くと見えてきます。
そこまで広い通りではないものの、総菜屋さんや鮮魚店さんなどが多く残り大型スーパーでは感じられない人とのやり取り、活気が感じられる下町の商店街です。

|朝倉彫塑館

日暮里駅から谷中銀座に行く手前の道に入るとある「朝倉彫塑館」
ここは彫刻家 朝倉文夫氏のアトリエ・住居だった建築を記念館として現在迂遠されています。
館内の撮影はほぼNGですが、数寄屋造りの住居は本当に素敵なのでぜひ立ち寄ってほしい素晴らしい建築です。

|根津神社

根津地区にある地域の鎮守さま「根津神社」
境内に植栽されたつつじでも有名な神社で、歴史も古く、著名な文豪も訪れたとされています。

今から千九百年余の昔日本武尊が東夷征定の途次、武神須佐之男命の御神徳を仰ぎ千駄木の地に創祀したと伝えられる古社で、文明年間(1469~87)には太田道灌が社殿を奉建しています。

根津神社HPより抜粋

江戸時代の装飾や境内にある乙女稲荷神社に向かう千本鳥居はとても素敵です。

|築地塀と寺町界隈

谷中界隈は寺町と言われ、現在も多くの寺院があります。
少し歩けばお寺の門に行き当たりますし、どこも歴史を感じさせてくれます。
その内の一つ観音寺の「築地塀」が有名です。

築つい地じ塀べいとはいわゆる土塀のことで、単に築つい地じとも言います。主に、石垣を台座として塀の中心となる部分に木の柱を立て、柱を中心に木枠を組み、そこに練り土(粘土質の土に油や藁などを混ぜた土)を入れて棒で突き固める版築はんちく工法で作られたものを呼びます。塀の上部には雨除けに瓦屋根が葺かれ、表面も漆喰で仕上げられました。

観音寺HPより抜粋

ザっと挙げてきましたが、まだまだ多くの見どころが「谷根千」にはあります。
きっとボクも知らない魅力が多く、もっと詳しい人に教えてもらいたい、です。

今度みなさんの谷根千も聞かせてください。

❚人も家も情も近い距離感の下町っぽさ

谷根千を歩いていて、
面白いと感じるのは「人と人との距離が近い」かなと感じます。

それは「まち」(ここではある特定の地区、地域として)にも現れていて、細い路地が至る所にありますし、家と家との距離も近い。(長屋の名残)
玄関開ければ、すぐ向かいの人と会うことになります。
となると、必然的に顔を合わせますし、挨拶もします。
なんなら、そこからちょっとした世間話が始まってナゾに盛り上がってしまうかもしれません。

そう、井戸端会議っていう現象そのものです。
こうしたことを証明するかのように谷根千界隈には現在も共同井戸が残っています

下町ならではの人と人とのコミュニティというものを知れますし、学びの視点からも貴重だと思います。

SNSに代表されるオンラインコミュニティとは全く反対の立ち位置ある井戸端コミュニティ
人との関わり方法ががとても増えた現代、オンラインで簡単に人とつながることが可能な分、その距離感や関わり方が難しくなった側面もあるかと思います。

良い面も悪い面もあるので、どっちが良い、というように分類をする必要はなく、それ良い、って思った点を取り入れていけばとボクは考えます。

谷根千界隈には下町を味わえる場所ですし、人との関わり方を考えさせられるところでもあるように思われます。

そして現在、インバウンドの影響もあり観光客が多く訪れています。
これはボクも驚いた点でもあり、結構所構わず人が行き来していました。

谷根千エリアはどちらかというと、そこに住まわれている方々の地域ですので観光のために作られた町ではなく、庶民的な歴史・文化が積み重なってきた場所です。

その辺りの配慮とマナーを守りつつ、谷根千を散策すると良いと思います。
※自分への戒めも込めて

ということで、
今回はこの辺りで失礼します。

ここまでお付き合いくださりありがとうございました。

ではまた

▼Instagram ショート動画
根津神社 千本鳥居


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