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2021年5月の記事一覧
ピストル強盗清水定吉 4
ぎょうざの満州へ行ってもビールを出してくれない、五月連休の一日目いかがお過ごしでしょうか。前回は小川侘吉郎巡査が韋駄天走りに駆け付けたところまででしたね、では続きを。長くなりますが一気に最後まで。
小川巡査が現場に急行する途中、不審な男がいた。見るからにめくらの按摩風情だが杖を担いで小走りに急いでいる。おいコラと声を掛けるやいなや、男はピストルをいきなり発砲した。弾丸は脇に逸れ、小川巡査は硝
「野ざらし」という落語
「野ざらし」といえば三代目春風亭柳好、春風亭柳好といえば「野ざらし」
「野ざらし」のあらすじはごく単純である。裏長屋に住む釣りを趣味とした老人が、向島の河原で糸を垂れるが、雑魚一匹釣れず、暮れの鐘が鳴るのを合図に竿を畳み帰り支度をしようとしたとき、葦の草むらからカラスが三羽飛び出した。見るとそこにはドクロがあった。流れ着いた土左衛門の成れの果てか、いずれにしても哀れなことだと、老人、手向けの
薩摩の野暮天芋野郎黒田清隆と落語 1
昔ブラタモリで札幌を取り上たことがあった。アシスタントはまだ桑子ちゃんだったと記憶している。明治2年に7人しか人がいなかった札幌がなぜ200万都市に成長したのか、というのがテーマだった。有名な赤煉瓦の北海道庁旧本庁舎も勿論登場したが、その場所に黒田清隆が三代目長官を務めた開拓使庁舎があった。番組では遊郭が出来たのち、あっという間にその周辺に街並みが出来たことを指摘していたが、これは黒田が取った産業
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