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消雲堂綺談

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私は怪談奇談が好きで、身近な怪異を稚拙な文章にまとめております。
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2021年9月の記事一覧

夜の郵便配達 「母」

夜の郵便配達 「母」

朝、妻のヨウコを送り出してから玄関をドアを閉めて便所に入った。

しばらくして玄関のドアをどんどんと叩くものがいる。

不思議なことにチャイムは鳴らさない。

まだ便意があるので居留守を使って踏ん張ることにした。

すると、ガチャッとドアが開いた音がして誰かが入ってきた。

うっかり者の妻が忘れ物を取りに戻ってきたのかもしれない。

「ヨウコか、忘れ物したのか?」と便器に座ったまま声をかけた。

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夢日記「隙間」2021/9/23

夢日記「隙間」2021/9/23

ひとりで雑誌の編集をしている。押入れの右端が少し空いて中から荷物がはみ出しているが、上の30センチほどの隙間がある。隙間から何か出てきそうだ。恐怖しながら、その隙間を凝視していると目が覚めた。

夢日記「妹」2021/9/19

夢日記「妹」2021/9/19

2階に上がると妹がベッドで寝ている。口を見ると涎が出ている。からかうとふくれっ面をする。僕は妹の涎を拭いてやる。 1階には2019年に死んだ母親が座ってテレビを観ている。

*記憶している内容は少ないが、2階に上がる前にかなり長い夢を見ていたようだ。目覚めた際には僅かに記憶していたはずなのに、あっという間に忘れてしまった。

夢日記「叔母ちゃん」2021/9/14

夢日記「叔母ちゃん」2021/9/14

いつも夢に現れる温泉街…。母と叔母さんなどと一緒にいる。 土産物屋で何か食べている。ふと思うことがあって外に出る。外の情景の写真を撮りに行くのだ。山があり、崖には向かい合ったイースター像が聳えている。僕はそれを撮影する。像には雪が積もっている。 いろいろと撮影する。夜だからね夜景だね。夜警を撮影する。母のもとに戻ったかと思うと、この間亡くなった、叔母ちゃんだ。 叔母ちゃんが何か食べている。食べてい

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夢日記「お隣さん」2021/9/11

夢日記「お隣さん」2021/9/11

かみさんが出かけていて僕は一人だ。

ベランダの窓を閉めようとして、ベランダの隣の家との境目を見ると、何かがいそうだ。恐怖する。外はもう真っ暗というか灰色一色でベランダの手すりの向こう側に壁があるようなイメージだ。窓を閉めようとして慌てて失敗する。目をつむって閉めようとしているからだ。怖いのだ。

それから部屋の中に入って「臨兵闘者皆陣列在前」と九切を切るけれど、うまく身体が動かず、口もまわらない

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宇宙の匂い 1

宇宙の匂い 1

吉村朔太郎は、規模の小さな建設会社の営業課長だ。年齢は45歳。5歳年下の妻・禮子(れいこ)と8歳の娘・夏音(かのん)がいる。

吉村はその日、千葉県にある会社から茨城県つくば市まで社用車で営業に出かけ、帰宅の途についたのは午後7時を過ぎていた。吉村は、先月から休日返上で、お得意さん回りをしていた。長引く不景気は、建設業にもかなり影響が出ていた。

お得意さんは筑波山の麓の北条にあり、山沿いに土浦に

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夢日記「母とゴキブリ」2021/9/1

夢日記「母とゴキブリ」2021/9/1

僕は久しぶりに実家に帰ってきたみたいだが、実家の建物は古いところと新しいところが合わさったような奇妙な家だ。

ゴキブリが部屋の中にたくさんいるが、姿は見えない。だが、確かにいるのだ。 僕が作った麻婆豆腐にはラップをしてあるんだけれど、母が作ったいくつかの料理はむき出しになっていて、その中にゴキブリが入ってしまった。

殺虫剤を撒こうとして、死んだ母が買ってきた殺虫剤を撒く。母が作った料理に薬剤

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