くまもとポーカー倶楽部♣くまぽか

賭け事は一切行なわないスポーツポーカー倶楽部です。主にTwitterで活動しています。…

くまもとポーカー倶楽部♣くまぽか

賭け事は一切行なわないスポーツポーカー倶楽部です。主にTwitterで活動しています。HP: https://kumamotopokerclub.jimdofree.com/

最近の記事

現状のご報告

 投稿が久しぶりになってしまいました。  最後の投稿は1月になりますが、ありがたいことに今でも記事を読んでくださる方がいらっしゃり、ときどき「スキ」「フォロー」してくださる方もいて、とても嬉しいです。全然投稿しないのも申し訳なく思っていて、現状のご報告をさせていただくことにしました。  残念ながら、くまぽかの活動は今年の4月以降はできていません。職場が変わってから仕事に時間が取られてしまい、最近はポーカーの時間がほとんどなくなってしまいました。3月で熊本を離れてしまった方

    • 「GTOを語るバカ」にならないために大切なこと by Doug Polk

       日本でポーカーブームが過熱するにつれて、「GTO」という言葉が独り歩きするのではないかと思っていました。  しかし、実際のところそうでもなく、むしろ数年前に比べて今では落ち着いてきているような気がします。SNS上ではまだGTOを誤解されているような投稿も散見されますが、全体を見ると「どうやったら正しくexploitできるか?」という方向へテーマが動いているような気がします。  肌感として、海外のポーカーサイトで議論されているテーマは、ちょうど5年ほど遅れて日本に流れてく

      • 戦略を簡略化する方法

         ソルバーの結果ってとんでもなく複雑で、どう解釈したものか困り果ててしまいます。どんなにゲーム理論的に最適な戦略でも、実践で使えなければなんの役にも立ちません。  今回はEVロスを許容する代わりに、実行可能性が高い戦略を模索しようという記事です。例として、現時点でおそらく最も普及している簡略化戦略が挙げられています。  たしかに簡略化することは不可欠だと思うのですが、そのデメリットにも厳しい言葉で言及してあります。パターン化すると同時に、自分で考えることも止めないようにし

        • 「ジオメトリック」なベットサイズとは?

           たまに聞く、「ジオメトリック」という言葉。なんだか口にするだけでポーカーが上達したような気分になっちゃいますね。  日本語にすると「幾何的(きかてき)」といって、その意味は「形などが法則により一定のパターンを持っている様子」だそうです。  難しい専門的な概念に聞こえるかもしれませんが、その意味はとても簡単です。ジオメトリックであることの効果を数学的に証明することはどうやら難しいようですが、シンプルに使うこと自体は1日くらい練習すれば誰でもできると思います。  短い記事

          九州大学ポーカー同好会「QQs」に行ってきました

           九州大学ポーカー同好会「QQs」に行ってきました。これで「クインズ」と読むそうです。  会場は「さいとぴあ」という公共の施設の会議室を借りて開催されていました。福岡県西区、博多駅から電車で海岸沿いを30分ほど移動した場所です。西区の方にはほとんど行ったことがなかったのですが、車窓から観える海が冬の太陽に照らされて美しく輝いていました。  さいとぴあは九大学研都市駅の道向かいにありました。この辺りは九州大学のキャンパスが集まって開発された場所だそうで、会場の施設も含めて周

          九州大学ポーカー同好会「QQs」に行ってきました

          「ポットコミット」かどうかを判断するのは難しい

           「ポットコミット」という言葉をご存じでしょうか?  オールインするタイミングで、よく「コミットしている」という言葉を聞きます。多くの方は「もう後には引けない」「オッズが合う」などの理由としているようです。  しかし、残念ながらその全員が「コミット」という概念を正確に理解できているようには思えません。厳しい言葉になりますが、そもそも意味を正確に理解できているのかすら怪しく、安易に使われ過ぎていると感じます。  同じ趣旨の投稿がすでに日本語に翻訳されており、とても良い記事

          「ポットコミット」かどうかを判断するのは難しい

          UpSwingPokerによるソルバーを使った解析方法の実例 (3ベットポットのA-ハイフロップ)

           前回はソルバーについての一般的な解説記事をご紹介しました。今回は、その最後に紹介されていた記事になります。  ソルバーの結果を解釈して、具体的に戦略を構築する記事になります。シンプルな考え方しか書かれていませんが、それでも注目すべきポイントや、複数の結果を比較する方法の足掛かりになるかと思います。  他人が出した結果を参照するだけの方も多いですが、余裕があればとにかく自分でソルバーを触ってみることが大切だと思います。 3ベットポットにおけるAハイフロップの戦略2020

          UpSwingPokerによるソルバーを使った解析方法の実例 (3ベットポットのA-ハイフロップ)

          ソルバーとは何なのか?どのように考えるべきなのか?

           ポーカーの戦略を構築する上で、いまやソルバーは無視できない重要な要素になっています。様々な記事はソルバーを根拠に解説されていることも多く、混沌としたゲームの中に共通した認識が得られることはとても良いことだと思います。  しかし、これが絶対的に正しい戦略であるかどうかは、しっかりとその条件を吟味する必要があります。出力される結果は真理だとしても、その前にデータを入力するのは一人の人間でしかありません。  今回の記事は、ソルバーについての基本的な使い方が解説されたものです。

          ソルバーとは何なのか?どのように考えるべきなのか?

          Doug Polkの質問コーナー プリフロップに関する良質なテーマ6選

           Doug Polk が日本のポーカー界隈で最近話題になったのは、かの有名なダニエル・ネグラーノとのヘッズアップ対決でしょうか。世紀の(?)対決が行われた経緯は、木原プロがわかりやすく回答されていました。  結果は大方の予想通り......ダグ・ポークの圧勝です。しかし、この対決が話題になったもう1つの理由として、「ポーカーでは自分の頭脳以外を使用することがどこまで許可されるのか」という問題について、トッププレイヤー同士が公の場で議論を交わしたことがあると思います。2人の対

          Doug Polkの質問コーナー プリフロップに関する良質なテーマ6選

          HUDで最も重要な10項目と、その使い方

           久しぶりの投稿になってしまいました。  皆さんはHUDを使っていますか? これは Heads-Up Display の略で、プレイの戦績やアクションの頻度を自動で記録・表示してくれるアプリのことです。  HUDが出た当時は革新的な発明だったようですが、なんだか最近は影が薄くなっているように感じます。強いプレイヤーの中にも、HUDは使わない方が良いと公言する方も少なくありません。  ただ、実際にアクションの根拠として使うかどうかに関わらず、鍵となる概念を頭の中で整理する

          HUDで最も重要な10項目と、その使い方

          ポーカーでベットする理由

          「なぜ、私たちはベットをするのか?」  ポーカーを始めたばかりの方にとっては簡単に見えて、一生懸命取り組んでいる方には難しく見える......面白いテーマですね。  高名なLillianさんがこのテーマについてすでに記事を執筆されています。僕も何度も読み返していますが、やっぱり抽象的な概念を理解するのは難しいですね。  そういうときは、同じテーマについて他の人が書いたものを読むのも良いかもしれません。間違った内容の記事に出会ってしまうリスクはもちろんありますが、難しいテ

          ポーカーでベットする理由

          現代のショートスタック戦略 Part 4/4

           このシリーズの完結編です。難しいとされるブラインド周辺のプレイは、これである程度のレベルまで到達できていると嬉しいです。  ぜひPart 1からどうぞ。 Part 4. ショートスタックのブラインド対決(BB編)  いよいよ近代のショートスタック戦略に関する記事の最終章だ。今回はブラインド対決をBBの視点から解説する。  Part 3と同様に、BBが考えるべきシチュエーションはSBのアクションによって主に3つ挙げられる。順番にみていこう。 #1. SBがオールインし

          現代のショートスタック戦略 Part 4/4

          現代のショートスタック戦略 Part 3/4

           Part 2 の続きです。 Part 3. ショートスタックのブラインド対決(SB編)2016年12月6日 written by Miikka Anttonen  かつて、私はブラインド対決がとても苦手だった。  どのように学習に取り組めば良いのかさえ、さっぱりわからなかった。計算ソフトを使ってみると、20bbものスタックがあってもかなり多くのハンドでオールインできる結果となった。  しかし、目の前のたった1bbのために、「A2o」のような中途半端なハンドで20bb

          現代のショートスタック戦略 Part 3/4

          現代のショートスタック戦略 Part 2/4

           Part 1の続きです。ストイックにかなり長文の記事が続きますが、ぜひ読んでみてください。  「スタックが10bb以下ではPush or Foldすべきだ」「もうスタックが小さいから、どんなハンドでもオールインするしかない」なんて言葉をよく聞きます。ポーカーを覚えたての頃はこの言葉を真に受けて、自分自身でよく考えずに真似をしていました。  たしかに簡単で便利な戦略ではあるのですが、今では非常にもったいないことをしていたと考えています。今回の記事では、その詳細について解説

          現代のショートスタック戦略 Part 2/4

          現代のショートスタック戦略 Part 1/4

           ポーカーはとても複雑なゲームで、いろんな難しい概念が紹介されています。その1つ1つを理解することと、それを体系的に頭の中でまとめるのは、また別の難しさがあります。  これから翻訳に取り組むのはショートスタック戦略についての記事で、かなり長編です。様々な要素を考慮した上で解説されています。  これまで「Equity」や「SPR」についての記事を投稿しましたが、長編の解説を読むことでその実践方法が頭の中で整理されたように感じました。正直、読むのにはちょっと根気がいりますが、

          現代のショートスタック戦略 Part 1/4

          Stack-to-Pot Ratio (SPR) の重要性(後編)

           前回の続きです。  個人的には、まずはShort StackでSPRが小さい状況に自信がついてから、Deepに挑戦する方が良いと思っています。でも、得意・不得意もありますから、とにかく自分が一番楽しめるスタック量を意識しておくだけでも大切かもしれませんね。  それでは、どうぞ。 ================= 【Medium Stack】~ SPR 5以下の場合 ~  中程度のSPRになるのは、100bbのスタックで3bet Pot (3BP) になった状況や、

          Stack-to-Pot Ratio (SPR) の重要性(後編)