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「落下の解剖学」と結婚の落としどころ
第94回アカデミー賞発表(日本時間3月11日)翌日、主演女優と犬の名演技話題にそそられ『落下の解剖学』を観にいった。オスカーの主演女優賞は エマ・ストーンにさらわれ、脚本賞のみの受賞となったものの、カンヌ映画祭のパルムドールやもん、期待どおり秀作だった。
ザンドラ・ヒュラーがすご過ぎた。
プロローグ
フランスの雪ふかい山荘に住んでいる、仲睦ましい一家 ...息子はどうやら視力にハンディキャッ
メメント と コーヒーアンドシガレッツ
新装オープンした、ミニシアター:テアトル梅田(元シネ・リーブル梅田)にて、二本立て自主興行。
15年程前、梅田スカイビルのご近所で働いてた時期、自分好みのマイナーな映画がかかると仕事上がりによく観に行ったものだ。
改装後はカフェスペースも生まれ変わり、緑のガーデン見下ろしながらの珈琲タイムもまったりくつろげる。いま大阪で最旬デート処かもしれない。
メメント
この映画は相方とビデオを借りてきて二
「枯れ葉」のカウリスマキ 監督特集 労働者三部作の「パラダイスの夕暮れ」「マッチ工場の少女」を連続で。前者でスーパーをクビになる色気のある女が、後者では搾取する親や自分をもてあそんだ男への復讐する少女を演じ,女優さんすごかった。音楽センスはレベチ,不条理な幕引きも余韻残る。
小学校前に,母にリカちゃん人形を取り上げられたことを思い出した。女の子と人形の関係は根深い絆があるもの。えらい地位の人がみな男性で,女性は口角上げて愛嬌ふるまってなんて,無理ムリ。
女らしく,男らしく,ってなんなん。最後にKenも自分らしさに気づいて良かったわ #バービー
ヒンディ語版ヴィクヴェダ観た。お伽話導入から惹きこまれ,ラストまで前のめり。リティック魅せるダンス! タミル版同様挿入歌も強し! 正義と悪は紙一重。オモテとウラの視点の違い,伏線を見逃さないで。あとサイフ・アリー・カーンの上腕筋すごかった。嫁はカリーナ・カプール,なるほど最強だ
くだらない下ネタ話のあと,ガガガァッーと銃撃&瀕死の逃亡シーン。一切説明なく突っ走るのはタランティーノの得意ワザ。ゆるいラジオDJが流れる中での緊迫シーン,もう爆爆するしかない。裏切・仁義・任務・報復にまみれた男ども。音楽もプロットも最強かつ最狂だった。
あぁスカッとした!
大阪アジアン映画祭2024 〜 盗月者
第19回大阪アジアン映画祭 オープニングに行ってきた。チケットは売出開始後わずか4分で即売。なぜなら香港で人気絶頂のMIRROR 出演,2/9公開されたばかりアクション話題作だ。
開会セレモニーが終わり、香港ガラで香港監督陣の一言あいさつを経て,いよいよ上映。
ヤバすぎ,危ねぇ!ぐぐぐっ,前のめり。
ずっと緊張の連続で息継ぎできなかった。
秘蔵時計を狙う国際窃盗団。銀座の雑踏を縫いくぐり,香
哀れなるものたち 俺らは何に縛られてるの?
“欧州のはじまりゆうたら ギリシャどすえ。
神話やら 医術やら 芸術やら
哲学みたいなもんは
何千年も前からウチらの暮らしに
根づいてきました よってに
こないな画風と物語になったんどす。
もしも 鼻についたら堪忍しておくれやす”
..我が妄想.. (なぜか京都弁)
そんな監督のつぶやきが聞こえてきそうな一大絵巻だった。
博物館をぐるりと一周し、はぁぁもうお腹いっぱい 満足至福
PERFECT DAYS 私もヒラヤマだった。
ヴィム.ベンダースといえば「ベルリン・天使の詩」(1987年)だろう。
その映画には当時『刑事コロンボ』で人気絶頂だったピーター・フォークが出演しており、20代だった私は期待をこめて映画館へ観に行った。ところが、退屈で難解で、居眠りしそうで、何が言いたいのか正直よくわからんかった。アート系作家ってこんなんなんや、と全然内容が頭に入ってないのに「ベルリン、観てきたよ。まぁまぁやったワ」と粋がって大人
『枯れ葉』と、にわかフィンランド通
仕事はじめの週末、映画『枯れ葉』を観た。エピローグに流れるシャンソン『枯葉』(たぶん)フィンランド語の響きが心地よく、映画館を出てからもずっと脳内リフレインしていた私。
その夜、仕事場に偶然に北欧っぽいカップルが来店したため、思いきって“フィンランド人?”と聞いてみると
“そう!どうしてわかったの!” と大喜び
“今日、フィンランド映画を観てきてん”
ほぅら と『枯れ葉』のポスター見せると、