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平成とともに育ち、平成に先立たれる哀しみをぼくが背負ってやる!

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最近の記事

夜は藍

夜は藍、重なった藍だろう 灰になって白くなる朝のさえずりを浴びる そろそろ日も暮れてきて 淡い空に影が登ってくだろ ゆらゆら炎の熱が あの空を燃やして焦がしてくだろ La La La 炎の中でめぐる 遠い昨日も遠い明日も 絶え間なく燃える人の想いが あの空を焦がして夜にするだろ La La La 産まれたばかりのまだ小さな火の粉も 火と火と人とが重なり合って 炎になるのだろう 夜は藍、結んだ想いは 帳を壊す流れ星 眩しすぎて朝がやってくる 夜は藍、重なった藍だろ

    • 感情と引き換えに音楽性を手に入れた男の顛末

      この話は、現代では訓練を積んだ人間だけに違いがわかる純正律とよばれる美しく繊細な和音が使われていた時代よりも少し前に遡る。 人々は病気よりも、黒魔術を恐れた。 やがてくる古典音楽の最盛期に向け、音楽はより難解に発展していった。 狭き門の限られた人間たちが極端な信仰とも言える次元まで音楽は研磨されていった。 この時代に作られた音楽資料の大半が後の大戦で失われ、今日では再現不可能と言われている。 そして男もまた音楽の呪いに取り憑かれていた。 この世界では申し子と謳われてもな

      • 「寄り道」「道草」

        「寄り道」 悲しくもないし 可笑しくもない 寄り道もしない僕はいったい 何に成りたかったのだろう 小さな小さな種を 小さな花壇にそっと植えて 毎日水を差し 芽が出た朝にそっと微笑む そんな穏やかな昨日を重ねたいのに 生まれ落ちた瞬間から この道はまっすぐと死に向かっている 息が切れてたって、怪我をしたって なんでもなかったあの頃に 平坦な道を足元ばかりを見つめて歩いていた 振り返った時 僕の歩いた道は音もなく、瞬きもなく ただ夕闇の向こうに消えていった これが過

        • あの空の

          曇り募り積もってゆく 色のない雲が重なってゆく 何かになりたくて 何かをやりたくて 焦り陰り積もってゆく わからないまま取り残されてく 天井を埋め尽くす 太陽を探してる こころ鈍く 二度と戻れないくらいに 深い雲の山 壊れた僕の銃声ひとつ 雪崩を引き込んで 僕はどしゃぶり 君にどしゃぶり 砕け散った雨を拾い集めて 僕はどしゃぶり 君にどしゃぶり 遅すぎた春を駆け抜ける こころ軽く 夕立ち重ね着しようぜ ぬかるんだ場所で 暴れるぼくの歌声ひとつ 雨雲引き連れて

        夜は藍

          くるくるる|歌詞コード(仮)

          どこにこんな需要があるのか まったく皆無であろうと思いつつも 公開するコードがこんなにも恥ずかしいものになるとは思いもしなかった。 なんせ自分で弾いているくせに なんという名称のコードを鳴らしているのかわかっていないのだ。 昨今では「ギターコード坂引き検索サイト」なるものがあり 必死に検索をするものの 自分の抑えている指板のフォームが存在せず 音の成分表から最も近いものを選択し このコードは「C#79」ということにしよう。 などという、ミュージシャンの姿とは程遠い醜態を晒す

          くるくるる|歌詞コード(仮)

          スナフキン的

          「聞く」音楽から 音楽を情景に溶け込ませる「遊び」 それは純粋に音楽と人という、1対1の関係を超えて 人と環境と音楽とのマリアージュを追求する遊び ある人は歌い ある人は手を叩き ある人は耳を傾け ある人は話に夢中になる ステージライブ・クラブ・路上 ドライブ・食事・キャンプ 海、山、川、街、そしてあなた。 音楽と出逢うことで一層味わい深くなる そんな出逢いを探す旅 僕たちは旅人だ。 聞く人がいない音楽 みんながプレイヤーになる音楽 それは、その場にいるだけでも

          スナフキン的

          凩彩

          あなたの瞳が、凩を描いて あなたの頬も、遅めの紅葉狩り いつもの家路は、なぜだか空っぽで 僕の頬も、彩り恋しがり 伸びる影が地平線からこぼれ落ちる いつまでもいつまでも、帰れない星々は 触れそうなくらいに近くで祈ってる いつまでも触れない二人に凩を 降り注ぐ寒さ、躰に浴びて 壊れそうなほど、鼓動も早くて 小指で繋がって

          新曲「月に撃たえば」を1.75倍好きになる音楽旅行!

          先日突如発表された同氏の新曲「月に撃たえば」について リリース後のトイレ休暇に入っていたうんこ氏へ無理やりアポを取り付け ZOOMにてインタビューを血行! 解説も含め制作の裏話を根こそぎ話してくれたうんこ氏、ありがとうございました。 (トイレを我慢しているだけあって、終始不機嫌でした。) 「僕はロシアのスパイじゃないけど、この曲は2度死んだんだよベイベー。」 とどこか静岡のお金持ちの坊ちゃんの様な口調で話す同氏 少し時間を作って、音楽旅行にでかけましょう! 旅行が終わっ

          新曲「月に撃たえば」を1.75倍好きになる音楽旅行!

          月に撃たえば

          オーロラ羽織って、飛び立つ明け方 僅かに残った溜息を刺すの、月の眼差しで 心、走ってく 声が枯れるまで 手も足も、瞳さえも 捨て去ったとしても こはくが掴んだ、打ち上げ涙も 肌を撃つ寒さに恋文を書くの、月に撃たえば 雨の中、届けるの 雲の向こうでも、月に撃たえば 月に撃たえば

          月に撃たえば

          星が消えても

          ぼくたちの住むばしょから すこしだけ遠くの海で 大きな波と小さな波が 渚まで伸びては、溶け また伸びては、溶けてゆく。 まるで歌のように 小さく優しいメロディーや 大きく力強いメロディーを唄うように 海が唄うたびに、波が産まれています。 海は、海月が踊っている姿を見るのが好きでした。 月は明るく、海月は星のようにキラキラと光っています。 ぽうっと光る海月がみんなで踊るので あまりの美しさに 朝を招くのも忘れて、見惚れてしまうのでした。 海月は魚と遊ぶのが好きでした。

          星が消えても

          幸せの走馬灯

          幸せってなんだろう? そう問うことが増えた恵まれた時代に僕たちは生まれました。 近頃では、物の豊かさや金銭的な豊かさと 個人の幸せとは比例しないという事もあちこちで聞こえてきます。 僕も社員面談の時に あなたにとっての幸せってなんですか? 仕事を通じて実現できそうですか? というようなことを定期的に質問をしています。 時と共に移り変わっていくことだとも思いますし それがひとつであるわけもありません。 僕たちの多くが、自分の幸せとはなんだろう? と深く悩んでしまうのです。

          幸せの走馬灯

          うんこ

          うんこ それだけです。

          うんこ

          断ることの爽やかさ

          今回のnoteは、かなり逃げ腰及び腰です。 というのも、こんな記事書くべきじゃないと頭ではわかっているのに 吐き出したい気持ちが勝ってしまった内容だから。 こんな所でこっそり吐き出すなんてことも好きじゃないけれど 正面対決で産まれるものがあまり無いような気がしたので 線を引きながら、逃げながら卑怯な記事を書くことにしました。 ぼくのタイムラインにこんなツイートが流れてきました。 こんなニュアンスのツイートです。 私達は広告代理店として、お客様の商品をどう売るかを使命だと思

          断ることの爽やかさ

          今、僕たちに必要なのはデッサンだ。

          デッサンときいて何を思い浮かべるだろうか? デッサン=「絵」 ざっくりと、こういうイメージだと思います。 僕が考えるデッサンの結論は =「想うこと。」 今回はそういう話をします。 こういう経験はありませんか? 同じ人の話を、一緒に聴いていたのに なぜかあの人は話の背景まで知っている。 なんで?どうして?実は事前に知ってたの? 同じものを見聞きしたはずなのに、受け取る情報の量がぜんぜん違った。 という経験がありませんか? 前時代にくらべ、より多くコミュニケーション

          今、僕たちに必要なのはデッサンだ。

          どうして、謝るんだろう。

          僕たちはあまりにも多くのことを 「そういうものだから。」 と受け入れてきた。 そしてそれを教えるときも 「そういう決まりだから。」 というきまり文句で教えてしまう。 ぼくが「どうして謝るんだろう」を考えるきっかけになったのは ひとつのTweetからだった。 3歳の娘から「なんでいけないことしたら、ごめんねって言うの?」 と質問され、3歳の娘になんと教えたらいいのか難しくて困ってしまった。 という赤裸々な告白からだった。 「どうして、謝るんだろう?」 ぼくの

          どうして、謝るんだろう。

          こころの名前

          篠突く雨を掻きわけて走ったんだ 熱くなった吐息で ガラスの彩雲が溶け出し 音もなく、雫を垂らす。 まだ涼しさを残した仄日 当て所なく彷徨う僕は明日を抱え込むばかりでまだ空っぽだったんだ。 星がひとつ、凪を撃つ。 零(こぼ)れるんだよ、あなたのこころは。 僕はまたひとつ拾っては、指でなぞって___、溢れ出す。 言葉は水平線の向こうへ深く潜ってく。 明日、種を蒔こう 今日、咲いたこの花が枯れるのを 昨日、二人で見つめゆく日に 栞を挿みながら。 このこころに名前をつけよう。

          こころの名前