断ることの爽やかさ

今回のnoteは、かなり逃げ腰及び腰です。
というのも、こんな記事書くべきじゃないと頭ではわかっているのに
吐き出したい気持ちが勝ってしまった内容だから。
こんな所でこっそり吐き出すなんてことも好きじゃないけれど
正面対決で産まれるものがあまり無いような気がしたので
線を引きながら、逃げながら卑怯な記事を書くことにしました。

ぼくのタイムラインにこんなツイートが流れてきました。
こんなニュアンスのツイートです。

私達は広告代理店として、お客様の商品をどう売るかを使命だと思っているし命を賭けているのに「どうして商品が売れてないんだ!」と怒鳴り、決めつけるのはお門違いです。自社の商品を見直さないのは愚の骨頂ではないでしょうか。

概ねこんな具合のツイートです。

僕はどうしても違和感があり、普段ならうんこでもして忘れるところですが
とても賛同のリプが多く、僕はびっくりして漏らしてしまったのです。
忘れるどころかこびり付いて離れません。臭います。

僕の実体験として、そして今やっている事として
これが正解と言うつもりもないけれど、せめて僕のことは僕の納得のできるやり方をしようと改めて考え、ここにまとめている次第です。

1,出来ないことを出来ないと言う勇気を持つ。

僕が二十歳そこそこのとき、前職で知り合った方に
君は絵を描くの得意だよね?
と僕が美術を勉強していたことをきっかけに声をかけてくださりポスターの制作を依頼されました。

当時の僕はと言うと
「デッサンは得意ですがデザインは苦手ですよ・・・」
なんて曖昧な返事で逃げていたのですが
その方はぐいぐいとくる方で
「来週うちに置いでよ、昼もおごるしポスターの打ち合わせしようよ。」
と迫ってくるのに対し
もごもご返事をするだけで、はっきりと断ることができず
ずるずるとポスターを制作することになってしまったのです。

とうぜん、僕には手を負えない部分がたくさんあり
出来ないことをごまかしごまかし、時間がどんどん過ぎていく。
依頼主も、制作が遅れて困っているし
何度も何度も細かい修正が発生してしまい全然進まない。
友人や昔の仲間にバカみたいに迷惑をかけながら助けてもらい
申し訳無さと迷惑を大量生産しながら
最終的に中途半端なポスターを納品することになったのでした。

納品した少し後に、一応お礼の食事に誘って頂き
そしてこんな止めの一言を頂きました。
「ねえ、できないなら出来ないって初めから断ってほしかったな。」

返す言葉もない。
その人とは疎遠だ。
苦手意識が抜けず、なんとなく会いづらくなってしまった。

相手の力になれないことよりも
やりたくないこと、できないことは
明確に断ることが「誠実さ」であると、この出来事に教えられたのでした。

2,僕がやっていること

現在の僕の仕事は現場仕事が中心で、マンパワーの必要な仕事。
年がら年中採用活動をしていてその手段の一つとして、求人広告も出している。
もとより、人気のない業種で人は集まりにくく
事業所によっては結構厳しい条件での募集となってしまう事もある。

そして、広告代理店の皆々様に置かれましては我々の業種が常々
人手不足の最先端を走っていることをご承知いただいており
365日24時間体制で私共にご営業くださっている次第です。

僕はさきの経験を踏まえ、ご来社頂いた営業の方にいつも確認をしています。
「ぶっちゃけ、この求人の条件ってきついと思うのですが
広告を打てば採用につながると思いますか?僕のゴールは人を採用し、実際に一緒に働いていただくことがこの採用活動の目的としています。
うちの条件では、広告を打っても難しいと思うのであればご辞退頂いて構いません。」

この問いかけに対し、正直に無理だと思います。
もっと条件をなんとか出来ないのであれば広告は無駄ですから辞退させてください。と言ってくれた営業マンとはいまも付き合いがあり
互いに利益を生み合う関係に成長しました。

ぼくはこの「断る」営業はとても爽やかだし誠実だと思っています。

自分自身の能力を図ることは難しく、図り間違えで受注することももちろんあると思います。しかし、そういうやる気のある仕事の場合
成果が出なかった原因を相手のせいにするのは愚の骨頂
などと相手のせいにすることはないように思います。

とは言え、ぼくも長い間
「できない」と言うことは悪いことのように思っていたし
「断ってはいけない」と思っていました。

自分と相手の利益をしっかりと追求した場合
出来ないことを出来ないと断る勇気を持つことは
大きな信用を勝ち取るということ

間違っても、こんなウェブの隅っこであっても
引き受けた以上、よほどの予想外が無い限り

人のせいにするような人間にはならぬよう
僕は僕にもう一度言いたかったのです。

僕はどんな人間になりたいんだい?って。

ぼくの陰口で不快におもった方もいらっしゃるでしょう。
もっと優しくなりたいです。

ではまた。


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