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クボタマサヒコ
2020年9月11日 22:08
『僕はきっとこの温度を忘れることはないだろう。』中学生編 -8えっ、そこは普通ベースだろ…!そう思いっきり突っ込みたいところだったが、ここでヒサミツの気分を害してしまっては元も子もない。ようやくこの道に引きずり込んだ貴重なメンバー候補だ。パートはともかく今は仲間を集めるのが先決なのは間違いない。そうして僕は、メンバー探しに奔走することになった。といっても学年にたった4クラスしかない小
2020年8月22日 19:32
『僕はきっとこの温度を忘れることはないだろう。』中学生編 -7昨夜の日曜洋画劇場で『ベスト・キッド』を観たおかげで、興奮して寝付けずに絵に描いたような寝坊を喫した僕は、遅刻ギリギリで教室に飛び込んだ。真っ白な開襟シャツはすでに汗でぐっしょりだ。しかし今や気分はKARATEの達人、僕に案ずることなど何もない。これしきの事は「心頭滅却すれば火もまた涼し」、である。(このオープニング・タイ
2020年8月18日 19:45
『僕はきっとこの温度を忘れることはないだろう。』中学生編 -6「何だよ、見せたいのって。」ヒサミツが訝しげな顔をして、僕の部屋の本棚を手持ちぶさたに品定めをしている。遙か古(いにしえ)から、初めて訪れた部屋において繰り返し行われてきたであろう、ささやかな通過儀礼である。しかし、僕の一番の愛蔵書である宮沢賢治大全集には微塵たりと興味を惹かれなかったようであり、遺憾ながら彼は早々にテレ