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何事も節度よく

ども
精神科勤務+外来相談
専門学校外部講師脳神経学
をしてる者です

俺はまだ本気を出してないだけ
って視点ありますよね(゚∀゚)

 別にこの漫画やら映画の話ではなくて
そういう事を発言する人ってリアルにも
意外と多くないです?(⌒▽⌒)

 発言せずとも
そういう思想の人は多いのではないでしょうか?

我々の精神科における世界では
この視点、思想は
大事な評価となります

これは
発言内容に左右されず

人間の1種の防衛反応でして
自分が傷ついてしまうのを
避ける思考として捉えた方がいい

逆に
精神科で入院する事になる方や
外来で相談をしにくる方やらに
ホンマに多いのは

全力を常に出すことが正義

という厄介な思想です

 本来自分を守るためにも
脳は全力ではなくて余力を必ず残して
進んでいます

そもそも人間の構造上
全力ってのは危険ですよね

心臓も
我々が突然走ったり
逃げたりする際に対応できるように
余力をもって普段は拍出しており
緊急時なんかは強く心筋が拍出します
緊急時ってか、
電車に間に合わせようとして急に走るとか
お腹痛くなって小走りでトイレに駆け込むとか

それでも心臓は決して全力ではない
心臓が全力で拍出する時は
もうそれは心臓疾患です

なので
1番良いとされる状態とは
全力なのではなくて
55%くらいで余力をもち
少しだけリラックスした状態なのです

コスパも良くて
パフォーマンスレベルも高い

何より持続可能です

これは心臓の話ではなくは
人間の中の構造の話です
つまり、

人間の話です

人間もね
何かしらの作品を産み出すって際も
仕事にせよ
スポーツとかにせよ
全力で!!
みたいな風になる事がありますよね

でも
プロフェッショナルになればなるほど
いい意味で
全力ではなく
ちょうどいい出力を探していくのです

車も最大時速200km出せる車でも
だからって
180kmとか出す方がいいとかならないですよね

いつでもブレーキがかけれて
いろんなトラブルにも対応できるくらいの
30〜60km
くらいがやはりベストなのです

なんやかんやでね

全力はコスパもパフォーマンスも悪い

もちろん
全力なんて出せば
翌日から使いモノにならんくなるでしょう
関節痛+筋肉痛+疲労+免疫低下→風邪……etc

しかも全力を出して
結果が伴わない際には人間の精神は
壊れやすくなります

そう
文字通り
全ての力。
を出して結果がでなかったという事実になってしまいます

それを受け入れる程に
人間は強く設計されてません

なので、
改めて
人間は全力ではなく
余力をもち
毎日こなしていけるLEVELの設計が大事

心臓のように
普段は55%程度で
緊急時には70%くらいになるけど
またすぐに戻って

ってね

なので
まだ本気じゃない
全力ではない
まだやれるけどやる気ないだけ
まあ全力でやればいけるけどね

と、
日常生活では
このような
見てられないような
情けない言い訳に聞こえますが

実際は
大事な大事な
防衛反応なんでした

なにごとも
本気!全力!Maxで!
ってなる気持ちは分かります

がね
それは

[壊れる危険性とSET]
という事

必ず理解しておいてください

精神科で
もう数え切れぬくらい
出逢ってきました

全力を出しすぎて崩壊した方
毎日本気すぎてある日壊れた方
完璧主義すぎて爆発する方

やはり
何事も節度が大事
という本質に戻るんですよね

良い結果を生みたいならば
全力でもなく
手を抜きすぎる事もなく

55%程度を
持続していく

まるで
心臓のように
血圧のように
体温のように
脈拍のように

高すぎず
低すぎず

高くても駄目
低くても駄目

みな様も
自分のお身体を
大切に。(´ω`







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