天才の脳みそはどこがぶっ壊れているか。

天才というのは何かに没頭できる人のことを指す。単純に物事に没頭することなら誰にでもできることなのだが、天才の場合はその没頭できる時間が他の人よりずっと長い。中には常にずっと考えてる人もいる。

どうしてこんなことが起こるのかというと、天才の脳みその中にある「物事に満足する」という回路がぶっ壊れているからである。多くの人は「ここまでいけば上等」だとか「ここまではいっておきたい」というような合格ラインや最低ラインを設ける。年収1000万円欲しいなとか、結婚して子供を作って家を買えれば幸せだなといった価値基準である。しかしこうした人生の合格ライン、最低ラインというのは自分で考えたものではなく他人の評価基準に沿っているので、何かに没頭していてもちょっとしたきっかけですぐに没頭のスイッチが切れて日常に戻っていってしまう。

しかし天才はいちいちそんなことは考えない。彼らは何かに達成感や幸福感を覚えることはあってもそれらに満足することはない。満足しないので何か大きなこと成し遂げてもまた次の好きなことに没頭し始めるのである。彼らには他人基準の合格・最低ラインがないので満足することを知らないのだ。その結果、常人にはできないような長い時間を努力の作業のために割くことができるようになった。

またそういった作業は彼らにとっては努力ですらなく、ただの遊びである。だから天才には目標なんていらない。彼らは目の前の作業を淡々とこなしていくだけで、必要なのはそのための環境だけである。目標があるとすればその目の前のことだが、集中するための回路がすでに出来上がっているのでいちいち目標を意識して設定したりしない。

「え?目標の設定?そんなもの必要ないよ、だって目の前にすでにあるじゃない」

好奇心が湧いたその瞬間から、彼らの体は勝手に動いているのだ。


そしてもうひとつ、彼らは多くの人がやるような自主規制をしない。規制をしないどころかその種の制限を取っ払うことに力を注ぐ。なぜなら制限があると作業をするのに邪魔だからだ。この制限が、ある場合には労働時間であり、就業時間が決まってると鬱陶しく感じる彼らはそれを定めずにずっと働いていることがある。しかしそれも考えてやっているのではなく、それが一番最適な環境であり単純にすぐできるからそうしているのである。

どうしてこういった自主規制の緩和が可能なのかと言うと、彼らは「人からどう思われるべきか」という制限を一番最初に撤廃しているからである。「人からどう思われるべきか」という制限を排することで私たちは自分の心の声に忠実になることができ、その結果スムーズに作業に没頭できるようになる(そもそもそのような実際の作業に関係ないことを考えていたら作業に没頭できない)。

「他人の言葉なんてすべて聞いていたら好きなことはできないよね?じゃあ無視しよう。その方が合理的だ」


人は作業に没頭すると不安を感じることもなくなる。なぜなら彼らにとって大切なものはいつも彼らのすぐ目の前にあり、余計な感情や物事が入り込む余地もなく、彼らの心はそれで満たされているからだ。

こういった状態をフローと呼び、人間が感じられる幸福の種類の中でも最大のものと言われている。

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