怖いお話ネット

怪談・怖い話・不思議な話・都市伝説など、厳選してお届けしています。(こわイイ話、笑える…

怖いお話ネット

怪談・怖い話・不思議な話・都市伝説など、厳選してお届けしています。(こわイイ話、笑える話含む)|洒落怖|ほん怖|未解決事件|歴史ミステリー|異世界|未来人|オカルト|山にまつわる怖い話|スピリチュアル|ネットで有名な怖い話|https://kowaiohanasi.net/

マガジン

  • 怪異・怪談・怖い話・不思議な話

    #怖いお話ネット怪談 #怖い話 #怪異 #怪談 #ホラー #異世界 #不思議な話 #奇妙な話 #創作大賞2024 #ホラー小説部門

  • 都市伝説・陰謀論

    • 8本

    ネットで有名な定番都市伝説|当局が一切関知しない陰謀論|世界の様々な分野から禁断のウソかホントかわからないやりすぎ都市伝説…まで幅広く網羅|信じるか信じないかは、あなた次第。 #陰謀論都市伝説 #陰謀論 #都市伝説 #怖い話 #やりすぎ都市伝説

  • 創発共同マガジン

    • 19本

    多元的思考のクロスロード:創発マガジン Emergence Magazine: Collective Intelligence クリエイターによるクリエイターのためのクリエイティブライフ

  • 統一教会関連資料

    • 11本

    旧統一教会(家庭連合)にまつわる資料・情報 #統一教会関連資料 #統一教会 #旧統一教会 #家庭連合 #指定宗教法人 #勝共連合 #文鮮明 #韓鶴子 #洗脳 #カルト #マインドコントロール #霊感商法 #統一協会 #原理研究会 #原理運動 #統一教会解散命令

  • 青空文庫・現代語訳リライトプロジェクト

    青空文庫の名作を現代文にリライトしています。 #青空文庫 #青空文庫リライト #怪奇小説 #怪奇譚 #怪異談 #怪談 #怖い話

記事一覧

一人暮らしを始めた娘に訪れた怪異【稲川淳二オマージュ】

私の友人にね、娘さんがいるんですよ。久しぶりに彼から電話があって、娘さんがラジオ局に就職が決まったっていうんですよ。 良かったじゃない!って言ったら、娘さんが「…

3

幻覚か現実か、オダギリさんの悪夢【稲川淳二オマージュ】

東京に本社を構える食品会社の中堅社員、オダギリさん。 この春、新製品の下見と打ち合わせを兼ねて、若手社員二人と共に冬真っ只中の東北へ出かけたのが始まりだった。 出…

9

ブラインドの隙間【稲川淳二オマージュ】

岡山での話しなんですがね。会社勤めをしている若い女性で、仮にアヤコさんとしておきましょうか。 彼女の入居したアパートというのは、建物は古いんです。でも中はリフォ…

彼岸の呼び声【稲川淳二オマージュ】

北陸の海岸を夏の日がオレンジ色に染めてもう日はだいぶ西に傾いている。波打ち際を三人の若者がやってきた。と、キラキラと輝くすぐ傍の沖合で、何かがひょこっと現れて消…

六甲山中の幻影―メリーさんの館の謎【稲川淳二オマージュ】

大阪でラジオ番組をやっている城田さんが話してくれた恐怖体験についてお話しします。舞台は兵庫県の六甲山中、あるいはその近辺。そこには「メリーさんの館」という名前の…

奥多摩の古旅館【稲川淳二オマージュ】

これはねぇ、不思議な話なんだけど、私が経験した話なんですよ…… 奥多摩にね、東京から見える日の出を録りに行こうと言うことになりまして、正月に放送する日の出を12月…

山ばあちゃん【怪談・怖い話】

小学校の頃の思い出は、今も心の中に鮮やかに残っている。実家はど田舎で、公園なんておしゃれなものはなく、学校が終わると友達と山や神社で遊ぶのが定番だった。 特に、…

雨の日のおんな【怪談・怖い話】

雨の日の町は、どこか現実とは異なる空間に変わる。街灯に照らされた道路が雨に濡れ、光が滲んで妖しく揺れる。そんな中、あたしの住む町には、奇妙な都市伝説がささやかれ…

ねんねこ坂【稲川淳二オマージュ】

「怪談話をどうやってまとめているんですか?」と聞かれることがある。 話が最初からきちんとまとまっていることは少ない。地面からちょこっと飛び出ているものを見つけ、…

夜窓人面浮遊考【稲川淳二オマージュ】

私がレギュラーをしていた番組があるんですよ。若い子が対象の番組でね。曜日のレギュラーをやっていたんです。私がその番組を辞めて何年か経った頃、その番組の500回記念…

紫の座布団【稲川淳二オマージュ】

不思議な話、って、ありますよねえ。 その日は、私の友人と、その友人の先輩という人と、三人で、久しぶりに会うことになっていました。久しぶりに会ったので、飲みに行っ…

見えない壁

数年前のこと、俺がまだ中学生だった時の話だ。ちょうどその日は、雑誌の懸賞ハガキを出すために駅近くの郵便局に向かっていた。俺の住んでいる地域はK県の田舎で、最寄り…

夢の家に隠された悪夢【怪談・怖い話】

長くなるけど、少し我慢して聞いて欲しい。 3年位前から為替を始めたんだが、向いていたんだか、ラッキーだったんだかで、4000万の原資が6億ちょいまで増えたんだ。 なん…

偽りの管理人【怪談・怖い話】

私はかつて、大学の片手間で定食屋の配達員のバイトをしていました。そこは長年にわたり、近隣の学生マンションへの宅配をメインの業務としてきました。しかし、ある出来事…

湖畔のキャンプで消えた娘と謎の友達【怪談・怖い話】

一年前のことだった。私たちと友人家族は、とある湖の近くでキャンプを楽しんでいた。チェックインは昼の1時、テントの設営を終え、大人たちは休憩、子供たちは周辺で遊ん…

コンクリートの向こう:誰かが見ていた【怪談・怖い話】

俺が小学生だった頃の話だ。三階の廊下の奥に、どこにも通じていないドアがあった。そこを開けると外に出られるが、行き先は何もない空間。よく小学一年生たちが鬼ごっこに…

一人暮らしを始めた娘に訪れた怪異【稲川淳二オマージュ】

私の友人にね、娘さんがいるんですよ。久しぶりに彼から電話があって、娘さんがラジオ局に就職が決まったっていうんですよ。 良かったじゃない!って言ったら、娘さんが「一人暮らしをしたいと言ってる」って言うんですよね。 今まで親元で暮らしてさ、社会人になっても家から通って、結婚したら家庭に入っちゃうから、少しの間でもいいから一人暮らしがしたいと言い始めたというんですよ。で、私が「いいんじゃないの、あんたの娘さん良い子だし、しっかりしてるしさ」って言ったんですよね。 そしたら、どの

幻覚か現実か、オダギリさんの悪夢【稲川淳二オマージュ】

東京に本社を構える食品会社の中堅社員、オダギリさん。 この春、新製品の下見と打ち合わせを兼ねて、若手社員二人と共に冬真っ只中の東北へ出かけたのが始まりだった。 出発前、彼は部下たちに向かって、 「あのな、この時季は新鮮な魚で雪見酒、これはもう、最高だぞ!」と ご機嫌で言いながら旅立った。 東北に到着すると、すぐに会社へ向かい、工場の下見や打ち合わせを行い、全て順調に終えた。 帰り際、取引先の方と「じゃ、また後で、宿に伺いますから、 ちょっと一杯行きましょうか」と約束し、宿に

ブラインドの隙間【稲川淳二オマージュ】

岡山での話しなんですがね。会社勤めをしている若い女性で、仮にアヤコさんとしておきましょうか。 彼女の入居したアパートというのは、建物は古いんです。でも中はリフォームされていて、壁も台所も綺麗だし、畳も新しい。それで家賃が安い。狭い路地をはさんだ向こうにもアパートが立っているんで、日当たりが悪いんですよね。部屋に日がさすのは、お昼の前後。その短い時間だけ。雨が降っている朝なんて夕方のように暗いんです。それでもまあ、家賃は安いし、部屋も綺麗だし、今のところは納得してたわけだ。

彼岸の呼び声【稲川淳二オマージュ】

北陸の海岸を夏の日がオレンジ色に染めてもう日はだいぶ西に傾いている。波打ち際を三人の若者がやってきた。と、キラキラと輝くすぐ傍の沖合で、何かがひょこっと現れて消えた。「あれは何だろう」「え、何が?」「いや、今あの辺りに何か見えたような気がしたんだ」眩しく照り返すその辺りを指を指して見せた。二人が目を細めてそちらを見たんだけども、何も見えない。「おい、なんにも見えないじゃないか」「確かにそれは見えたんだけど、消えたんだ。それは人間のように見えたんだけどなぁ」「ふーん、じゃあサー

六甲山中の幻影―メリーさんの館の謎【稲川淳二オマージュ】

大阪でラジオ番組をやっている城田さんが話してくれた恐怖体験についてお話しします。舞台は兵庫県の六甲山中、あるいはその近辺。そこには「メリーさんの館」という名前の不気味な洋館が存在すると言われています。この話はかなり古くから伝わっているもので、その館を実際に見た者と見ない者がいるというのです。 城田さんは友人と一緒に「メリーさんの館」を探しに出かけました。彼らは車で山中を走り回り、夕方になってもその建物を見つけることができませんでした。「もうそろそろ帰ろうか」「いや、もうちょ

奥多摩の古旅館【稲川淳二オマージュ】

これはねぇ、不思議な話なんだけど、私が経験した話なんですよ…… 奥多摩にね、東京から見える日の出を録りに行こうと言うことになりまして、正月に放送する日の出を12月に先に録っちゃおう……ってね。結構、こういうことするんですよ、メディアは(笑)。 都会での仕事が終わった後、奥多摩に向かったのも遅い時間でしたから、目的地に着いたのは夜中の1時ぐらい。奥多摩って空が狭いんですよ。山が寄り添うように迫っているから、星は見えるけど空が狭い。 遅く着いたら、旅館の女将さんがわざわざ待

山ばあちゃん【怪談・怖い話】

小学校の頃の思い出は、今も心の中に鮮やかに残っている。実家はど田舎で、公園なんておしゃれなものはなく、学校が終わると友達と山や神社で遊ぶのが定番だった。 特に、お気に入りの山があって、目印さえ守れば子どもでも頂上まで行ける。そこには小さな祠があった。猪が出るから目印から外れちゃダメと大人たちに言われていたが、反対側には何があるのか、どうしても気になって仕方がなかった。 ある夏休み、友達に内緒で山に行くと言って、一人で冒険に出かけた。頂上に着くと、祠の裏側に崩れた看板と通れそ

雨の日のおんな【怪談・怖い話】

雨の日の町は、どこか現実とは異なる空間に変わる。街灯に照らされた道路が雨に濡れ、光が滲んで妖しく揺れる。そんな中、あたしの住む町には、奇妙な都市伝説がささやかれる。雨の夜にだけ現れる「雨の女」の話だ。 ある晩、駅から家へ帰る道すがら、土砂降りの雨があたしを打ちつけた。傘を差している意味がないほど、ズボンの裾から靴の中まで水浸しだった。そんな中、家に近づくと一人の女性が街路の片隅に立っているのが見えた。真っ白なワンピースに、長い黒髪が濡れて背中に張り付いている。ふとした瞬間、

ねんねこ坂【稲川淳二オマージュ】

「怪談話をどうやってまとめているんですか?」と聞かれることがある。 話が最初からきちんとまとまっていることは少ない。地面からちょこっと飛び出ているものを見つけ、それが壺の破片だと気づき、周りを掘っていくと形が見えてくるが、すべてが揃うわけではない。 欠けている部分があり、時間が経つとまた破片が見つかることもある。そうやって少しずつ組み立てていく。時には、分からない部分を推測して埋めることも必要だ。 話も同じように、破片を集めて形を作る。しかし、全てが揃うわけではなく、何

夜窓人面浮遊考【稲川淳二オマージュ】

私がレギュラーをしていた番組があるんですよ。若い子が対象の番組でね。曜日のレギュラーをやっていたんです。私がその番組を辞めて何年か経った頃、その番組の500回記念だっていうので、呼ばれていったんです。 こういうお話をしてますから、私の受け持ちは怪奇な部分の話しだったんですが、私のスケジュールの都合で、出るのが他の曜日になっちゃったんです。そうしましたら、「稲川さん、こういう写真があるんです。これを読んで紹介して下さい」って、心霊写真を渡されましてね。それは既に番組で紹介した

紫の座布団【稲川淳二オマージュ】

不思議な話、って、ありますよねえ。 その日は、私の友人と、その友人の先輩という人と、三人で、久しぶりに会うことになっていました。久しぶりに会ったので、飲みに行ったんです。そうしたら、その席で先輩が、「稲川さん、不思議なことって、ありますよね」と話し始めたんです。 その先輩が言うには、昔、自分が友人に話したけれども、その後すっかり忘れてしまった話があるんだそうです。「その友人に言われて、思い出したんだけど、今度お会いしたら、稲川さんに話そうと思っていたんですよ」と。 その

見えない壁

数年前のこと、俺がまだ中学生だった時の話だ。ちょうどその日は、雑誌の懸賞ハガキを出すために駅近くの郵便局に向かっていた。俺の住んでいる地域はK県の田舎で、最寄り駅から続く大通りも人通りや車通りが少ない場所だった。 新しく手に入れたばかりのiPodをいじりながら歩いていたから、前をあまり見ていなかったのがいけなかった。郵便局まであと数十メートルというところで、突然、頭から何かにゴツンとぶつかり、尻餅をついた。驚いて周りを見渡したが、人影もなければ障害物もない。目の前にはただ、

夢の家に隠された悪夢【怪談・怖い話】

長くなるけど、少し我慢して聞いて欲しい。 3年位前から為替を始めたんだが、向いていたんだか、ラッキーだったんだかで、4000万の原資が6億ちょいまで増えたんだ。 なんで、親孝行も兼ねて、丁度売りに出てた隣の家を買い、元々住んでた家ともども更地にして二世帯型の住居を建てることにした。 で、この時俺が拘ったのが、防音設備の整った地下室。 カラオケが趣味だったんで、専用のカラオケルームにしたかったんだ。 地鎮祭も無事終わって着工後は、毎日差し入れ持っていったりして、工事が進んでいく

偽りの管理人【怪談・怖い話】

私はかつて、大学の片手間で定食屋の配達員のバイトをしていました。そこは長年にわたり、近隣の学生マンションへの宅配をメインの業務としてきました。しかし、ある出来事がきっかけで、一切の宅配を拒否するようになったのです。 その頃、私は夜な夜な、ある古びた学生マンションへ注文を受けることがありました。マンションの外観はボロボロで、無人のように見えました。それでも、中から「管理人室です」という声が聞こえたため、私は戸口を叩きました。するとヒョロっとした男がドアを開け、私は安心して食事

湖畔のキャンプで消えた娘と謎の友達【怪談・怖い話】

一年前のことだった。私たちと友人家族は、とある湖の近くでキャンプを楽しんでいた。チェックインは昼の1時、テントの設営を終え、大人たちは休憩、子供たちは周辺で遊んでいた。その時は平和で楽しい時間が流れていた。 夕食の準備が整い、子供たちを呼び戻そうとしたところ、当時小学校1年生の娘が見当たらなかった。子供たちに尋ねても、さっきまで一緒に遊んでいたというだけで、行方はわからなかった。 キャンプ場は閑散としており、私たちのグループともう二組のグループしかいなかった。見通しの良い

コンクリートの向こう:誰かが見ていた【怪談・怖い話】

俺が小学生だった頃の話だ。三階の廊下の奥に、どこにも通じていないドアがあった。そこを開けると外に出られるが、行き先は何もない空間。よく小学一年生たちが鬼ごっこに夢中になり、このドアを開けてしまうことがあった。結果、三階から落ちて即死する事故が頻発したんだ。俺の記憶では、一年間で十人近くの生徒がこの事故で亡くなったと思う。さすがに学校側もこれを重く見て、対策を講じることになった。 その結果、問題のドアはコンクリートで埋められた。外から見ると、三階のドアから地面まで血の跡が残り