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またつくればいい

なんとなく続けているものだらけの生活。気づいたらまた同じことしてる。でもそれで何不自由のない生活でもあったりしてもやもやしてくるのだ。そんな生活を幸せと感じたらいいのか、苦痛と呼んだらいいのか正直なところ判断がつかない。いまの生活には何年も前の自分が望んでいたものが何個も含まれているからきっとこれは夢が叶ったとも言える、つまり幸せなのだとも言えるのだと感じるときもある。一方で、到達してしまった。すべてが到達したわけではないけれどいくつかは自分が望んだものになってしまって、そこから身動きが取れなくなってしまったかのような気持ち。ただただ享受すればいいのだけれど、抵抗がある。というか、つまらないのだ。つまらない、それがこの感情をいちばん掴まえている。

思い返せばいつもそう。
なにかにひたすら打ち込んで、確かに手に入れる。
そこでの私は自由を得る。そして弛緩していく。緊張しなくても体が動くから。
そしてどうするか考えるようになる。

最後には違う道に行ってみようという好奇心が湧き立って、そこを離れるのだ。

新しい場所で生まれて、幼生から必死に成体になろうと努力して、しっかり成長できたと感じたときに、その場所を離れてまた違うところで生まれ変わるかのように私は生きてきたらしかった。記憶を振り返ると、どうやら私はそうやって生きてきた。

またつくればいいや、と繰り返して。


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