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「The Modern Vol.3」
久松彩子さんと吉川由里子の現代曲を取り上げたデュオです。
久松さんは久松雅紗恵さん、吉川さんは吉川雅楽巴里さん。
お二人の演奏は、2022年8月に国立能楽堂で開催された「第二回 奥田雅楽之一 演奏会」
の「清経」(合奏)で拝聴しています。
今回はお二人での演奏とのこと、また現代曲とのことで、とても楽しみに伺いました。
1曲目「絃の春秋」(いとのしゅんじゅう)は箏の一音から始まります。
その一音
「ラガヴーリン62 第10回記念公演 箏・三絃・胡弓コンサート」
東京藝術大学邦楽科生田流箏曲同期生の会の演奏会です。
62とは、大学を卒業された年とのこと。
それから30ウン年?
それぞれが演奏活動を続けられてきて、このコンサートで一同に会します。
大学に入るまでのバックグラウンドも、卒業してからの環境も音楽性も様々。
ある意味、メンバーの共通点は、あの時あそこに一緒にいた、というだけと言っても過言ではないと思います。
そんな方々が、30年以上もそれぞれの
「和と洋の響演 上下天光 其の参」
バリトン・ピアノ・篠笛・箏という不思議な4人組。
音楽の玉手箱を開けたかのように、きらめく曲が次から次へと現れて、目を離す、もとい、耳を離す隙もありません。
実は超絶技巧満載らしいのですが、それを全く感じさせず、さらりと演奏されている4人をみていて、以前パーカッショニストの會田瑞樹さんがおっしゃっていた言葉を思い出しました。
「音楽の下僕たれ」
まさに、音楽の下僕たる4人組です。
前半は、二人
「第9回 山本亜美 箏 二十五絃箏リサイタル ~手繰る、みちしるべ~」
昨年行きそびれてしまった山本亜美さんのリサイタル。
ようやく行くことが出来ました。
今年のテーマは「手繰る、みちしるべ」
様々なご縁が繋がり実現したという、貴重なプログラムを披露してくださいました。
まずは何と言っても、「太助箏」
江戸時代の名工、菊岡太助が作った箏が、100年以上の時を超えて、舞台に登場しました。
美術館のコレクションになってもおかしくない、骨董品のような楽器です。
それが、
「お茶の間サイズの現代音楽史♪ 作曲家山本和智 自作を語る」
山本和智さん作曲のウワサの「糸電話」が演奏される、と聞いて馳せ参じました。
公益財団法人うらやす財団主催「現代音楽レクチャーシリーズ お茶の間サイズの現代音楽史」(全6回)の最終回。
楽しそうなシリーズですが、その存在を知ったのが最終回、というのが悔やまれます。
それでも、とても聞きたかった「糸電話」ならぬ、「3人の箏奏者と室内オーケストラのための『散乱系』」を体感出来て、とても楽しかったです