皇位継承は…… 応神天皇六 神話は今も生きている ことの葉綴り六二五
住吉大社と神功皇后と兎
おはようございます。十一月十五日は七五三。七五三参りの晴れ着姿のお子さん、みんな、可愛らしいですね!どうか、健やかに成長されますように!
暦は、六曜は「友引」で朝と夕方が吉。何事も勝ち負けのない日。十二直は「定」で、物事の善悪が決まる日。開店、開業、建築、引っ越し、種まきに吉。
二十八宿は、「張」で、祭祀、お参り、婚礼、お祝い事、就職に吉、種まきは大吉! そして、ご神事に関する吉日の「神吉日」です。
先日、大阪のすみよっさんこと「住吉大社」さんにお参りをしてきました。
こちらには、墨江大神さま(住吉大神さま)、と、神功皇后さまがお祀りされています。
今、綴っている、応神天皇の母神さまですね。
そして、墨江大神さまは、父、仲哀天皇と神功皇后さまの、ご神託に降りていらした神さまです。
「住吉大社」さんは、神功皇后さまが、摂政されて十一年(211年)の辛卯年の卯の月の卯日に、ご創建されて、千八百年以上の歴史ある古社。
卯こと、兎さんとのご縁深いお社で、かわいらしい兎兎の手水舎さんがお出迎えしてくれます。
<ことの葉綴り>全体のご案内
この「言の葉綴り」は、神話の物語を神さまごとに「マガジン」に分けて読めるようになっています。
「神さまも“失敗して成長した”」と、魅力的な神さまごとに18のマガジンに分かれています。全体のご紹介は、こちらをどうぞ。
600回の節目に、まとめてみました。
最新のマガジンをつくりました!
神話19 成務天皇・仲哀天皇と神功皇后
<応神天皇さま これまでの物語>
神功皇后さまの皇子、品陀和氣命さまが、第十五代応神天皇にご即位されて、やがて、次の皇位継承の物語になります。
皇位を継ぐ候補には、大山守命さまと、
大雀命さま。
そして、もう一柱、応神天皇さまは、寵愛する妃の皇子宇遲能和紀郎子が可愛くて仕方なく、皇位を継がせたいと思うほどでした。
そして、母の違う兄大山守命さまと、大雀命さまに、「年上と年下の子のどちらがかわいいか?」という問いかけをされたのです。
そうした天皇のお心を察知されていた大雀命さまは、「まだ行く末もわからない年端もいかない年下の子が、かわいいと思います」とお答えになります。
それを聞き大喜びされた父、応神天皇さま。
大雀よ、そなたの言ったことが私の思いである!!
そして、天皇は、三柱の皇子をはじめ、家臣たちに次のような詔、ご命令をだされたのです。
三柱の息子たちへのご命令とは?
大山守命は山海の政をせよ。
大雀命は食國の政を執りて白したまへ。
宇遲能和紀郎子は天津日繼を知らしめせ。
よいか。
大山守命よ。そなたは、海、山、山を守る人々をつかさどり政をおこないなさい。
大雀命は、天皇の統べる国の政を補佐する任にあたりなさい。
そして、宇遲能和紀郎子よ。そなたを、皇位継承者とする。天皇の位につき、天下を治めよ!
おどろきの詔に、三柱の皇子も、家臣たちも、皆、誰もが驚かれたでしょう。
けれど、大雀命さまは、父である天皇の詔(命)に背くことはけっしてありませんでした……と、続きます。
……そして、神話は、応神天皇さまが、これほどまでに寵愛された妃、宮主矢河枝比賣さまとの出会いの物語へと入っていくのです。
―次回へ
#一度は行きたいあの場所
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