見出し画像

恋の噂が……仁徳天皇十二 神話は今も生きている ことの葉綴り六八九

冬の満月

おはようございます。一月十八日(火)の暦は、六曜は「先負せんぶ」で午後が吉。万事に平静をよしとして控えめにしていい日。十二直は「やぶる」の物事を突破する日。人の説得、家の取り壊し、訴訟などに吉。二十八宿は「」で、薬の飲み始め、婚礼、設備工事、開店開業に吉。
そして今年初めての満月ですね。凍てつく冬の夜空のお月さま。どんなでしょうね。地球も世の中も平穏であるように手を合わせたいです。
前回書いた「喜び」につながる「~~み」の言の葉探し。今朝は、「睦み」が浮かびました(^^)。
と、今朝開くと嬉しいメッセージを。皆さん、いつもありがとうございます。さて、神話の物語に入ります。

画像1

<ことの葉綴り>全体のご案内
「ことの葉綴り」は、神話の物語を、神代から神さまごとに20の「マガジン」に分けて、すべて読めるようになっています。

最新は「神話20 八幡大神さまこと応神天皇さまの物語 」です。

画像2

恋の噂好きは今も昔も

聖帝ひじりのみこと」と呼ばれた第十六代、仁徳にんとく天皇さまの皇后石之日売命いわのひめのみことさまは、とても嫉妬深いことで知られていました。
あるとき、皇后さまが、木(紀)の国へと船で出かけられている間に、異母妹の八田若郎女やたのわきいらつめさまを、宮中に引き入れられてお妃にされて、寵愛されました。

恋の噂は広まるのも早い。これは今も昔も同じようです。

皇后石之日売命いわのひめのみことさまは新嘗祭の酒宴にお使いになる「御綱柏みつながしは」の葉を、船に積み大和へと戻る旅路の途中のことでした。

難波の船着き場に、吉備の国出身の「水取司もひとりのつかさ」という飲料水を司る役所の一人の人夫が、故郷へ還ろうとして、その船着き場にやってきていたのです。
そこに、皇后さまに仕える女官が乗る船もやってきました。
皇后さまの乗船された船は、一足先にすでに出港されていました。
きっと、人夫と女官は宮中での顔見知りだったのかもしれません。
人夫は、女官をみつけると、噂話を聞かせたのです。

天皇さまは、近頃、八田若郎女やたのわきいらつめさまと結ばれて、昼も夜もご一緒に戯れて遊んでいらっしゃるんだよ。
皇后さまは、この情事をご存じないからか、のんびり遊びに幸行されておるんだろうな~

人夫たちをはじめ、宮中では誰もが知る噂になっていたのでしょうね。

それを聞いた女官の顔は真っ青です!!

これはヤバい!! 急ぎで知らさねば!!

女官は、自分たちの乗る船を急ぎ進ませて、皇后さまの御船を追いかけました。
そして、皇后さまの船に乗り移ると、難波津で人夫から聞いた“恋の噂”の話を、ありのままつぶさに、まるで人夫が話すように再現して報告したのでした!!!

それを聞いた皇后さまは……

想像するのも怖いですね~(^^)
って、神話って、こんなお話も沢山残っているのがおもしろいですよね。
さて、皇后さまどうされるでしょう?

画像3


―次回へ
#みんなでつくるアルバム
#古典がすき


この記事が参加している募集

古典がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?