神のお告げに……仲哀天皇 神話は今も生きている ことの葉綴り五九八
秋の夜空が楽しみ
おはようございます。めっきり気温が下がり本格的な秋が到来しましたね。皆さん、お元気ですか?
昨夜の十三夜、お月さま、ご覧になれましたか?
明日の満月も、秋の夜空、見上げたいですね。
さて、十月十九日(火)の暦は、六曜は、勝負なしの「仏滅」。
十二直は、すべてが満たされる「満」何事も控えめがよし。祭祀、お参り。婚礼、お祝いごと、引っ越し、旅行、種まきも吉。
二十八宿は「翼」で、植木の植え替え、耕作のはじめ、種まき、旅行にいい日。そして、ご神事に関することが吉の「神吉日」です。
今日、noteを開くと嬉しいお知らせが! 皆さん、いつも、ありがとうございます。今日も一日佳き日で笑顔がいっぱいありますように!!
<ことの葉綴り>全体のご案内
この「ことの葉綴り」は、神話の物語を神さまごとに「マガジン」に分けて、すべて読めるようになっています。
「神さまも“失敗して成長した”」と、魅力的な神さまごとに18のマガジンに分かれています。
最新のマガジンは、倭建命(日本武尊)さまの物語です。
皇后に取りつかれた神のお告げ
第十四代仲哀天皇は、熊曾征伐のために、九州の「筑紫の訶志比宮」(福岡県香椎)で、神帰せをおこなわれました。
天皇自らが、ご神霊をお招きする琴を弾かれ、重臣の建内宿禰が、祭場で、ご神託をうかがう「審神者」となり……熊曾討伐をどう進めるかのお告げを待ちます。
琴の音に合わせて、体が揺れていた皇后の息長帯比賣命さまの動きが止まり、表情も変られて、ご神霊が乗りうつられ憑依されました。
そして、いつもの皇后の声とは違う、“神の声”で……。
「西の方に国があり、金、銀をはじめとして、多くの目の輝く珍しき宝があり。
吾その国を服属させよう。
そして、そなたにその宝を授けようぞ」
皇后の体を通して、こうお告げがあったのです。この西の方というのは、新羅だったといわれます。
このお告げは、すぐ近くの熊曾を討つのではなく、海を越えて往けということでもあります。
仲哀天皇へ神の激しい怒り
そこで、仲哀天皇は、
「高きところに登り西の方をみても。国土はみえず。
ただ見えるのは、大海ばかりです」
と、おっしゃって、これは「偽りを告げる神」だと疑われて、琴を弾くのをやめて、その琴を、ご自身から遠ざけられて、さらに押し黙り沈黙されてしまわれました。
この天皇の態度に、この神がすさまじくお怒りになったのです。そして…。
「およそ、この天の下は、西の国も、この国も汝が統治する国はない!!!
そなたは、人が行くべきただ一つの道、黄泉の国へと向かうがよい!!!」
天皇にすれば、父の倭建命が、若くして平定された熊曾を討ちたいと願っていたのかもしれませんし、海を越えての討伐遠征は気が進まなかったのかもしれません……。
様子を見ていた、審神者の建内宿禰も、たいそう慌て驚き、焦りながら、必死に天皇に向かい、
「畏れ多い、わが天皇、やはりその大御琴をお弾きなさいませ!! どうか、どうか!」と、懸命に訴えます。
重臣で審神者の懸命の説得に、天皇は、その琴をそろそろと嫌々ながらにご自分の方へと引き寄せられて、そしてしぶしぶとではありますが、御琴を、ふたたび弾きはじめられたのです。
ところが……ところがです……。
どうなるでしょう? 皆さん、どう予想されますか? 続きはまた次回へ。
―次回へ
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