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吉兆を知らせる「奇瑞」 神功皇后三 神話は今も生きている ことの葉綴り六〇三

秋晴れ+巳の日ときたら……お参り日和!(^^)

おはようございます。昨日の快晴に続き、今日もお天気良さそうで、暦も、金運・財運によい「巳の日」!
六曜は「先負せんぶ」午前は凶、午後が吉。万事に平静で控えめが吉。十二直は、物事を危惧する「あやぶ」婚礼などのお祝いごとは吉。
二十八宿は「ぼう」で、婚礼、開店開業、引っ越し、旅行、建築、衣類の新調、ご神事や仏事、すべて大吉!!
吉祥日も、「巳の日」+「母倉日ぼそうにち」婚礼によい日+「神吉日かみよしにち」ご神事によい日。
きっと、神社でも挙式される方も多いでしょうね。
私も久しぶりにお友達とお参り行って参ります。

<ことの葉綴り>全体のご案内
この「言の葉綴り」は、神話の物語を神さまごとに「マガジン」に分けて読めるようになっています。
「神さまも“失敗して成長した”」と、魅力的な神さまごとに18のマガジンに分かれています。全体のご紹介は、こちらをどうぞ。
600回の節目に、まとめてみました。


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神功じんぐう皇后の新羅しらぎ遠征

第十四代、仲哀ちゅうあい天皇が、ご神託を受けた神の逆鱗に触れて身罷られた後、御子を身ごもっていた神功じんぐう皇后は、あらためて神帰かみよせをおこなわれました。
皇后に憑依したこの大神は、祓の神である、墨江大神すみのえのみまめのおおかみさまであることが判明します。
そして、皇后のお腹の御子こそ、国を統べること。また仲哀ちゅうあい天皇にもお告げがあったように、「西にある金・銀の輝く財宝のある国を与えよう」ということ。さらに、どうやって船を整えて海原を進めばよいかを告げられたのです。

神功じんぐう皇后は、この大神のご神託の通りに、軍隊と船を整えられて、いざ、西にある国へ向かい、海原を出立されたのです。
これが、神話に綴られている「神功じんぐう皇后の新羅しらぎ遠征」です。

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魚が船を背負う?! 不思議なサイン「奇瑞きずい

神功じんぐう皇后が、多くの船で海原へとでていくと、大きな魚、小さな魚たちが、大小を問わずに集まってきました。
よくみると、魚の大群が、神功じんぐう皇后の御船を背負って泳いで海を渡るのを手助けしています。
このとき追い風が強く吹いてきて、波が寄せるに任せて自然に進んでいったのです。
これは、神のご神託のままに従ったことから、おめでたいことの前兆としておこる不思議な現象、サインの「奇瑞きずい」が、起きている、ことを示しています。
これって、私たちにも起こることですよね。何かのお知らせ。吉兆の前兆のお知らせって……何か不思議な現象としてあらわれますよね。

波のままに進んでいくと、たちまちのうちに新羅の国へと到着しました。そして、神功じんぐう皇后の引き連れた軍は、国の中央にまで㔟よく達していきました。

畏れたこの国の王は、恐れおののいて、こう述べました。

「これから後は、天皇の命のまにまに、馬飼うまかいの民となりお仕えいたします。年ごとに、船の腹を乾かすことなく、舵や棹を乾かすこともなく、常に船を浮かべ操り、天地あめつちの続くがごとく、永久にやむことなく貢物をしてお仕えいたしましょう」

こうしたことがあり、新羅国は、馬飼うまかいと定めて、その隣の百済くだらの国は、船を渡る海を司る役所の「渡りの屯倉みやけ」と定められました。

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御子の出産が迫る!

神功じんぐう皇后は、新羅の王の門前に、御杖を突き立てられて、そこの領有権を明らかにされました。
そして、墨江大神すみのえのみまめのおおかみさまの、荒御魂あらみたまを、この国を守る神としてお祀りしお鎮めになられました。

こうした新羅討伐の大仕事をされている間に、神功じんぐう皇后さまは、お腹の中の赤ちゃんの臨月が近づいていたのです。

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―次回へ
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