見出し画像

嫉妬深い皇后 仁徳天皇七 神話は今も生きている ことの葉綴り六八四

寅の年の寅の日!金運招福ご縁日!

おはようございます。寅の年に入り元旦に続き一月十三日(木)は寅の日です。寅は「千里を往き千里を還る」ことから、出したお金が戻るということで、財運や金運にご縁があるとされます。
令和四年の財務の目標を立てるのはどうでしょう。
暦は、六曜が「仏滅」は勝負なしの日。新たなことは控えてベター。
十二直は「のぞく」で、障害となるものを取り除くのにいい日。薬を飲み始める、医師へのかかりはじめる。また、家のほこりや汚れを除く掃除も吉。種まきも吉です。
二十八宿は、「かく」で、衣類の新調、建築、改修、旅行、結婚に吉……という感じなので、“ムダ使い”を取り除き、財務の目標を立てるなどいいかもですね(^^)。あなたは何にムダ使いしちゃいます? 私は……あっ結構あります(苦笑)
さて、神話の物語に入ります。

<ことの葉綴り>全体のご案内
「ことの葉綴り」は、神話の物語を、神代から神さまごとに20の「マガジン」に分けて、すべて読めるようになっています。

最新は「神話20 八幡大神さまこと応神天皇さまの物語 」です。

画像1


嫉妬深い皇后、石之日売命いわのひめのみことさま

第十六代、仁徳にんとく天皇さまの御世の物語
初めての堤防、池など、水流を整えて、船の交通網を整え、国家をあげてのプロジェクトがこのころから進んできます。
けれど、国見をしたところ、民の家に竈の煙が出ていないことから、三年間、民からの租税や労役を「免除」され、民の暮らしを整えられ、天皇自らも、雨漏りの修理もせず質素につつましくお暮らしになられたことから「ひじりの世」と呼ばれたといいます。
西洋の王室や富豪の華美な暮らしとは違い、現代も皇室は「質素と倹約」を大切にされています。
こんな神話も今に生きているのですね。


さて、次の物語は「皇后の嫉妬・黒日売くろひめです。

仁徳にんとく天皇さまの皇后、石之日賣命いわのひめのみことさま。
たしか、第十二代景行けいこう天皇→成務せいむ天皇→仲哀ちゅうあい天皇・神功じんぐう皇后→応神おうじん天皇と、歴代の天皇に仕えた重臣建内宿禰たけしうちのすくね(武内宿禰)のお孫さんにあたりました。
気位も高く、独占欲も強かったようです。

この皇后さまは、たいそう嫉妬深かったのです。けれど天皇は、おかまいなく、美しい女性が大好きでした。
天皇にお仕えするみめ(お妃)さまたちは、いつも皇后のことを恐れていました。
もし、天皇が、何か少しでも他の妃のことを言ったり、目だったことをしてしまうと、皇后は、足をばたばたさせて嫉妬に狂ったといいます。

画像2

吉備の美しい乙女、黒日売くろひめ

あるとき、仁徳にんとく天皇さまは、吉備の海部直あまべあたいの娘の、黒比売くろひめという乙女が、たいそう見目麗しく容姿端麗であると噂にきくと、その乙女を宮中に召し上げてお仕えさせました。
けれど、あまりにも皇后のすさまじい嫉妬と怒りが黒比売くろひめに向けられたものですから、この乙女は、宮中にあがって日もたたぬうちに、恐れをなして、故郷の吉備へと逃げ帰っていったそうです。

仁徳にんとく天皇さまは、宮中の高殿に立ち、この乙女が吉備へと帰っていく船が出港する港のほうを眺めながら、こんな歌を詠んだのです。

沖方おきへには、小船連をぶねつららく
くろざやの まさづ子吾妹こわぎも 國へ下らす

ああ、沖のあたりに 小船が連なっている。
悲しいことだ。
あれは、私の愛しいまさづ子が
故郷へと帰っていってしまおうとしているのだ……。

未練が感じられますよね。

でも、これで終わりではありませんでした。
夫である天皇が、恋心のこもった御歌を詠んだとしると……。
嫉妬深い皇后は、黙ってはいませんでした
おお~怖い(――
どうなるのでしょう。
また次回へ。

画像3

―次回へ
#みんなでつくるアルバム
#古典がすき


この記事が参加している募集

古典がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?